世界一甘くて濃い!動物たちの凄まじいミルク(母乳)

世界一甘いものや、世界一濃厚なものなど、哺乳類が分泌する特徴的なミルクを4種ご紹介していこう。

世界一濃厚なミルク(ズキンアザラシ)

【ズキンアザラシ】

(via wikipedia)

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ズキンアザラシは、頭にある黒い頭巾と皮膚の黒い斑点が特徴的だ。本種のミルクは、地球上で最も脂肪分が高く、その割合は60%以上になる。人や牛の乳脂肪が3~4%であることと比較すれば、異常なほど高い。

【濃厚な味わいで有名なハーゲンダッツでさえ脂肪分15%】

(via wikipedia)

ミルクは乳脂肪分が多ければ多いほど、その濃厚さ、コクが増すので、アザラシのミルクはむせかえるほど濃いと思われる。そしてこれだけの脂肪が含まれているので、カロリーはすさまじく高い。

【ズキンアザラシの赤ちゃん】

(via wikipedia)

赤ちゃんは1日に7㎏ものミルクを飲み、たった4日間で離乳する。これは動物の授乳期間としては世界最短である。その期間で体重は生まれた時の倍になり、酷寒の環境で生き抜くための厚い脂肪を身に着けるのだ。

2.世界で一番甘いミルク(ダマヤブワラビー)

【ダマヤブワラビーの成体、体長60㎝ほど】

(via wikipedia)

カンガルー科で世界最小級とされるダマヤブワラビーは、とてつもなく甘いミルクを分泌する。その糖分濃度は14%で、コカ・コーラの11%より高い。

【コカ・コーラよりも甘い】

(via maxpixel)

人のミルクは、だいたい7%ぐらいなので2倍くらいの甘さと思われる。だが糖分の種類は全く異なっている。人の場合は乳糖だが、このワラビーはオリゴ糖である。オリゴ糖は、赤ちゃんの未発達な腸の抗菌性を高める効果があるとされる。

ここまで糖分濃度が高い理由は、脂肪よりも糖のほうがずっと消化が良いことに加え、赤ちゃんが豆粒サイズの未熟な姿で生まれてくるからだ。消化器が未発達な赤ちゃんにとって、糖分は栄養を最も効率よく体の発達に使うことを可能にしている。

3.世界一筋肉に良い?ミルク(トウブワタオウサギ)

(via wikipedia)

北アメリカで最もよく見られるウサギであるが、あらゆるミルクの中で最もたんぱく質を含んでいる。たんぱく質は筋肉の成長に不可欠なものだが、このウサギは15%もの量を含有している。

ただし脂肪分も35%とかなり高めで、飲めば筋肉だけでなく脂肪もつくから、筋肉質な体を作るのは難しいと思われる。

【本種の赤ちゃん】

(via wikipedia)

研究者によると、ミルクの栄養価が高い理由は、母ウサギが子どもを長期間放置するためだ。母親が子どものいる巣に戻ってくるのは、1日あるいは2日に1回であり、それ以外は食糧探しに出かけている。その絶食期間を持たせるために、非常に栄養のあるミルクが必要なのだ。

4.最もカルシウム豊富なミルク(ココノオビアルマジロ)

(via wikipedia)

中南米に生息するこのアルマジロは、牛乳の11倍ものカルシウムをそのミルクに含んでいる。背中に備える硬い装甲は骨で出来ており、その成長にはカルシウムが必須である。

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Posted by uti