最も太っている動物(体脂肪率)
最も脂肪が多い、あるいは最も体脂肪のある動物をご紹介していこう。
1.動物界一脂肪が多いシロナガスクジラ
(via vinted)
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史上最大の動物であるシロナガスクジラは、体にたくわえている脂肪量でも他の動物を圧倒している。その体脂肪率は平均35%であり、体重が最大180トン近くになるので、脂肪の重量は60トンを超える。
(via zoopps)
体全体を覆う大量の脂肪には、多くのメリットがある。冷たい海で体温を維持するだけでなく、非常時のエネルギーとして使ったり、浮力を得たり、流線形状となり水の抵抗を少なくしたり、盾代わりになったりするのだ。
2.最も体脂肪率の高い、ヤガ(Euxoa auxiliaris)
(via wikimedia)
現在知られている生物の中で最も体脂肪率の高い生物は、蛾の一種であるヤガの幼虫だ。幼虫の体脂肪率は72%に達する。
本種は渡り鳥のように渡りをする蛾として知られており、移動する距離は500kmほどにもなる。これほどまでに脂肪が多いのは、長距離移動するためのエネルギーを備蓄しているからだ。
(via Agland Coop)
幼虫は北アメリカの大草原で生まれ、穀物やアルファルファ、アブラナなど栄養の多い植物をたくさん食べる。そして春頃には羽の生えた成体になり、夏には標高の高い土地へ移動する。幼虫も成体も人間にとって害虫であり、幼虫は食害を起こし、成体は隙間が好きなため家に入り込んでくる。
(via PBS)
人にとっては害虫だが、他の動物にとってはカロリーがとてつもなく高いごちそうだ。脂肪分は72%だから、バターの80%と比べても遜色ない。
イエローストーンに暮らすグリズリーは、夏頃にヤガが集まる標高の高い場所に登り、それらを捕食することが知られている。
ヤガは暗くて狭いところが好きなので、石の裏にたくさん集まる。なのでグリズリーは石をめくってヤガをすくい取る。1日に食べる量は4万匹以上になるそうだ。
3.最も太っていた人:ジョン・ブラワー・ミノック
(via wikimedia)
史上最も太っていた人は、アメリカ人のジョン・ミノックである。彼の体重は、ピーク時に635kgであったと推定されている。もしこの体重増加のほとんどが脂肪で占められていたとしたら、体脂肪率は90%近くになっていたと思われる。しかし彼の場合、むくみがかなり進行していたため、400kg近くが過剰な水分であったとされる。
(via allthatsinteresting)
彼は1941年、ワシントン州に生まれた。幼少の頃から肥満に悩まされ、12歳のときには既に体重が133kg、22歳で身長は185cmになったが体重は230kgと激増していた。
体重は増加の一途をたどり、あまりにも増えすぎて36歳の時に心不全で入院を余儀なくされた。入院時にピーク体重の635kgとなり、その年に50kgの女性と結婚して「史上最も体重差のある夫婦」が誕生した。信じられないことだが、夫妻は2人の子供をもうけている。
彼は入院後、1日1200kcalという厳しい食事制限を受けて、16ヶ月で記録的なダイエットに成功した。減量後の体重は216kgであり、419kgものダイエットは「史上2番目の減量」という記録を残した。
だが退院から1年で劇的なリバウンドをして432kgになり、再入院。そのときには既に致命的なむくみ(浮腫)が進んでおり、治療を断念せざるを得ない状況だった。享年41歳。亡くなったときの体重は362kgだった。
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コメント一覧
虫の体脂肪率とか考えたこともなかったです(^_^;)