ヨーロッパの危険で怖い野生生物・10種

ヨーロッパ本土および周辺の海にいる危険な野生生物を紹介していこう。全10種類。

1.マダニ(Ixodes ricinus)

【大きさは数mmほど】

(via wikipedia)

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感染症を引き起こす生物として蚊が最も有名だが、ヨーロッパでは、マダニが様々な感染症の媒介者となっている。

たとえば、患者を関節炎や顔面神経麻痺などで苦しめるライム病、肝炎・骨髄炎を引き起こすQ熱、致死率の高い跳躍病、ダニ媒介脳炎などの感染症がある。

【ライム病の初期症状:同心円状の皮膚炎が特徴】

(via wikipedia)

本種はヨーロッパ中の森林地帯、荒野に生息している。そのためこのような場所を歩く際は、露出の多い服を着ないように心がける必要がある。

マダニは皮ふに張りついて寄生すると、基本的に数日~数週間程度は血を吸い続ける。吸血の時間が長くなるほど、感染症のリスクが高まるため、早期に発見することが大事である。

2.カツオノエボシ

(via wikimedia)

ヨーロッパの海にいるカツオノエボシは、クラゲのような見た目だがそうではなく、ヒドロ虫という小さな生物がたくさん集まって構成された群体である。

三角形の帆をした浮き袋の先からは、平均10cmほどだが、長いものだと30mにも達する触手が出ており、これに触れると猛毒が打ち込まれる。

刺されると焼けつくような激痛に見舞われ、患部は炎症を起こし、痛みが長時間に渡って持続する。

最悪の場合、アナフィラキシーショックで死ぬこともある。

【腕を刺された人の傷跡】

(via Reddit)

しかも、本体が死んでいたとしても毒は有効である。そのため、生きているときほど強力ではないものの、ちぎれた触手や死んだ個体を触って刺され、激痛に悩まされることがある。

カツオノエボシは、自ら遊泳する能力は持たない。そのため、普段は沖合をただよっているが、風によっては海岸まで打ち上げられることもある。

体が透けて、海の色に紛れるため、このときに知らずに触って被害に会うケースが多い。

3.ジュウサンボシゴケグモ

(via wikimedia)

地中海周辺で見られるクロゴケグモの仲間。クロゴケグモは非常に強い毒を持つことで知られるが、本種も同様である。

毒の強さだけを見ると、キングコブラを超える。

半数が命を落とす量(LD50値)は、ジュウサンボシゴケグモが0.33~1.06mg/kgに対し、キングコブラは1.31~1.93mg/kgで、2倍ほど強い。

ただし大きさがメスで1.5cm、オスでは7mmと小さく、噛まれたとしてもごくわずかしか毒が注入されないため、死に至る可能性はキングコブラに比べ圧倒的に低い。

死亡率は1%未満とされる。だが、噛まれると耐え難い激痛に襲われ、それに続いて発汗やけいれん、呼吸困難、不整脈、めまい、吐き気が起こる場合もある。

本種は特にウクライナでの被害が多く、穀物の収穫時に、このクモに咬まれることが問題になっている。カザフスタンでは、このクモに咬まれたラクダが死亡するケースも報告されている。

4.クズリ

(via Eestinen)

クズリは、ヨーロッパではノルウェーやフィンランドなど北極地方に生息している。見た目はクマのようだが、イタチの仲間である。

そのどう猛さには定評があり、一度戦闘が始まったら、どちらかが死ぬまで戦い続けることもある。

大きさは中型犬ほどだが、ヘラジカやバイソンなど自分より数倍も巨大な獲物を噛み殺すことができ、成体サイズのホッキョクグマを殺したことさえある。

【ヘラジカの頭を持ったクズリ】

(via ghoststudy)

クズリは四肢が短く頑丈で、足裏が大きいため、雪上でも早く動くことができる。そのため、雪上では早く動けないシカなどが、格好の的になる。

またアゴ力が非常に強く、獲物の骨を難なく噛み砕ける。もし人間が襲われればひとたまりもないだろう。ただし、これまでに人が襲われたという報告はされていない。

5.アスプクサリヘビ

(via wikimedia)

ヨーロッパは南極大陸に次いで、ヘビで命を落とす危険性が少ない場所である。だが、ヨーロッパでも人を殺せるほどの猛毒を持ったヘビがいる。

それがアスプクサリヘビであり、ヨーロッパで最も恐れられているヘビである。イタリアやフランスなどヨーロッパ南西部の岩場に生息しており、イタリアで発生したヘビ咬傷のうち90%が、本種によるものと報告されている。

もし噛まれた場合、未治療なら致死率は4%に達する。患部は腫れ上がり、黒くなる場合もある。さらに血管が崩壊して壊疽を起こし、視覚欠損の症状や、肝臓障害が引き起こされるケースも存在する。

