数分で学べて、一生役立つこと(傍観者効果)

今回は、海外で話題になった「1分で学べて一生役立つこととは?」の回答にあった興味深い雑学を、ひとつご紹介していこう。

(via biography)

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この女性は、イタリア系アメリカ人のキティ・ジェノベーゼ(28歳)。彼女は、ニューヨーク市のバーテンダーとして働いていた。

(via heylogs)

キティは仕事熱心で、2つのバーを掛け持ちして働き、自らの夢であるイタリアンレストランを開業するための資金を蓄えていた。

事件当日、キティはキュー・ガーデン地区のバーで、夜中の3時にシフトを終えていた。

キティは自宅アパートの駐車場に到着して、自宅まで歩いていた。そのときに、狩猟用ナイフを持った男につけ回されていることに気づいた。

(via shutterbug)

キティはパニックになった。アパートの入り口まで走ったが、その男に追いつかれ、ナイフで背中を2回刺された。

キティは苦痛にもがきながら「ああ、神様。あの男が私を刺しました!助けて!」と叫んだ。

事件を目撃していた隣人は、38人もいた。その中でキティは助けてを求めて懇願し続けた。

目撃者の誰かが救いの手を差し伸べるかと思われた。しかし目撃者は何をしたと思う?

誰も、何もしなかった。

【当時の新聞記事】

(via pbs)

常識的に考えれば、誰かが警察を呼ぶと思うだろう。若い女性が通りで倒れていたのだから。でも誰もそれをしなかった。犯人を追い払うことも、警察を呼ぶことさえなかった。

そのせいで、犯人が倒れているキティのところに戻り、首を刺してとどめを刺す時間を与えてしまった。

(via pickpik)

どうしてこんなことになってしまったのか?なぜ誰も彼女を助けなかったのか?

『傍観者効果』という群集心理によるものだ。

傍観者効果とは、自分以外に多数の傍観者がいる場合、行動を率先して起こす可能性が低くなることである。

近所の人達は傍観者効果によって、”誰かが警察を呼ぶだろう”とか、”誰も助けてないのだから、大したことはないのだろう”とか、”自分が助けに行ったら、それが原因で周りからネガティブに評価されるかもしれない”と考えた。

だから、誰もキティに救いの手を差し伸べなかった。

(via ptt01)

ではどうやったらこの問題は解決できるのか?

それは群衆の中から一人だけを選び、その人と目を合わせて、個人的に助けを求めることである。そうすれば、その人はほとんどの場合、あなたを助けに来てくれる。

結論:もしあなたが群集の前で助けが必要になった場合、傍観者効果が発動しないように、群集の中から特定の1人を選んで助けを求めることだ。その人が、すぐにあなたのもとへ駆けつけてくれるだろう。

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雑学

Posted by uti