信じられないほど奇妙な惑星3つ

これまでに宇宙で発見された奇妙な惑星をご紹介していこう。

1.石の雨が降るCoRoT-7b

【CoRoT-7bのイメージ(手前)】

(via wikipedia)

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地球から500光年離れたこの惑星は、地球のように岩石で出来ている。だがあまりの高温のため、表面は溶岩で覆われていると思われる。その表面温度は最高で1800~2600℃だ。

【太陽に似た恒星を公転するCoRoT-7b】

(via wikimedia)

これほど熱いのは、恒星との距離が非常に短いためである。太陽と水星までの距離の1/23しかなく、公転周期はたった20時間。しかもこの惑星は、恒星の強い潮汐力により常に同じ面を恒星に向けている可能性が高い。

【片面だけが熱く、もう片面は冷たい】

(via etsy)

恒星を向いている面とそうでない面では、劇的に気候が異なる。恒星を向いた面では2000℃を超えるのに対し、そうでない面は酷寒で、-200℃ 近くになると予想されるのだ。

【恒星の方を向いた面は、溶岩の海】

(via fine art america)

この高温面においては、岩石がとけて溶岩の海ができ、上空には蒸発したマグマの雲が形成されている。そしてその雲から降り出したマグマの雨は、そのまま地上に到達する。

一方で-200℃になる低温面では、マグマの雨が降って来る最中に冷やされて、岩石へと変わる。地上に大量の石が降り注ぐのだ。

【地上には、雨ではなく岩石が降る】

(via fulbert /DevianArt)

2. 音速の7倍速い風が吹くHD 189733 b

【HD 189733 bのイメージ図】

(via wikimedia)

HD 189733 bは地球を思わせる空色だが、地球のようなフレンドリーさは一つもない。ここでは時速8700kmもの風が吹くのだ。その速さは音速の7倍以上。

もし地球でこの風が吹いたなら、およそ5時間半で地球を一周してしまう。しかもこの雲は、ガラスの成分から出来ている。つまり超高速でガラスの雨が降り注ぐのだ。

(via ridddle)

そのうえ、降り注ぐガラスの雨は致死的に熱い。この惑星は恒星との距離が近いために、700~930℃に達している。だから、もし宇宙人がこの惑星を訪れたとしても、その熱さと切り裂くような溶融ガラスの暴風雨で、一瞬にして命を奪い取られることだろう。

ちなみに、この惑星は地球から64.5光年離れており、外観は地球と似ているが、地球よりも直径で12倍、質量で350倍大きい。

3. 「太陽」が2つあるケプラー16b

(via theregister)

スターウォーズに登場する惑星「タトゥイーン」に似た惑星が現実にも見つかっている。地球から200光年離れた場所にあるケプラー16bは、太陽に似た恒星が2つ見えるのだ。

【2つの恒星を周るケプラー16b(黒い点)】

(via wikipedia)

ケプラー16bは、2つの恒星(連星)を公転しており、229日で一周する。大きさは土星と同じくらいで、地球よりも直径は9倍ほど大きい。

地球と似た生命が存在できるハビタブルゾーン内にあるが、タトゥイーンのように荒涼とした砂漠は存在せず、生命を育むことは困難だと考えられている。

【ケプラー16b(Kepler-16b)の軌道】

(via nasa)

その内部構造はほとんど分かっていないが、半分はガス、半分は岩石で構成されたガス惑星であり、地表すら存在しないかもしれない。また温度は、-100~-70℃と酷寒だ。

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雑学

Posted by uti