空から降ってきたびっくりなモノ

空から予想外のモノが降ってきたケースを5件ご紹介していこう。

1.クモの雨

(via modeldestanee)

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車を運転していたら、突然空からクモが降ってくることを想像してみてほしい。それを実際に体験したのが、ブラジルに住むエリック・レイス(20歳)であった。友達の結婚式から帰る途中で、大量の空飛ぶクモを見たのである。

彼は結婚式で使ったビデオカメラを取り出して、撮影を行った。以下の動画は、飛んできたクモが電線に集まっている様子をとらえたものだ。

とても奇妙な現象のように思えるが、生物学者によると、そこまでおかしなことでは無いという。このクモはムレアシブトヒメグモであり、数千匹のコロニーを作ることが知られている。

【クモのコロニー】

(via Unbelievable-facts)

クモとしては珍しいが、アリのような社会性を持っており、クモごとに巣作りや狩り、掃除などの役割が分担されている。このクモの集団は、風が強い日に巣が破壊されて飛ばされ、1カ所に集まったものだと考えられる。

2.ゴルフボール

(via guff)

1969年9月、フロリダのプンタ・ゴーダで街路や芝生、排水路に大量のゴルフボールが積もった。当時の地元の新聞も、ミステリアスなゴルフボールの降雨を伝えていた。

この地域はゴルフコースが多い場所だ。はっきりとした理由は分かっていないが、おそらく池ポチャしたゴルフボールが、水上に発生した竜巻で巻き上げられ、近くの無関係な場所に落下してきたと考えられる。

3.人

(via wikimedia)

まさか空から人が落ちてくるなんて、想像もしなかったに違いない。しかしこれは、カリフォルニア州のサンディエゴで、マリー・フラーが実際に体験したことだ。

それは1978年9月25日に起きた。マリーは8ヶ月の息子を車に乗せ、駐車していた。すると突然、人が空から降ってきて、車のフロントガラスを破壊したのだ。一体どこからこの人は落ちてきたのだろう。

ちょうどこのとき、ボーイング727-214機がセスナ機と空中衝突し、両機とも墜落していた。その乗客の1人が、マリーの車に衝突したのである。車に衝突した乗客も含め、この事故で両機に乗っていた137名全員が亡くなった。また墜落により、地上にいた7名も命を奪われた。

【ボーイング機の残骸】

(via wikipedia)

幸いなことに、マリーとその息子は軽傷で済んだ。今日までこの事故は、カリフォルニア州史上最悪の航空事故となっている。

4.ケンタッキー肉の雨事件

【降ってきた肉を保存したビン】

(via wikipedia)

1876年、寒空の広がるケンタッキー州で、赤身肉の断片が突然空から降ってきた。91m x 46mの範囲に降下した肉塊は、大きさ約5cm四方で、その量は馬車の荷台が一杯になるほどだったという。

この現象は様々なメディアで報じられた。勇敢にも、その肉塊を試食した2人の男性の情報から、羊肉か鹿肉であるとされた。だが、後に肉片の標本を分析したところ、ウマあるいはヒトの幼児の肺の組織だと判明した。引き続き詳細な分析を行ったところ、標本には肺のほかにも、軟骨や筋肉も含まれていることが明らかになった。

この現象について解明が進められているが、なぜ肉の雨が降ってきたかについては明らかになっていない。だが一番支持されている説として、肉の雨が「コンドルの嘔吐物」であるというものだ。

【嘔吐の習性があるヒメコンドル】

(via wikimedia)

事件が起きた地元住民の話によれば、コンドルは仲間の誰かが嘔吐すると、それにならって同じことをする習性があるのだという。コンドルが嘔吐を行うのは、外敵を追い払ったり、危険から身を守ったりするときである。

5.金

(via fakty)

2018年3月15日、シベリアの空が金で満たされた。貨物航空機An-12が、ヤクーツク空港を離陸中におよそ400億円分の金や銀、ダイヤモンドを空からばらまいたのだ。

【空から降り注いだ金の延べ棒】

(via livescience)

この航空機は、採掘業者から請け負った大量の貴金属を運搬中だった。その多くは金のインゴットであり、全部で200近く、3.4トンにもなった。

【ばらまかれた金の延べ棒】

航空機は16km飛び続けた後、近くの空港に緊急着陸した。着陸した航空機を見たところ、強風で貨物のハッチが破壊されていた。古い機体ということもあったが、出発前に整備士が入念なチェックを怠ったことがこの事故につながった。

そしてこのばらまかれた大量の貴金属について、トレジャーハンターには残念かもしれないが、回収は全て終わっている。

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雑学

Posted by uti