効果なし。変わったハゲの治療法・6種

1.ハトの糞を調合した発毛剤(ヒポクラテス)

(via Wikipedia)

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医学の父とも呼ばれるヒポクラテス(紀元前460年生まれ)は、「ヒポクラテスの誓い」で知られているように、彼の考えは現代医学にも受け継がれている。だが、ハゲ治療についてはそうではなかった。

彼はアヘンと西洋わさび、ハトの糞、ビートの根、香辛料を調合し、ハゲの治療薬を作っていたのである。上の写真を見ると分かるように、彼自身も男性型脱毛症であったため、自らを実験体にこの薬を使用していたが、効果は見られなかった。

2.ヤマアラシの毛を煮るなど、古代エジプトの奇妙な治療法

(via Wikimedia)

男性の髪の毛を取り戻したいという欲求は昔から変わらず、ハゲの治療法が書かれた最古の記録は、紀元前1550年頃の古代エジプト時代にまでさかのぼる。

エーベルス・パピルスという古代エジプトの医学文書に書かれた治療法には下のようなものがあった。
・カバとワニ、オス猫、ヘビ、アイベックス(ヤギの仲間)の脂肪を混合したものを頭皮に塗る
・ヤマアラシの毛を水で煮て、それを頭皮に4日間つける
・メスのグレーハウンド犬の脚とロバのひづめを油でソテーして、その油を頭皮に塗る

3.サーモキャップ

(via mrksiy)

「ハゲの人の毛包は、死んでいるのではなく休眠に入っている」というフランス人科学者の研究に基づいて生まれた発毛器具。このキャップを頭にかぶると、ブルーライトが照射されるとともに熱で頭皮が暖められる。

このように毛包を刺激することで、毛包が休眠状態から覚醒し、発毛効果があるとされた。忙しい人でも1日15分頭にかぶれば効果があると宣伝されていたが、これをかぶった人に発毛が見られることはなかったという。

4.吸引カップ

(via newsprint)

1930年代にアメリカで生まれたXervacという発毛器具で、上の装置と似ているが、こちらは頭部を吸引するのに使われていた。これを発明したアンドレ博士は、長年の研究の果てに、脱毛は頭皮への血流減少が原因だと結論づけた。

その成果に基づいて開発されたこの装置は、頭にかぶるとカップの圧力が周期的に変化し、頭皮の血行が高まるようになっている。血行がよくなることで、新しい毛が生えてくるとされたが、結果は思わしくなかったため早くに廃れた。

5.ウシの精子

(via Enrico Strocchi/flickr)

ウシの精子を頭皮に塗り込む治療法はかつてイギリスやアメリカで広まっていた。精子に含まれた豊富なタンパク質が髪の毛に栄養を与え、発毛を促進するとされていたのだ。

これは髪の毛がタンパク質の一種であるケラチンからできていることに着想を得たアイディアだったが、やはり効果は無かった。

6.ウシの尿

(via Prilfish/flickr)

伝統的なインド医学では、現在でもウシの尿は様々な病気の治療に用いられている。特に効果があるとされているのが、純潔のウシの尿であり、それを日の出前に採集して飲むことである。

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