信じられない。避妊器具を持って産まれた赤ちゃん達
(via Bệnh Viện Nhi Đồng Thành Phố)
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ベトナム北部のハイフォン市で6月30日に誕生した新生児が、母親の子宮内避妊器具(IUD)を手に持った状態で産まれたとして話題になっている。
この写真は、母親の出産を担当したハイフォン国際病院の産婦人科医トラン・フォンさんが、フェイスブックにシェアした。
(via Bệnh Viện Nhi Đồng Thành Phố)
トラン医師は、「出産後、IUDを持っている男児の赤ちゃんが興味深いと思ったので写真を撮ってみました。こんなに注目されるとは思わなかった」と話した。
(via wikimedia)
IUDは、直接子宮に入れて効果を発揮する避妊器具。大別して2種類あるが、今回使用された「銅タイプ」と呼ばれるものはT字型をしており、純粋な銅のワイヤが巻きつけられている。
(via wikipedia)
この銅に精子を殺し、受精卵の着床をさまたげる効果がある。また子宮内にこのような異物が存在することで、白血球とプロスタグランジンの放出が促進され、精子と受精卵に損傷を与える。
(via wikipedia)
IUDの挿入は、病院の外来にて無麻酔で行われる。取り出す時はIUDから伸びた細いワイヤを引っぱり、子宮口から取り出す。
避妊失敗率は1年あたりで1%未満、10年通算だと数%とされている。これは他の主要な避妊器具と比べても低い値だ。
世界では避妊手段として最も普及しており、およそ1.6億人の女性が利用している。そのうち2/3が中国の女性である。
(via Bệnh Viện Nhi Đồng Thành Phố)
この新生児の34歳母親は、既に2人の子供がいて、2年前にIUDを挿入していた。しかし後に妊娠が発覚したため、その効果は明らかに無かったと話している。
トラン医師によれば、IUDが適切な位置から動いてしまい避妊の効果が得られず、IUDが入ったまま妊娠した可能性があるという。
ありがたいことに、計画外ではあったが、生まれた赤ちゃんは3.2kgで健康そのものだった。
IUDを握った赤ちゃんの写真がフェイスブック上で拡散されると、多くの人がコメントを寄せた。その中には、
「この赤ちゃんは、生まれてくることが運命づけられていたんだ」
「私の知っている人にも、この子と同じことが起きた人がいるよ。その赤ちゃんもT型のIUDを握ってた」
「IUDが赤ちゃんを傷つけなくてよかった」などがあった。
以前にも似たようなケースが起きている
(via The sun)
2017年にテキサス州でもデクスターという男の子の赤ちゃんが、母親のIUDを手で握った状態で産まれたとして、フェイスブック上で写真がシェアされ話題になった。
その写真には、母親が「IUDの失敗!」とキャプションを入れていた。
(via The sun)
しかし後に、これは両親によって演出された写真であることが明らかになった。実はこのIUD、赤ちゃんの小さなこぶしに握られていたのではなく、母親の帝王切開の際に取り出されたものであった。
そのため、ベトナムのケースについても演出された写真の可能性はあるが、真相は明らかにされていない。どちらにせよ、無事に産まれてきてくれたのだから良しとしよう。
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