人間で良かった。不思議な変わった卵いろいろ

2018年1月15日

あまり知られていないちょっと変わった卵をご紹介するよ。全6種類

1.サメ類の卵

ハナカケトラザメの卵

(via wikimedia)

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ノルウェーやイギリス周辺の海に生息するサメ。卵は固い殻に守られ、殻の端に細長い巻きひげがある。

このひげは、卵がどこかに言ってしまわないよう、海藻に結びつけるためにある。大きさは4X2cmほど。

浜辺に流れ着いたサメの卵殻(卵鞘)

(via Curiosauro)

卵の殻は最初透明だが、時間の経過とともに色が変化して黒っぽくなる。この殻は軽いため、海流によって海岸に打ち寄せられることが多い。

殻の形が財布のようであるため、「人魚の財布」や「悪魔の財布」と呼ばれることもある。

【複数結び付けられた卵】

(via GallowBoob)

カリフォルニアネコザメの卵

(via guiltyfix)

ネコザメは海底にへばりついて暮らしているサメ。主に海底にいる貝類や甲殻類を食べる。このサメの卵は、コルクの栓抜きのようにらせんを描いている。

なぜこの形なのかというと、岩の隙間などに押し込んで引っ掛かりをよくするため。ただ地面に置いただけだと、卵とエサを見分けられず、共食いしてしまうことがある。

【孵化中】

(via mejor)

ギンザメの卵

(via Shark Devocean)

ギンザメは、水深200~2600mに住む深海生物。外敵から身を守るために、背びれに毒のトゲを持っている。卵殻はボトルのような形で、両脇にひれのようなものがついている。

2.アゴアマダイの卵

(via pinimg)

アゴアマダイは暖かい海で、砂の中にもぐって暮らしている魚。大きさは15cmほど。本種のオスは、口の中で卵を孵化させることで知られる。その抱卵数は最大400個になる。

抱卵中は、卵に酸素を取り込むため、口を開けっ放しにしておかなければならない。またエサも食べられない。抱卵期間は8~10日に及ぶ。

3.ピパピパの卵

【背中のボツボツが卵】

(via Imgur)

無数の穴が怖く感じるトライポフォビアの人には、きついかもしれない。このカエルはメスが、背中の内部で卵を育てるのだ。

ピパピパは南米のアマゾンに生息しており、ほぼ水中から出ることはない。上から押しつぶされたような形で平べったく、全長は15cmほどである。

【ピパピパの子供が母親の背中から飛び出る動画】

メスは産卵した卵を背中に押し付け、その卵を埋め込んでしまう。卵は背中で孵化し、オタマジャクシになっても、そこで過ごす。変態してカエルになると、やっと背中から這い出てくる。

【背中から飛び出すカエルの子供】

(via wikipedia)

4.タツノオトシゴの卵

(via bibliya)

タツノオトシゴは”オス”が出産することで知られている。オスには卵を保護するための育児袋があり、そこにメスが卵を放つ。放たれる卵の数は最大で1500個に達し、オスの腹は妊娠したように膨れる。

オスは孵化までの9~45日間、卵を袋の中で保護し、卵が一斉にかえると、数mm前後の小さな稚魚を袋から産出する。

5.エミューの卵

(via fantoman)

アボカドのような見た目だが、ダチョウの近縁であるエミューの卵。エミューは世界で2番目に大きい陸上の鳥であり、身長は1.9mほどになる。

卵の特徴はその巨大さと色である。卵の色が深緑なのは、草の中に卵を産むことで、草とまぎれて外敵に見つかりにくくなるためだ。

卵の重さは900g前後で、ニワトリの卵12個分ほどになる。下の写真のように、目玉焼きを作るとフライパン一面が覆われる。

(via Emu Logic)

生息地のオーストラリアや、アメリカのダチョウ牧場では、3000円ほどで購入可。スーパーにも売っていることがある。味はニワトリの卵とそれほど変わりがなく、美味だという。

6.スポンジ(海綿動物)の卵

(via listverse)

カイメンは、サンゴのように海底に固着する生物。体の表面に開いた大量の穴から、微生物をろ過して食べ、成育する。

カイメンは単独での無性生殖、オス・メスによる有性生殖(多くは雌雄同体)、どちらも可能である。

有性生殖による繁殖では、海底に固定され動くことが出来ないため、近くにいるカイメンが大量に精子を海中にまきちらす。それを他のカイメンが小孔で受取って受精し、卵ができる。

ただし、このような卵生のカイメンは少なく、多くが人間と同じ胎生である。

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動物

Posted by uti