バナナなど良く食べる物の致死量

2018年6月4日

どんな食べ物であれ、その量が多すぎれば毒になる。よく食べられているものでさえ、中毒で人を殺す可能性を秘めているのだ。今回は、投与した動物の半数が死亡する用量である半数致死量(LD50)から、一般的な食べ物の致死量を見ていこう。

※体重60kgの成人と仮定して、マウスのLD50値から換算した。またこの致死量は、ごく短時間に大量摂取した場合に限る

1.バナナ 致死量320本

(via Wikimedia)

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一度に320本ものバナナを胃の中に収めることはほぼ不可能だが、バナナに含まれるカリウムは極端に摂取すると死亡する。

だがカリウムは人にとって必須の元素で、イオンとなったカリウムは体中を流れ、体液のバランスを保ち、脳の神経伝達や筋肉の収縮に重要な役割を果たしている。

とりすぎたら、どうなる?

カリウムを大量に摂取した場合、高カリウム血症が引き起こされる。手足のしびれや筋力低下などの症状が現れ、放置すれば致死的な不整脈で命を落とす。

致死量分のバナナを食べることはまずありえないが、心臓などの外科手術で心停止が必要な場合や、アメリカで薬殺刑に処される場合などでは、塩化カリウムを静脈内に注射して意図的に大量のカリウムが導入されることはある。

2.コーヒー 致死量95杯(一杯約240ml:計22㍑)

(via pixnio)

コーヒーに含まれるカフェインは、眠気やだるさを吹き飛ばしてくれる効用があるものの、一度にたくさんとりすぎるとカフェイン中毒を起こす。

ある一定以上を摂取すると焦燥感、不眠、神経過敏、悪心、胸焼け、頻脈などの症状が現れ、致死量に達するほどであれば、不整脈などで心臓に異常をきたし死亡する。

コーヒーを飲んで死ぬことはきわめて稀だが、濃縮されたカフェイン錠剤や粉末を飲んで死亡するケースはたびたび報告されている。

【カフェイン錠剤】

(via Wikimedia)

3.塩 致死量小さじ30杯(計180g)

(via heart)

海の上で遭難したとしても、生き残るためには海水を飲んではならない。大量に摂取された塩は、人間の体で処理しきれないためだ。

カリウムのように塩に含まれるナトリウムは、人の体液を構成し、細胞内外を流れている。

大量にナトリウムが体内へ取りこまれると、細胞内の液体が浸透圧で押し出され、細胞が保持する液体が減少し縮小する。そうして細胞内のナトリウム濃度が増加し、高ナトリウム血症が引き起こされるのだ。

最初の症状としては口の渇きや血圧の上昇だが、進行すると錯乱やけいれん、昏睡状態となり、最終的には脳血管障害などで死にいたる。

4.水 致死量500mlペットボトル11本(計5.4㍑)

(via Steven Depolo)

水は生物にとって必要不可欠なものだが、短時間での過剰摂取は命をおびやかすことになる。

水中毒の作用は、塩分をとりすぎた場合に起きることと反対で、細胞が風船のように水でふくらんでナトリウム濃度が低くなり、低ナトリウム血症が引き起こされる。

実際の事例として75kgの人が一度に6㍑の水を飲んで死んだケースがある。また乳幼児の場合、下痢などを起こした際にスポーツドリンクを与えすぎたことで、水中毒におちいったケースが報告されている。

症状としては頭痛やおう吐に始まり、進行するとけいれんや昏睡を起こし、最悪の場合には呼吸困難などで死亡する。

5.砂糖 致死量コカ・コーラ33㍑分(砂糖合計1.8kg)


砂糖が原因となって死ぬことはまずありえない。コカ・コーラを大量に飲んだとしても、先に水中毒を起こすし、砂糖単体を大量に摂取しようとしても、体が受け付けず吐き戻してしまうだろう。

6.オレンジ(ビタミンC) 致死量1万個

(via Wikimedia)

オレンジは美味しいうえに、高血圧や腎臓病、コレステロール値低下など様々な効用がある。だがオレンジに含まれるビタミンCにも致死量はある。

ただし実際には、オレンジによるビタミンC中毒の前に、水中毒で先に倒れることになるだろう。

7.チョコレート 致死量板チョコ100枚(計約6kg)

(via Pixabay)

チョコレートにはカフェインと似た物質であるテオブロミンが含まれており、人間にほとんど害はないが、犬には毒性が強いことで知られている。

ミルクチョコレートを食べた場合、人間では一度に6kgほど必要だが、小型犬では50g、中型犬では400gほどで中毒になり、消化不良や過度の興奮、脱水症状、心拍数低下などが症状として現れ、ひどい場合にはてんかん状の発作を起こして命を落とす。

参考:compoundchemgizmodoquoratelegraph

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雑学

Posted by uti