絶滅から復活した動物15種(再発見ほか)

かつて、一度絶滅したと考えられていたものの、その後様々な理由で復活した動物たちをご紹介します。

1.ヒメフクロウインコ

(via PicQuery)

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オーストラリアでしか見られないインコです。全長は20cmほど、黄緑色の羽毛に黒のぶち模様が入っているのが特徴。

本種は、夜行性で人目を逃れて生活しており、その生態については不明な点が多いことから「最も謎に包まれた鳥」とも言われています。

1912年以降全くと言っていいほど目撃例がありませんでした。そのため絶滅したと思われていたのですが、1979年に再発見されました。

そして2013年に初めて、その存在が写真と動画で撮影されました。撮影者は15年にも渡って、そのインコのフィールド調査を続けていた人物でした。それ以降は毎年目撃されるようになっています。

動画:研究のために捕獲され、再び放たれたヒメフクロウインコ
The Night Parrot (Pezoporus occidentalis) rediscovered
The Night Parrot (Pezoporus occidentalis) is one of the three species of ground parrots endemic to Australia and was presumed extinct for around 100 years. In April 2015, ornithologist Dr. Steve Murphy captured, studied and released a Night Parrot. Credit: Bush Heritage Australia www.bushheritage.org.au

The Night Parrot (Pezoporus occidentalis) rediscovered

2.クラリオン・ナイトスネーク

(via Naharnet)

およそ70年ぶりに再発見されたヘビです。メキシコの太平洋岸から650㎞以上離れたレビリャヒヘド島でしか見られない固有種となっています。

1936年、アメリカ人生物学者のウィリアム・ビービに発見・命名されましたが、その後は目撃されることがなかったため、絶滅あるいは彼の情報が一部間違っているのではないかと考えられていました。

しかし2013年にレビリャヒヘド島の自然調査が行われ、捕獲された11匹のヘビがクラリオン・ナイトスネークのDNAと一致し、その存在が確かめられました。

【赤丸で囲んだ場所がレビリャヒヘド島】

(via wikimedia)

これまでずっと見つからなかったのは、隔絶された島に住み、そこは護衛兵なしにはアクセスできなかったこと、また写真で見るとおり、暗色系の体色が周囲の環境とよく馴染み、発見を困難にしていたからだと言われています。また、夜行性であるということもあります。

3.モウコノウマ

(via wikimedia)

野生の馬として、現存する3種のうちの1種です(後の2種は、シマウマとロバ)。体高は1.3mほど、体重は約200kg。ロバよりは大きいですが、サラブレットよりは小さいです。

モウコノロバは15世紀頃に初めてヨーロッパ人よって発見され、18世紀にロシア人探検家ニコライ・プルツェワルスキーによって命名されました。

それから、1966年に目撃されたのを最後に、絶滅したと考えられていました。

しかし、動物園ではこの種が飼育されていたため、それらを繁殖させて野生に戻す繁殖計画が実行されました。

現在では、動物園で飼育されていた個体の子孫が野生化しており、生息数は100頭前後と徐々に数を増やしています。

4.ウィラ・スタブフット

(via livescience)

コロンビア固有のカエルで、その存在は1995年以降確認されていませんでした。世界中で猛威をふるっている、カエルツボカビ症で絶滅したのではないかと考えられていました。

しかし2006年になって、は虫類学者が本種を再発見し、絶滅から逃れていたことが分かったのです。

5.カリフォルニアコンドル

(via Pacific Southwest Region/flickr)

北アメリカ最大、最重量の鳥類です。翼を広げると全長は最大で3m、体重は12kgに達します。またきわめて寿命が長いことでも知られており、60年近く生きます。

動物の死体をあさる鳥であり、頭が禿げ上がっているのはそのためです。毛があると、血がこびりつきます。

本種は20世紀以降、密猟や生息地の破壊、鉛中毒によって激減しました。1987年の生息数は、たった27羽でした。このままでは絶滅は避けられないと考えた動物園側は、それらの野生個体を全て捕獲し、繁殖させる計画を実行しました。

動物園による捕獲で、いったん野生からは本種が絶滅しました。その後、熱心な繁殖努力により、飼育個体が再び野生へと戻されました。その結果、2016年12月現在、野生の個体数は446匹にまで回復しています。

6.タカヘ

(via Wikimedia)

タカへの動画
Takahē bird in Te Anau eating Grass
"The Takahē, Notornis, or South Island Takahē (Porphyrio hochstetteri) is a flightless bird indigenous to New Zealand and belonging to the rail family. It was thought to be extinct after the last four known specimens were taken in 1898. However, after a carefully planned search effort the bird was rediscovered by Geoffrey Orbell near Lake Te Anau in the Murchison Mountains, South Island, on 20 November 1948. The specific scientific name commemorates the Austrian geologist Ferdinand von Hochstetter."

