ほとんど知られていない飛べない鳥・10種

およそ60種いる飛べない鳥の中で、今回はほとんどの人が知らない珍しい種をご紹介するよ。

1.フクロウオウム

(via wikimedia)

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この鳥は、オウムの中で唯一飛ぶことができず、また最も体重が重い。その体重は最大で4kgに達し、ネコと同じくらいにまで成長する。

しかもほとんどのオウムが昼行性であるが、このオウムは夜行性。昼間は茂みの中に隠れじっとしており、夜は果実を求めて歩き回る。

【フクロウオウムの動画】

Shagged by a rare parrot – Last Chance To See – BBC Two

かつてはニュージーランドのいたるところに住んでいたが、およそ700年前に人間が移住しはじめてからは、狩猟と人間が持ち込んだイヌやネコ、ネズミが原因で、その数は激減した。

2017年12月時点では、たった154匹しか生存していない。しかも生息地のほとんどが奪われ、現在ではごく一部の捕食者のいない島でしか見られない。

だが熱心な保護活動が功を奏し、その生息数は着実に増え続けている。

2.キャンベル・ティール

(via wikimedia)

こちらもニュージーランド(キャンベル島)に住む飛べない鳥で、カモの仲間。夜行性で、夜になるとエサの昆虫やエビのような端脚類を求めて活発に動き回る。

人間が入植して以来、この鳥は飛べないために、人間が持ち込んだドブネズミのエジキになってしまった。卵やヒナが根こそぎ食べられてしまい、1975年になるまで絶滅したとさえ言われていたのだ。

だがその年に再発見されたことで、絶滅をまぬがれたのだった。その後本種を保護するため、生き残っていた11匹が施設に持ち帰られ、繁殖計画が練られた。

50匹まで増やすことに成功し、再び野生に戻されることになった。だが、再びネズミに食べられてしまう懸念があったため、事前にヘリによる大規模な毒エサ散布が行われた。

その結果、ネズミを全滅させることに成功し、かつての外敵がいない生息環境で、再び暮らせるようになった。

3.コバネカイツブリ

(via wikimedia)

とても可愛らしい小さな水鳥。南米のチチカカ湖(ペルー/ボリビア)周辺にだけ住み、小魚が主食。飛べないが泳ぐのは早い(3.5km/h)。

この鳥も生息数が少なく、2006年時点の発表では、成体が750匹以下であった。かつては大量にいたようだが、チチカカ湖で始まった刺網漁が原因で、アミにからまった本種が大量におぼれ死んだ。

2003年には、たった1年で数千匹が犠牲になったという報告がされている。現在、絶滅危惧種に指定されているものの、具体的な保護活動はほぼ行われていない。

4.グアムクイナ

(via wikimedia)

グアムクイナは、1960年以前にグアム中に7万匹ほどいたが、一度野生では絶滅した。その原因は、1960年代に人間が持ち込んだミナミオオガシラというヘビだった。

このヘビは侵略的外来種ワースト100に選出されるほどで、これまでにグアム島の鳥を7種絶滅させてきた。グアムクイナは、全く外敵のいない場所に住んでいたため、ヘビから身を守る手段がなく、あっという間に食べられ、絶滅に追いやられたのだった。

だが現在、一部の島でこの鳥は生存している。これはひとえに、20年以上に渡ってグアムクイナの野生個体を保護し続け、人工繁殖を確立したボブ・ベック氏のおかげである。

彼はアメリカ本土にある多くの動物園で、積極的に繁殖計画を実行し、120匹前後まで増やすことに成功したのだ。その一部は野生に返され、そこに定着している。

5.ニュージーランドクイナ

(via Wikimedia )

こちらも4番で紹介したクイナの仲間だが、ニュージーランドに住んでいる。飛べないのに警戒心が弱く、好奇心旺盛なのが、この種の特徴だと言われている。

好奇心の強さもあってか、他の動物の食べ物や小物を盗んでどこかに隠したりする。もしあなたがニュージーランドのキャンプ地で何か無くなっていたら、この鳥が犯人かもしれない。

本種は、これまでに紹介した鳥たちと違って生息数は多い。だが、野生絶滅の危険性が高い危急種に指定されている。

その減少の原因は、ネコやイヌ、オコジョなどによる捕食、生息地の破壊、自動車事故など複数ある。

6.ガラパゴスコバネウ

(via Wikimedia )

ウ(鵜)という鳥の中で、唯一飛べない種。写真を見ると分かるが、羽が退化して、体に対してとても小さくなっている。

ガラパゴス諸島の2つの島だけに住んでおり、そこには全く外敵がいなかったため、空へ逃げる翼は必要なかった。翼があるとむしろ、海に潜って魚を取る際に邪魔になった。

だが、数百年前に人間の入植が始まったことで、イヌやネコ、ブタ、ネズミたちが本種の脅威となった。

一時的にその生息数は減少したものの、島全体が世界遺産になり、厳重な管理下に置かれることになったため、現在のところ絶滅の危険はない。

7.タスマニアバン

(via Wikimedia )

今まで紹介した鳥の中で唯一、人間の入植によって生息数が増えた種である。この鳥は、タスマニア島に住んでおり、植物の新芽を好んで食べている。

増えた理由は、人が農業を始めたことで簡単にエサが手に入るようになったからだ。農家の間では害獣とみなされることもあるが、ウサギほどの食害はなく、国の固有種として法律で保護されているので、駆除はできない。

また逃げ足も早く、そのがっしりとした脚で最高時速48kmものスピードを出すことができる。飛べない鳥と言っても、決して弱い存在ではないのだ。

8.タカヘ

(via Wikimedia )

ニュージーランドに住むずんぐりとした鳥で、1898年に4匹が捕獲されたのを最後に、絶滅したとされていた。しかし1948年に、広範囲の調査が行われたことで再発見された。

現在の生息数は300匹以下であり、保護活動が続けられている。

かつてはニュージーランド全域にいたが、およそ1万年前以上に起きた大規模な環境変化と800年前近くから始まったポリネシア人~ヨーロッパ人の入植で激減した。

(via wikimedia)

タカヘは、これまでに紹介したクイナの仲間で、その最大種。全長は平均63cmで、体重は最大4kgほどになる。寿命はおよそ12年で一夫一婦、一生を同じパートナーと添い遂げる。

9.オオフナガモ

(via Wikimedia)

カモの仲間では最大種であり、体重が最大7kgに達し、体長80cm近くになる。主に南米の海岸で過ごす水鳥で、いかにも飛べそうに見えるが、下の写真を見ると分かるように、羽がかなり短い。

【羽が異様に短い】

(via wikipedia)

あまりにも短いので飛べないが、泳ぐ時はこれで加速したり、争いが起きた時には武器になる。

本種は攻撃性が高く、自分の縄張りに入り込んだ者に対して激しい攻撃を繰り出す。そのためあまり天敵はおらず、生息数も安定している。

10.マメクロクイナ

(via Wikimedia)

世界最小の飛べない鳥。全長12~16cmほどしかない。これほど小さいのにもかかわらず、生き残り続けているのは、本種が絶壁に守れられたイナクセシブル島に住んでいるためだ。

【絶壁に守られたイナクセシブル島】

(via Wikimedia)

この島は、南米とアフリカのちょうど中間地点の南大西洋上にある無人島だ。飛行機での到達は無理で、船で行くにも3日以上かかるため、人間の手がほぼ入っていない。

(via Brian Gratwicke/flickr)

そのため、マメクロクイナの外敵は全くいない。島の大きさはたった14 km2ほどだが、1万匹近くのマメクロが茂みをねぐらに、昆虫を食べて生活している。

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