火星で見つかった奇妙な物体15種
今回は火星の探査機によって発見された不思議な物体や現象を解説付きでご紹介していこう。全15種。
1.火星の人面岩
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1976年にNASAのバイキング1号が撮影した写真に奇妙な人面岩が写った。この人面岩は長さが3km、幅1.5kmに達する。
NASAは「光と影の具合で、岩山が偶然人の顔のように見えるだけ」と説明したが、それに納得できない者は「火星人の遺跡」であるとか「地球人が建造した人工物」である等と独自の見解を示していた。
1996年に打ち上げられた火星探査機によって高精細な人面岩の写真撮影に成功した。上記の鮮明な写真を見ると、かすかに目・鼻・口を思わせるような形はあるが、人の顔には見えない。
バイキング1号の写真が顔に見えたのは、太陽の角度が低く、目・鼻・口に見える部分に影が出きて人の顔のように錯覚しただけだと考えられている。
2.火星の大腿骨
2014年に火星探査機キュリオシティが地球に送ってきた写真。赤の囲み部分を見ると、人の太ももにある骨に類似している。この骨は火星人の物では無いかという憶測が立てられたが、NASAの見解では「風や水によって侵食されて形成した火星の岩」だという。
キュリオシティの調査により、火星がかつて生命が誕生するのに適した環境(ハビタブルゾーン)にあったとする証拠が見つかっている。しかし、たとえ生物の存在が確認されたとしても細菌などの単純な生命体であり、大気中の酸素が十分でないことから、複雑な生命体がいたことは考えにくいという。
3.モールス信号
2016年、火星の砂丘にモールス信号のような造形物が発見された。この写真が公開されたことで、地球外生命体によるメッセージではないかと推測する者も現れた。
だがそのメッセージは意味不明な文字の羅列であった。惑星科学者による分析では、”NEE NED ZB 6TNN DEIBEDH SIEFI EBEEE SSIEI ESEE SEEE” と解読されている。
4.火星のおたまじゃくし
NASAの火星探査機が2018年に見つけたおたまじゃくし、ヨーヨーあるいは精子に似た円状のクレーターである。
これは爬虫類人が作り出したものではなく、水の作用によって形成されたものだと考えられている。特に尾のような部分はクレーターから流出した水が侵食して出来たとされる。
5.火星の魚
NASAのキュリオシティ探査機が送ってきた写真はオカルト好きを興奮させるものだった。写真には石化した魚のような物体が写っているのだ。NASAは見解を示していないが、おそらくただの岩だろうと考えられている。
6.火星のスプーン
探査機キュリオシティからの映像に、スプーンのような物が複数見つかっている。この写真が公開された結果、失われた文明の遺跡だと信じる人たちが熱狂しているが、地球と同様にたまたまそのような造形物ができ、スプーンに見えるだけだ。古代文明が存在することを示すものではない。
7.地平線の向こうに明るい光
2014年に探査機キュリオシティから送られてきた画像で、地平線の先に小さな輝点が観測された。UFOファンらは、地球外生命体の活動を示すものだと推測している。一方でNASAは、高エネルギーの宇宙線が飛来するときに見える光だとしている。
8.火星の女性像
丸囲みを見ると、女性の像のような物が見えてこないだろうか。これはNASAの探査機スピリットが2007年に送信してきた画像である。
この像の存在から、人類は既に有人での火星飛行に成功しているのではないかという憶測を呼んだ。これに対して、惑星協会は単なる錯視であり、人型のような輪郭をした石から想像して思い込んだ物に過ぎないとしている。
9.火星の女
こちらも宇宙人空論家を喜ばせた女性の姿に見える石である。2015年に探査機キュリオシティが撮影した写真には、ドレスを着た黒い影のような女性が写っていた。これに対してNASAは「このような岩が多い地形では、何かに見える物を見つけるのは容易い」とコメントした。
10.火星の棺
キュリオシティから送られてきた写真からオカルトマニアのウィル・ ファラーさんが見つけたのは、棺桶だった。彼によれば、これは現代的なコンクリート製棺だと言う。だがこれも、棺のように見えるだけで岩石の可能性が高そうだ。
11.オバマ元大統領の頭像
2005年に探査機スピリットで撮影された火星の表面。この頭像らしきものは、確かにオバマ元大統領の顔に似ている。しかしこれもパレイドリアの一種であり、たまたま人の顔のように見える物体を想像で顔だと思いこんでしまっているだけだと言われている
12.スター・デストロイヤー
陰謀論者によると、丸で囲んだこの黒っぽい影はスターウォーズの宇宙戦艦、スター・デストロイヤーに類するものだという。人類文明を超越した宇宙人が、かつてこの火星を訪れた可能性があると言うのだ。
13.ピラミッド
2015年に撮影された火星の写真である。矢印で示した部分にあるのは単なる岩のようだが、陰謀論者らはこれを古代文明が作り上げた完璧なピラミッドだというのだ。知性ある者による創造物であり、決して光や影による錯覚ではないと主張している。
だがNASAはこれに対して「おそらく火山岩だろう」と回答している。地球にある火山岩のように、火星の火山岩も角ばった形をしており、それがたまたまピラミッド型になっただけと考えられる。
14.宇宙人
「火星には既に宇宙人がいる」と主張しているのが、陰謀論者らである。丸囲みの中にいるのは、宇宙人の骸骨だと言うのだ。しかしNASAはこの主張を認めていない。
15.フェイスハガー
フェイスハガーといえば、映画『エイリアン』に登場した顔に取り付いて寄生体を植え付ける怪物である。エイリアンハンターに言わせると、火星にはフェイスハガーのようなカニがいるという。
だが地球外文明探査計画のディレクターは、おそらくパレイドリア(特定のパターンから存在しないものを心に思い浮かべること)だろうとコメントしている。
ディスカッション
コメント一覧
人類は元々火星に住んでいて、環境の変化で住めなくなって地球に移住してきた生き残りの子孫だと思う!
毎日更新楽しみにしています!
記事が見やすく大好きです。
これからも応援します!
遺物が残っているのなら、もっと大量に密集してありそうな気がしちゃうよね(^^;;