6.ヨーロッパオオカミ

(via Fakt)

狩猟で銃火器が使われる19世紀以前には、人食いオオカミの存在が、ヨーロッパ人を恐れさせていた。

その頃、オオカミは人を恐れず、人間を獲物として見ていた。常食では無かったものの、食べ物が見つからないときは、民家を訪れ、家畜を襲ったり、幼い子供を誘拐して食べることがよくあった。

フランスだけでも、1200~1920年にオオカミに襲われて亡くなった人は、少なくとも7600人以上とされる。

(via wikimedia)

だが、19世紀以降に大規模なオオカミの駆除が始まり、生息数が激減、人間を恐れるようになったため、今ではオオカミによる死傷者はほとんどいなくなった。

しかし現在でも、ラトビア、リトアニア、エストニアのバルト三国では、オオカミによる襲撃がたびたび報告されている。特に狂犬病で正気を失ったオオカミが、人を襲うケースが多い。

7.ヒグマ

(via wikimedia)

ヒグマは、ロシアに一番多いが、ヨーロッパにも2万頭近くが山森に生息している。ヨーロッパのヒグマは、北海道のエゾヒグマよりも重量級で、オスは体重が250~300kgほどになる。(エゾヒグマは120~250kg)

その体重に加え、強靭な爪とライオンにも勝る咬合力を有する。しかも最高速度は時速40km以上に達するから、一度本気になったら逃げることはかなり難しい。

【池の中でリラックマするヨーロッパのヒグマ】

(via wikimedia)

ヒグマは基本的に人との接触は避ける性質だが、最近では人里に降りて、家畜を襲うケースが増えている。1999年以降、イタリアだけで250件以上の襲撃が起こっているのだ。

人が襲われるケースも少なくなく、最近ではランナーが一方的に襲われ、全治1ヶ月の重傷となった。

また2004年には、ルーマニアの山森でキノコ狩りをしていた5人が襲撃され、全員が危篤状態になった。その襲ったクマが、30分後に再び別の場所に現れ、今度は1人を殺害し、2人に重傷を負わせている。

8.ホオジロザメ

(via collegehumor)

サメの中では最も危険であり、最も死傷者が出ているのがホオジロザメだ。体長最大8m、体重は3トンに達する怪物が、ヨーロッパの地中海に住んでいる。

1800年代以降、地中海ではサメの襲撃が216回起こっている。およそ1/4の63人が亡くなっており、致死率はかなり高い。

ホオジロザメによる死亡者は、クロアチアが最も多くて、1974年以降では11人に達している。

(via neogaf)

ホオジロザメは奇襲を得意とし、獲物の背後から近づき、間合いを詰めると最大時速55kmにもなる速度で襲いかかる。噛む力は極めて強く、一噛みするだけで人間の肉なら簡単にちぎれる。

9.イノシシ

(via Picquery)

イノシシを家畜化したのがブタであり、似ている部分も多い。だがイノシシは、より巨大で凶暴である。体重は最大で200kgに達し、口元からは10~12cmの牙が生える。

そして速い。トップスピードは時速45kmになる。このスピードで全力の突撃を受けると、大人でもはねとばされて大ケガを負うことがある。

特にオスの牙は極めて鋭く、突進を受けた時に太ももを刺されて大腿動脈を破壊され、失血死するケースもまれに見られる。

メスの牙はそれほどでもないが、代わりに噛み付いてくることがある。そのアゴ力はすさまじく、小動物の骨を噛み砕けるほどだ。

(via Iran)

それに加えやっかいなのが、敵が動かなくなるまで何度も襲ってくることだ。一度攻撃した後、うしろへ下がって再び突進攻撃を仕掛ける。これは相手が完全に戦闘不能になるまで続く。

10.ホッキョクグマ

(via Wikimedia)

ヨーロッパでは、ノルウェーのスヴァールバル諸島にホッキョクグマが多く、その数は3000頭になる。

ホッキョクグマは、クマの仲間では最も巨大で、2本脚で立つと身長は最大3mに達する。そして純粋な肉食であり、 木の実を食べる雑食のクマとは異なる。

【史上最大サイズのホッキョクグマ:身長3.39m、体重1002kg】

(via quora)

肉食ゆえに、他のクマと比べ、歯は鋭く大きい。その強力な歯で、獲物の頭部に噛みつき、骨を砕いて殺害する。

腹が減って食べ物がなければ、人間を襲うこともある。もし狙われたら逃げ切るのは困難だ。最高時速は40kmであり、オリンピックに出るランナーよりも速いうえに、泳ぎもかなり上手い。

2011年にはノルウェーのスヴァールバル諸島で、イギリスから来た学生のグループがテントでキャンプしていた時に襲われている。襲撃によって4人が重傷を負い、1人が亡くなった。

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