人間で良かった。不思議な変わった卵いろいろ
あまり知られていないちょっと変わった卵をご紹介するよ。全6種類
1.サメ類の卵
ハナカケトラザメの卵
(via wikimedia)
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ノルウェーやイギリス周辺の海に生息するサメ。卵は固い殻に守られ、殻の端に細長い巻きひげがある。
このひげは、卵がどこかに言ってしまわないよう、海藻に結びつけるためにある。大きさは4X2cmほど。
浜辺に流れ着いたサメの卵殻(卵鞘)
(via Curiosauro)
卵の殻は最初透明だが、時間の経過とともに色が変化して黒っぽくなる。この殻は軽いため、海流によって海岸に打ち寄せられることが多い。
殻の形が財布のようであるため、「人魚の財布」や「悪魔の財布」と呼ばれることもある。
(via GallowBoob)
カリフォルニアネコザメの卵
(via guiltyfix)
ネコザメは海底にへばりついて暮らしているサメ。主に海底にいる貝類や甲殻類を食べる。このサメの卵は、コルクの栓抜きのようにらせんを描いている。
なぜこの形なのかというと、岩の隙間などに押し込んで引っ掛かりをよくするため。ただ地面に置いただけだと、卵とエサを見分けられず、共食いしてしまうことがある。
(via mejor)
ギンザメの卵
(via Shark Devocean)
ギンザメは、水深200~2600mに住む深海生物。外敵から身を守るために、背びれに毒のトゲを持っている。卵殻はボトルのような形で、両脇にひれのようなものがついている。
2.アゴアマダイの卵
(via pinimg)
アゴアマダイは暖かい海で、砂の中にもぐって暮らしている魚。大きさは15cmほど。本種のオスは、口の中で卵を孵化させることで知られる。その抱卵数は最大400個になる。
抱卵中は、卵に酸素を取り込むため、口を開けっ放しにしておかなければならない。またエサも食べられない。抱卵期間は8~10日に及ぶ。
3.ピパピパの卵
(via Imgur)
無数の穴が怖く感じるトライポフォビアの人には、きついかもしれない。このカエルはメスが、背中の内部で卵を育てるのだ。
ピパピパは南米のアマゾンに生息しており、ほぼ水中から出ることはない。上から押しつぶされたような形で平べったく、全長は15cmほどである。
メスは産卵した卵を背中に押し付け、その卵を埋め込んでしまう。卵は背中で孵化し、オタマジャクシになっても、そこで過ごす。変態してカエルになると、やっと背中から這い出てくる。
(via wikipedia)
4.タツノオトシゴの卵
(via bibliya)
タツノオトシゴは”オス”が出産することで知られている。オスには卵を保護するための育児袋があり、そこにメスが卵を放つ。放たれる卵の数は最大で1500個に達し、オスの腹は妊娠したように膨れる。
オスは孵化までの9~45日間、卵を袋の中で保護し、卵が一斉にかえると、数mm前後の小さな稚魚を袋から産出する。
5.エミューの卵
(via fantoman)
アボカドのような見た目だが、ダチョウの近縁であるエミューの卵。エミューは世界で2番目に大きい陸上の鳥であり、身長は1.9mほどになる。
卵の特徴はその巨大さと色である。卵の色が深緑なのは、草の中に卵を産むことで、草とまぎれて外敵に見つかりにくくなるためだ。
卵の重さは900g前後で、ニワトリの卵12個分ほどになる。下の写真のように、目玉焼きを作るとフライパン一面が覆われる。
(via Emu Logic)
生息地のオーストラリアや、アメリカのダチョウ牧場では、3000円ほどで購入可。スーパーにも売っていることがある。味はニワトリの卵とそれほど変わりがなく、美味だという。
6.スポンジ(海綿動物)の卵
(via listverse)
カイメンは、サンゴのように海底に固着する生物。体の表面に開いた大量の穴から、微生物をろ過して食べ、成育する。
カイメンは単独での無性生殖、オス・メスによる有性生殖(多くは雌雄同体)、どちらも可能である。
有性生殖による繁殖では、海底に固定され動くことが出来ないため、近くにいるカイメンが大量に精子を海中にまきちらす。それを他のカイメンが小孔で受取って受精し、卵ができる。
ただし、このような卵生のカイメンは少なく、多くが人間と同じ胎生である。
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コモンカスベの卵でしょうか〜?