動物界の最悪な親たち
色んな意味で最悪な動物の親をご紹介していこう。全5種。
1.タテゴトアザラシ
(via mmome)
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タテゴトアザラシの母親は、赤ちゃんが産まれて最初の約12日間はとても献身的だ。自分は一切何も食べず、赤ちゃんに母乳を与え続ける。そのため1日に体重が3kgも減ることがあるくらいだ。
元の体重は120kgくらいあるが、たった12日で40kg近くも急激にやせる。一方で赤ちゃんは、母親からの栄養ですくすくと育つ。1日2.2kg以上増加し、12日間で体重は11kgから36kg前後まで増え、寒さに耐えられる厚い脂肪を身につける。
(via wikimedia)
だが突然に親子の縁は切れてしまう。母親は12日目に断乳し、まだまともに物を食べられない赤ちゃんを氷上に置き去りにして、交尾相手を探すための旅に出てしまうのだ。
放棄された赤ちゃんはじっと座って、たくわえた脂肪でやり過ごす。母親が離れてから2日以内に白い毛が生え変わり、生後28日ごろにはエサを自分で食べ始めるが、まだ身体内部のエネルギーに依存しなければ生きていけない。
(via polarbearscience)
絶食が続くことで赤ちゃんの体重は最大50%も減る。またこの時期は氷が溶け始めるため、ホッキョクグマなどの捕食者に狙われやすくなる。これほど困難な時期を過ごすせいで、赤ちゃんの少なくとも30%が1年以内に死んでしまう。
2.カッコウ
(via wikipedia)
カッコウの母親は、そもそも子どもの世話を全くしない。他の鳥の巣に卵を産み、血縁の無い別種の母親に自分の子どもを育てさせる。これは、托卵と呼ばれている。
しかも巣の持ち主の親鳥にばれないよう、その親鳥の卵を1つ投げ捨てて数合わせをする。
(via wikipedia)
カッコウのヒナは短期間で孵化し、巣の持ち主のヒナよりも早く生まれる。先に生まれたカッコウのヒナは、持ち主の卵やヒナを巣の外にはじき出し殺害してしまう。
(via WIKIMEDIA )
そして自分がまるで本当の子どもであるかのように、口を大きく開けてエサを仮親にねだる。仮親は自分の子どもが殺されたとも知らず、口を開けたヒナを見ると母性本能が刺激され、エサを与えずにはいられなくなってしまう。
3.イエスズメ
(via wikipedia)
同じスズメでも日本にいるスズメと違って、ユーラシア大陸にいる本種はかなり気が強く横暴で、体が少しだけ大きい。害鳥としてだけでなく、肉欲や性的能力、下品さの象徴とされることもある。
イエスズメは基本的に一夫一妻制で、同じ夫婦が一生を添い遂げるのだが、夫が他のメスと不倫して子どもをつくることがよくある。
(via wikipedia)
そんなとき浮気された母親は浮気相手のメスが作った巣を探し、そのヒナを全員殺してしまうことがある。こうすることで母親は、夫が多くの時間を自らのヒナの世話に費やせるよう仕向けているのだ。
(via wikipedia)
これは人間で例えるとかなり怖い。不倫した夫を自分の子どもの育児に専心させるため、母親が不倫相手の女性を見つけ、腹違いの兄弟を殺して回るのと同じことだからだ。
4.ジャイアントパンダ
(via wikimedia)
パンダは繁殖力が弱く、飼育下ではほとんどが人工授精であり、交尾を促進するために動物園ではパンダ同志の交尾ビデオを見せたり、バイアグラを与えたりしている。
やっと子供が生まれても、母親は多くの場合で育児放棄してしまう。パンダはたいてい双子を産むのだが、どちらかより健康な子どもだけを育てるのだ。もう一匹の子どもは、餓死する運命にある。
(via sky)
これは母親が、2匹に与えられるほどの母乳をつくることが出来ないためと考えられている。パンダは他のクマと違って栄養の少ないタケやササしか食わず、それに加えてその栄養の20%前後しか吸収できないことが原因となっている。
5.ウサギ
(via wikimedia)
ウサギの母親は子供を産むと、すぐに巣穴から離れて外に出て行ってしまう。1日に戻ってくるのはたった数分で、エサをあげる時だけだ。そして1か月もしないうちに親はいなくなり、独り立ちを迫られる。
子供とっては寂しいかもしれないが、巣穴に親が寄り付かないことで、捕食者に子どもが見つけられにくくなる利点があると考えられている。
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コメント一覧
1番は人間~
カッコウは親も子も最悪だ