血の涙ほか、信じられない涙を流す人(病気)
1.血の涙を流す少女
(via meiahora)
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15歳のブラジルの少女は、1週間以上にわたって目から血の涙が流れる状態が続いており、その奇妙な症状は医師を困惑させている。
少女の異変は、最初に腹部の痛みから始まった。母親が少女を病院に連れて行くと、医師は腎臓結石と診断した。少女は薬を処方され、まもなく家に戻った。
しかし次の日の朝、少女の片目から血液が突然流れ出てきて、緊急治療室に運ばれた。医師は少女を診察したが、血の涙の原因を特定できなかった。また痛みや不快感を訴えなかったため、少女は再び家に送られた。
(via sarawakvoice)
「私の娘は数え切れないほどの検査を行いましたが、何の病気も見つけることができませんでした。私たちは、医師が求めるものは何でもするつもりです。私たちは娘に何が起こっているのか本当に知りたいのです」と少女の母親は話す。
病院から帰宅して数時間後、今度は両目から血液が流れ出るようになり、両親の不安は一層高まった。もう一度娘を病院に連れて行って検査を受けさせたが、病状について答えは得られなかった。
血汗症の一種？
(via nation)
この症例についてメディアの取材に答えた眼科医によれば、これは皮膚から血液がにじみ出る極めてまれな血汗症だという。
通常は爪や額、へそなどの皮膚表面から血がにじみ出るが、鼻血や血涙として粘膜表面から出てくることがある。
また少女は、血涙する前に腹痛を経験していた。これは血汗症の前症状として見られることがある。
血汗症の原因は、極度のストレスとされている。実際に戦闘前の兵士や突然の死刑宣告を受けた人々の間で、血汗症の出現が報告されている。これは、強いストレスで汗腺に栄養を供給する毛細血管が破壊されるためである。
(via baomoi)
基本的にこの疾患で大事にいたるケースは少なく、治療しなかったとしても、いつの間にか症状が自然に消えることがある。また薬の処方やストレスの原因を取り除くことで、症状を抑えることができる。
2.クリスタルの涙を流す女性
(via Mir24)
アルメニアの村に暮らすサテニクさん（22歳）は、毎日50個ものクリスタルの涙を流している。 激しい苦痛をともなうため、彼女はまるで「生き地獄」にいるようだと話している。
彼女は、その症状が最初に現れた時のことをこう話している。
(via Mir24)
「歯医者に行った時、ホコリが目に入ったように感じました。それからずっと目が痛かったので、眼科に行きました。そしたら眼科医が、私の目から数個のクリスタルを取り出したのです」「それから私の毎日は地獄と化しました」
(via Mir24)
医者からもらった薬は、最初こそ効き目があったように感じられたが、だんだんと悪化してクリスタルの涙は頻繁に出てくるようになった。
(via Mir24)
「私の症状を聞いた医師はみんな驚いています」とサテニクさんは話した。
「こんな病気に遭遇した医師はおらず、誰もその治療法を知らず、病気の特定も出来ませんでした」
(via Mir24)
彼女の身内は「最初のクリスタルを取り出した時、農場での作業中にガラスが彼女の目に入ったのではないかと思いました。それを取った後にもクリスタルがさらに出てきて、痛みが続くようなので、医者に連れて行きました」と話す。
(via Mir24)
だが結果は、病気が判明するどころか、医者から詐病であると疑いをかけられ、診断を断られることさえあったという。両親はこの病気を診断するため、海外に連れて行く事も考えたが、サテニクさんの家族は貧しい農家なのでそのような余裕はなかった。
塩を含む結晶？
(via LMAP)
このケースについて取材を受けたロシアの眼科医タチアナ・シロバ氏によれば、非常に珍しいが、他に類を見ない症例ではないと言う。
「特定の状況下では、遺伝性疾患や炎症性疾患などが影響して、涙の成分に変化が生じることがあります」
「涙の中には、タンパク質、脂肪、微量元素が含まれており、それらは特定のイオン組成を持っています。塩分濃度が高くなると、涙の結晶化が加速されます」と彼女は言う。
タチアナ医師は「クリスタルの涙が、他の病気の兆候として現れたものかもしれない」と警告している。
「結晶は目の粘膜の側面からだけでなく、肝臓や腎臓で形成され、臓器内に定着することがあります。この症状は危険であり、さらなる調査が必要です」と付け加えた。