生命が存在しうる、人が住めるかもしれない地球に似た惑星

今回は生命が存在するかもしれない12の惑星についてご紹介します。

1.ケプラー186f

1(出典:YouTube)

ケプラー186fは、2014年に発見された生命が存在するかもしれない位置にある、地球に似た惑星。地球からは約490光年離れた場所にあり、私達の住む惑星と10%しか大きさが変わらない。

ケプラー186fは、太陽のような恒星、ケプラー186を周回している。ケプラー186fの1年はおよそ130日であるが、地球のような季節は無いとされている。生命の存在に不可欠な水が存在しているかは未だ分かっておらず、現在調査中である。

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2.グリーゼ581g

2(出典:1080.plus)

この惑星の発見は物議をかもした。2010年に発見されたが、その存在を再度確認することが出来なかったため、本当に実在しているかについては疑問の声が多い。

そうではあるがグリーゼ581gは、宇宙人生命が存在する可能性が最も高い惑星のひとつだと言われている。この岩石に覆われた惑星は、およそ地球から20光年離れ、地球よりも2~3倍大きい。恒星であるグリーゼ581を、およそ30日周期で一周している。

3.グリーゼ667Cc

3-0(出典:Styler )

地球より大きいスーパー・アースとして知られるグリーゼ667Ccは、地球から見てさそり座の方向におよそ22光年離れた位置にある。その大きさは地球の4.5倍。

太陽の1/3の大きさである恒星グリーゼ667Cを、28日で周回している。グリーゼの表面は岩石で覆われていると考えられ、水がある可能性が指摘されている。

(グリーゼ667Ccの地表イメージ)

3-1(出典:Styler )

4.ケプラー22b

4-0(出典:wikipedia)

ケプラー22bは地球よりも大きいが、恒星との距離が太陽~地球間の距離と非常に近いため、生命の存在が期待されている。大きさは地球の2.4倍で、海王星の半分ほど。

もし大気として二酸化炭素などの温室効果ガスが存在していれば、地表の温度は22℃となり、液体の水が存在できる。もし無かったとしても-11℃ほどであるため、生命の存在を否定するものにはならない。この惑星は、はくちょう座の方向に地球から600光年離れた場所にある。

(惑星の大きさの比較。左からケプラー22b、地球、海王星)

4-1(出典:wikipedia)

5.HD 40307 g

5-0(出典:solstation)

地球の7.1倍以上の質量を持つ岩石惑星。地球から画架座の方向におよそ42光年離れた場所にある。地球から比較的近い距離にあるので、近い将来望遠鏡でその表面を眺められるかもしれない。

この惑星が公転する太陽に似た恒星との距離はおよそ9000万kmで、地球と太陽の距離である1億5千万kmの半分ほどである。

6.HD 85512 b

6(出典:YouTube)

2011年に、太陽系外惑星の観測装置HARPSによって発見された50惑星のうちの一つ。この惑星は、地球のおよそ3.6倍の大きさで、平均気温は25℃と予想されている。

地球から見て帆座の方向に35光年離れた場所にある。今後研究が進めば、惑星の地表に水が存在するかを確かめられるかもしれない。

7.くじら座タウ星e

7-0(出典:Conworld)

2012年12月に発見された、地球から11.9光年離れた惑星。生命のいる可能性がある惑星の中では、地球から比較的近い距離にある。

惑星の大きさは、少なくとも地球の4.3倍以上。くじら座タウ星eを取り巻く大気がもし地球のようであれば、平均気温は8℃ほどで生命は存在できるが、そうでなければ金星のような灼熱の世界であると考えられている。

(タウ星eの地表イメージ)

7-1(出典:Conworld)

8.グリーゼ163c

8(出典:Space)

生命が住めるかどうかは、グリーゼ163c自身の大きさのためグレーゾーンにある。その大きさは、地球の7倍に達する。岩石で出来た惑星か、それとも木星や土星のような巨大なガス惑星かは、現在のところ分かっていない。

もし岩石惑星だとしても、予想平均気温が59℃であるため、人類のような知的生命体はいないと考えられている。

グリーゼ163cは、太陽よりもかなり暗い恒星を26日周期で公転しており、地球からはおよそ50光年離れた位置にある。

(恒星グリーゼ163を中心とする3つの惑星。手前がグリーゼ163c)

8-1(出典:Space)

9.グリーゼ581d

9-2(出典:DarinK)

地球から20光年離れたグリーゼ581dには、二酸化炭素の厚い大気がある可能性が指摘されている。質量は地球の約8倍で、太陽よりも小さな恒星(赤色矮星)を周回している。

現在のところ、この惑星を直接観測することは難しく、また現在の探査機でこの星に行くには10万年以上かかってしまうため、住める星かどうかが判明するのは今後の研究発展にかかっている。そうではあるが、将来、地球外生命探査を行うための重要な惑星の一つになることは間違いないだろう。

(グリーゼ581dの大きさ比較。左から地球、グリーゼ581d、海王星)

9-0(出典:DarinK)

(地表イメージ)

9-1(出典:DarinK)

10.くじら座タウ星f

10-0(出典:Conworld Wikia)

タウ星fは7番で紹介したタウ星eと兄弟関係にある惑星で、共に恒星のくじら座タウ星を周回している。また、タウ星fの質量は地球の6.6倍以上とされている。

タウ星eが恒星から8260万km離れているのに対し、タウ星fは2億kmであるため、表面温度はタウ星eよりも低く、-40℃近くになることが予想されている。だが、もし厚い大気が存在していれば、もっと温暖な環境になるとも考えられており、今後の調査次第では生命の存在が確かめられるかもしれない。

(大きさ比較。左から地球、タウ星e、タウ星f)

10-1(出典:Conworld Wikia)

11.プロキシマ・ケンタウリb

11-0(出典:sciencenutshell)

地球から4.2光年と生命が存在しうる惑星としては、地球と最も近い距離にある。2016年8月にヨーロッパ南天天文台で発見された。

極めて地球に近いことから、数世紀以内には太陽系外惑星として探査が可能であり、研究者らは超小型宇宙船を送り込む計画を立てている。

(大きさ比較、地球とプロキシマ・ケンタウリb)

11-2(出典:sciencenutshell)

(地表想像図)

11-1(出典:sciencenutshell)

12.地球に最も似た惑星、ケプラー438b

12-0(出典:wonderslist)

地球から470光年離れた、生命が存在している可能性が最も高い惑星である。半径は地球の1.12倍であり、太陽よりも小さく暗い恒星のケプラー438を、公転周期35.2日で周回している。

7割近くの確率で、ガスではなく地球のような岩石で出来た惑星であろうと推測されている。また地球を1として、地球に組成がどれだけ似ているかを表した地球類似性指標(ESI)は0.88であり、現在最大のESI値で”地球に最もよく似た惑星”と言われている。

(左からケプラー438b、地球)

12-1(出典:wonderslist)

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雑学

Posted by uti