ドラマにしたくなるようなスゴイ話2つ

1.息子の花嫁が、行方不明の娘であることを知った母親


2021年3月31日、中国東部の蘇州で行われた結婚式の最中、信じられないことが発覚した。

結婚式が始まったとき、新郎の母親が、新婦に見覚えのあるアザがあることに気づいたのだ。新婦の手にあるアザは、20年前赤ん坊の時に行方不明になった実の娘のアザにそっくりだった。

新郎の母親は、新婦の両親に勇気を出して質問をした。

「養子縁組で娘さんを迎えましたか?」

養子縁組はその家族の秘密だったので、新郎の母親がその質問をしたことは、大きなヒントになった。

その家族が「はい」と答えると、新郎の母親は泣き崩れ、新婦は20年間探していた自分の娘だと話した。続いて、新婦も「私も実の母親を探していました」と言って泣き出した。

この時点で結婚式は中止になるはずだった。しかし新郎の母親は、娘が行方不明になった後、男の子を養子にしていたこと明らかにした。だから、新郎新婦に血縁関係はなかった。挙式は予定通り行われた。

大切なものを盗まれた女性

マーラ・ソリアーノさんは、バッグを盗まれてしまった。

【マーラ・ソリアーノさん】


彼女のバッグの中には、財布、パスポート、携帯電話などが入っていたが、その中で彼女にとって一番大切なものは、亡き母の声を録音したテディベアだった。

マーラさんの母親は、がんで亡くなっていた。

【マーラさんの母親】

【病院でのマーラさんと母親】


亡くなる前、母親がマーラさんに最後に贈ったものは、ビルド・ア・ベア製のテディベアで、「あなたを愛しています。私はあなたを誇りに思うし、いつもあなたと一緒にいるわ」という母親の声が録音されていた。

そのテディベアは、マーラさんにとってすごく大切なものなので、いつもバッグに入れて、どこに行くにも持っていった。

だがクマが入ったバッグは、新居へ引っ越し中に盗まれてしまった。取り乱したマーラさんは、ツイッターやインスタグラムで助けを求めた。

やがて、多くの人がテディベア探しを応援してくれるようになった。テディベアについて情報を広めるため、マーラさんのツイートが支援者によってたくさんリツイートされた。

マーラさんのツイートは注目を集め、有名人も彼女の状況に気付いた。俳優のライアン・レイノルズ氏もその一人で、彼はテディベアをマーラさんに返してくれた人に、50万円の支払いを無条件で約束した。


SNSは、人を傷つけるようなコメントをするために使われることもあるが、ここでは良い方向に使われた。

マーラさんはこのように話している。

世界中の人が私と一緒に悲しんでくれたり、バンクーバーの人がこのクマを探すことを自分の使命にしてくれたりしています。

私はメディアへの情報提供やポスターの掲示に追われ、フェイスブックや地元のコミュニティサイトなどの情報に目を光らせている時間がありませんでしたが、多くの人がボランティアでそのような活動をしてくれていました。

新しいテディベアの購入費用を負担すると言ってくれる人や、私が持っている母の声の録音をリマスターしてくれる人もいました。

本当に感謝しています。私がママベアと再会できるようにたくさんの人が集まってくれたことを、母に伝えたいと強く願っています。

【マーラさんのツイッターより、感謝のメッセージ】

ライアン・レイノルズ氏がツイートしてから3日後、マーラさんのテディベアは彼女の元に戻ってきて、ツイッター上では彼女と一緒に喜ぶ人が続出した。






マーラさんはTwitterでテディベアが戻ってきたことを発表した。(テディベアのことだけで、他に盗まれたものについては言及していない)

最後に、クマが戻ってきたことを喜んでいる様子を、彼女のツイッターからご紹介しておこう。

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Posted by uti