実在する驚くべき鶏の品種
世界中の変わった鶏の品種をご紹介していこう。
1.ドンタオ
(via bilibili)
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ドラゴンチキンとも呼ばれる、ベトナムのドンダオ村で生まれた品種。恐竜のようなウロコ状の大きな足が特徴的で、その太さは男性の手首ほどになる。
(via zing)
あまりにも足が大きすぎるため、飼育下では不器用な歩き方で自分の卵を踏み潰してしまうことがある。しかも1年で60個程度しか卵を産めない。これは普通の鶏の1/5である。
(via zing)
ブリーダーは少しでも孵化率を上げるために、ドンタオが卵を産んだらその卵を取って孵化器で保温し育てる。
(via vnexpress)
ベトナムにおいて、ドンタオは他の鶏肉と比較して美味とされ、高級食材として珍重される。かつては王室でしか提供されていなかったが、現在では高級レストランで食べられる。
ただし普通の鶏(ブロイラー)は40日で食肉となるが、ドンタオの場合は8ヶ月~12ヶ月を要し、また上記にあげた産卵数の少なさなどから、飼育にかなりのコストがかかるため、かなり値段が張る。
(via hodor)
つがいでドンタオの成鶏を買った場合、最大で25万円もの価格になる。ちなみに普通の鶏は1匹当たり数千円ほどである。
2.アヤム・セマニ
(via Krivus20)
価格の点でドンタオの上を行くのが、鶏界のランボルギーニと呼ばれるアヤム・セマニである。この品種は希少で美しく神秘的であるとして、原産地のインドネシア・ジャワ島では霊鳥とみなされ、宗教儀式に用いられていた。
(via wikimedia)
この品種の一番の特徴は、その真っ黒さだ。黒くツヤのある羽だけに限らず、足、爪、クチバシ、トサカにいたるまで黒い。そして外見だけでなく、肉や内臓、皮膚、骨も黒くなっている。唯一黒でないのは、血液と卵である。
(via geekologie)
インドネシアでは、食用鶏として一般に入手可能である。体の黒さとサイズに応じて等級があり、1匹5000円以上で販売される。特に品質が高いものは、1匹で25万円もの値がつくことがある。
3.ネイキドネック
(via PPENNYYY)
本種は脱毛症ではなく、元から首元に毛が無い品種だ。かつて七面鳥とニワトリの交配種だと思われていたため、現在でもターキン(ターキー + チキン)という名前で呼ばれることがある。
(via wikipedia)
日本では全く馴染みないが、南米ではかなり一般的な鶏であり、食用にも採卵にも利用されている。本種はたくさんの卵を産み、仲間同士での羽の引き抜き合いもあまりせず、肉付きも良い。
(via wikipedia)
それに加え、飼料を選ばず病気にも強く、寒暖の耐性もあるため、養鶏では非常に重宝される品種だ。
4.モダンゲーム
(via chickenbreedslist)
長い脚にスラリとした体型は、鶏界のスーパーモデルとも言われる観賞用の品種。モダンゲームは、もともとイングランドで闘鶏用に生み出された品種であったが、同国で1849年に闘鶏が禁止されたため、品評会用に飼育されるようになった。
(via backyardchickens)
食肉や採卵用に使われることがほとんどなく、また寒さにも弱いこともあって、飼育数はかなり少ない。
5.ブラマー
(via smartcowboy)
身長90cmほどになるアメリカの大型品種であり、鶏の王様とも知られる。従順でおとなしく、アメリカでは1850~1930年代まで食肉、採卵用に最も多く飼育されていた。現在では成長の早いブロイラーに取って代わった。
(via kippenforum)
動画は、SNSで拡散され話題になったコソボの農場に暮らすドナルドという名前のブラマー。背丈は90cm、体重は7.7kgで、普通の鶏の2倍近く重い。
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