Takahē bird in Te Anau eating Grass

ニュージーランドの固有種であり、この島に人間が定住する前には、かなりの数がいたとされています。

しかし、タカヘは飛ぶことができないので、人間のえじきになってしまいました。狩猟だったり、人間が連れてきた犬に食べられたり、シカとの生存競争に負けるなどで、その数を激減させたのです。

そして1898年に、最後の4匹が亡くなったことで絶滅したと考えられていました。しかし1948年、元いた場所からかなり離れた山の中で発見されたのです。

現在タカヘは法的に保護されており、ニュージーランドの中でも捕食者がいない小さな島に移住し、人間が補助的に世話をしています。

7.ネルソン・コミミトガリネズミ

(via Sarcasm Society)

鼻がとがっているトガリネズミの仲間で、メキシコのごく限られた地域にしかいない種です。大きさは10cmほどで茶色の毛をまとい、標高の高い休火山の近くに住んでいます。

このネズミは1894年に発見されて以降は、一度も目撃されることが無かったため、絶滅したと思われていました。

しかし2004年、かつて本種が発見された場所で入念な探索が行われた結果、3個体を発見するに至ったのです。

8.バミューダミズナギドリ

(via wikimedia)

イギリスのバミューダ諸島固有のウミドリで、300年以上に渡って絶滅していたと考えられていました。

かつてバミューダ諸島はこの鳥が数え切れないほどいました。それは航海士であったディエゴ・ラミレスの記録に残されています。

しかし、人間の定住によってこの鳥の狩猟が始まり、ブタやネコ、犬、ネズミなどのほ乳類が持ち込まれて卵やヒナが捕食されたことで、その数は激減。1620年代には既に絶滅していたと考えられていました。

それからおよそ300年後、1951年になって18対のペアが再発見されました。本種が見つかった場所は、自然保護区となり厳重に管理されるようになりました。

また、ひなを安全な場所に移動させたり、ネズミの駆除などをしたことで、2010年には95ペアまで増加しました。

9.ヒラタヤマガメ

(via Mutually)

ミャンマーのアラカン山脈内にしかいない非常に希少なカメです。夜行性で、水陸両方で活動できます。

本種は、1908年を最後に発見例が無く、絶滅したとされていました。しかし1994年になってアジアの食品市場で売られているのが発見され、その存在が確定しました。

さらに調査を行ったところ、食肉用だけでなく、薬やペットとしても出回っていることが明らかになったのです。

生息地のミャンマーでは現在、法的に保護されているものの、いまだに中国ではペット取引されていることがあるといいます。

10.テラー・スキンク

(via BuzzKeys)

ニューカレドニアに位置するイル・デ・パン島の中でも、0.5キロ平米の海岸エリアでしか見られないトカゲです。全長は50cmほどで、島内では3番目に大きい捕食者でもあります。

本種は1876年に命名されてから、命名者以外に目撃されたのは1回だけで、もう絶滅しているのだと考えられていました。

しかし1993年に再発見され、現在は絶滅危惧種に指定されているものの、ある程度の生息数は確認されています。

11. ウーリームササビ

(via researchgate)

(via wikimedia)

ウーリームササビは、全長60cmと世界最大級のムササビでありながら、70年近くもの間、絶滅したと考えられていた種です。ウーリーという名前が示すとおり、羊毛のように厚くて長い毛を有しています。

ここまで再発見が遅れたのは、パキスタン・カシミールの奥深い山の中で、崖に囲まれた場所が生息地であったこと、そして夜行性であったことが原因だとされています。

12.ロードハウナナフシ

【全長15cmほど】

(via wikimedia)

「世界で最も希少な昆虫」とも呼ばれるナナフシの仲間です。

本種はオーストラリアから600㎞ほど離れたロード・ハウ島に生息していましたが、船によって持ち込まれたクマネズミが原因で、1920年までには全滅したと考えられていました。

ところが2001年、ロード・ハウ島から20㎞離れたボールピラミッドという、高さ562mの巨大な海食柱にいる個体が見つかったのです。

【ナナフシが見つかった海食柱(火山によって形成)】

(via wikimedia)

全部で24個体が海岸線から高さ100mの場所で発見されました。そのうち2匹のオスとメスを捕獲し、繁殖計画が組まれることになりました。

その後、個体数を増やすことに成功し、少しずつではありますが、生息数は増加し続けています。

13.キューバソレノドン

(via Campismo México)

唾液に毒を持つほ乳類です。この毒でトカゲやカエル、小鳥などをとらえます。

なぜか本種はこの毒に対する耐性が無く、仲間のあいだでケンカが始まったりして、どちらかが噛まれると、その毒で死んでしまいます。

本種はキューバだけで見られる固有種で、1861年に発見されてから、36匹しか捕獲されていません。1890年以降は一匹も確認例が無かったため、絶滅したとされていました。

しかし1974年の調査で、再発見されました。80年近く発見されていなかったのは、彼らが夜行性のうえ、地下に住んでおり、人と遭遇する可能性が極端に低かったためだと考えられています。

14.ハシジロキツツキ

(via Wikimedia)

世界最大級のキツツキで、全長は最大53cmに達します。USJに登場するウッディー・ウッドペッカーのモデルとしても有名です。

本種は、アメリカとカナダに生息していましたが、森林伐採により生息地が失われ、1945年には絶滅したとされました。しかし2005年に再発見されています。

とはいえ、今でも絶滅の一歩手前であり、これ以上森林破壊が起きれば、彼らの絶滅は避けられません。

15.カスピアンホース

(via Wikimedia)

カスピ海に面するイラン固有のウマです。ウマの品種としては最も古く、少なくとも紀元前3500年前から家畜化されていました。しかし、7世紀頃には絶滅したと考えられていました。

それから1300年ものあいだ、このウマは失われた存在だったのですが、1965年にイランの小さな村で再発見されました。

本種は体高が91~117cmと低いですが、きわめて頑丈で、脚力に優れ、多くの場合てい鉄を必要としません。現在では1600頭前後にまで増加しており、主に荷物運びや、その脚力を買われてホースショーなどで活躍しています。

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(最終更新:2017年9月26日)コメント0
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