大型ネコ科動物の知られざる生態と興味深い雑学
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トラと同様、ライオンのうなり声は極めて遠くまで届きます。何もないサバンナでは最大で8㎞先まで聞こえ、その音の大きさ110~114デシベルで、間近で聴いていると耳に異常をきたすほどです。
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ライオンは胃袋が大きいため、食いだめが可能です。一夜で最高30kgほどの肉を食べることができます。1日に必要な肉の量は、メスで5kg、オスでは7kgになります。
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ライオンのメスは最高時速81㎞で走ることができます。オスはメスほど早く走れません。ただし、最高速度を出せる時間は短いため、狩りの際には、獲物に十分近づいてからでないと逃げられることが多くなります。
狩りはメスが大部分を行っています。オスはタテガミが大きく目立つため、獲物に気づかれやすく、また体が重く速度も出ないので、メスに比べて狩りに向いていません。
オスも狩りには参加しますが、獲物を囲むのが主な仕事で、実際に仕留めるのはメスの役目です。
(via Tambako The Jaguar/flickr)
ライオンはエサが不足していなければ、1日20時間程をほとんど動かずに、休みながら過ごします。基本的に日が落ちた後に行動が活発になります。活動時間は2時間くらいで、残りは食事や排泄などに使われます。
7.ヒョウ
大きさ:ネコの3倍以上。体長90~160cm、体重31kg
生息域:アフリカ、インドやインドネシア、中国などのアジア地域
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ヒョウはスリムな体ですが、体力はかなりあるため、自分よりも重い獲物の死体を木の上に運ぶことができます。こうすることで、ハイエナなどが肉をあさりに来ても、エサをとられずに済みます。
また、ヒョウにとって木の上は休む場所でもあります。明るい時は枝の上に寝そべってゆったりと過ごしています。
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チーター、ヒョウ、ジャガーは、いずれも毛皮に斑点がありますが、その形はかなり違います。一番わかりやすいのはチーターで、単純に黒い点だけしかありません。
一方でジャガーとヒョウは、どちらも黒い囲み模様があります。ジャガーには黒囲みの中に黒い斑点があり、ヒョウにはそれが無いので簡単に見分けられます。
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ライオンやトラには速度では敵わないものの、最高時速は60㎞近くに達します。またバネのような跳躍力で、最大6mも水平方向にジャンプすることができます。
8.チーター
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大きさ:ネコの3倍以上。体長110~150cm、体重21~72kg
生息域:アフリカ、中東
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チーターの最高時速は104~120㎞に達すると見積もられています。それに加え、駆け出してたった3秒で、時速96.6㎞まで達するすさまじい加速を見せます。
たった一回のストライドで6.7mも移動することができ、全力疾走時には、地上にいる時間よりも空中にいる時間の方が長いくらいです。
実際にシンシナティ動物園にいるチーターのサラに100mを走らせたところ、たった5.95秒で100mを完走しています。その時の最高速度は時速98㎞だったといいます。
チーターは瞬発力があるものの、長距離を走るスタミナは持ち合わせていません。どんなに頑張って走っても、500m前後で力を使い果たしてしまいます。
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基本的にチーターは2年経つと、親元から離れて独り立ちしなければなりませんが、オスの場合は異なる場合があるようです。オスは成体になっても、2~3頭のグループを組んで狩りをすることがあるのです。
ただしそれは、兄弟間だけで他のチーターとは仲良くしません。
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素晴らしい身体能力をそなえたチーターですが、1日の約90%は何もしていません。2014年の調査では、実際に動いている時間は1日のうちたった3時間弱(12%)でした。
残りの時間は、自慢の瞬発力を温存しておくためにごろごろしているのです。
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キングチーターは写真で見て分かるように、背中からしっぽまで黒い3本の線が入っている個体です。一時期は新種ではないかと考えられていましたが、現在ではこの個体が突然変異で産まれてくるチーターだと明らかになっています。
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