驚くべき不思議な異常現象

世界各地で起きた驚くべき現象を5つご紹介していこう。

1.光る巨大な渦

(via NASA)

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2012年12月、NASAの人工衛星が海上の巨大な渦をとらえた。この巨大渦は南アフリカ海岸に位置し、その大きさは直径150km。そして驚くべきことに、青く発光していた。

(via NASA)

非常に危険な渦のように見えるが流れは遅いため、船の運行に悪影響を与えたり、魚の生命を脅かしたりするようなことはない。実はこのあたりは、海流によって渦が発生しやすい場所として知られている。

【渦の原因となるアガラス海流】

(via wikimedia)

渦が発生した南アフリカの海岸にはアガラス海流があり、他の海流と合流して渦をつくることがある。そしてこの渦は数ヶ月続く場合もある。

青く光ったのはなぜ?

 

【植物プランクトンによる発光】

(via Dailymail)

巨大な渦がつくられるとき、海底にある様々な栄養物が巻き上げられ、海表に上昇してくる。この栄養をエサとする発光性のプランクトンが異常増殖した結果、このように青色に光る巨大渦が観測されたと考えられている。

2.イラクの赤い湖

(via Google map)

2007年に、真っ赤な湖がグーグルアースで発見された。この湖はイラクの首都、バクダッド郊外のサドルシティーに位置する。

両隣にも湖があるが、それらはどれも普通の色である。なぜか、この湖だけ血で染まったような色合いをしている。その原因について様々な推測がなされているが、10年以上経った現在でもその答えは出てない。

(via Google map)

ある情報源によると、このあたりには家畜を処理するための屠殺場が多いことから、動物の血が流出したのではないかと言われている。しかしこれについては確証は得られていない。

これ以外にも、藻の大増殖や工場排水、汚水が原因になった可能性も指摘されている。

現在この湖をグーグルアースでみると、普通の色に戻っている。(→グーグルアースのリンク

【現在の湖】

(via Google map)

3.東京都7個分が3日間光った、乳白色の海

(via seahistory)

海が乳白色に光る現象は非常に珍しく、それが起きたとしても短時間だ。そのためこのような現象は、気が狂った航海士の幻覚あるいは作り話に過ぎないと思われていた。

(via wikimedia)

だが1995年、地球を周回する人工衛星が「乳白色の海」を初めてとらえたのである。そのサイズは1万5000km2で、東京都約7個分に匹敵した。この光は徐々に広範囲になり、3日目にして消えた。

(via KingofMudug)

先に紹介したように、このような光は発光性のプランクトンによって引き起こされることが分かっている。だがその代表的な種であるヤコウチュウは、物理的な刺激に応答して光り、これほど長く光ることはできない。

【発光性の細菌(Vibrio harveyi)】

(via citizendium)

現在では、これが発光性の細菌(Vibrio harveyi)によってもたらされたことが分かっている。しかし、どうしてこの細菌が大量増殖し、そして消滅したのかは謎のままである。

4.ケニアの巨大な地割れ

(via allafrica)

2018年、ケニア・ナイロビ西部を走る道路が豪雨の後に大きく割れ、ある場所では幅19m、深さ15mの地割れとなった。

(via spookygeology)

しかし地質学者のデイビッド氏によると、以前からここには地割れがあったと言う。この地割れは、近くの山から噴出した火山灰が降り積もって隠れていたが、豪雨で流されてあらわになったとされている。

(via DailyNation)

だがもう一歩先を考えている地質学者もいる。その学者アンドリューズ氏によると、これはアフリカ大陸が分裂する前兆だという。ここはちょうど大地溝帯と呼ばれ、プレート同士の境界にある。ケニア側のソマリアプレートと反対側のプレートは、毎年2.5cmずつ離れ、最終的には大陸が分裂する。

【毎年2.5cm離れるソマリアプレートとアフリカプレート。いつかは完全分裂】

(via wikimedia)

アンドリューズ氏は、大陸分裂の最新の兆候がこれだと考えている。しかし、アフリカ大陸が完全に真っ二つになるまでには約5000万年かかるそうだ。

5.パトム・クレーター

(via wikimedia)

シベリア・イルクーツク州の森には、パトム・クレーターという奇妙な岩層がある。これは粉々になった石灰岩から出来ており、その直径は160m、高さは40m。外側はリング状になっていて、内部は円形の土手が高さ12mに隆起している。

【クレーター内部から撮影】

(via Dmitry Demezhko)

パトム・クレーターは1949年にロシアの地質学者によって発見されて以来、科学的な関心を集めてきた。このクレーターの起源については、隕石や火山やガスなど様々な原因が考えられてきたが、現在のところその起源を確定するまでには至っていない。

(via coolinterestingstuff)

だがもっとも有力視されているのは、ここで水蒸気爆発が起きたとされる仮説だ。水蒸気爆発は、水が非常に温度の高い物質と接触することにより気化されて発生する。

【水蒸気爆発】

(via wikimedia)

この周囲には水を含む含水鉱物があったとされており、上昇したマグマによって鉱物が熱せられて爆発し、このようなクレーターを形成したのではないかと考えられている。

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Posted by uti