驚くべき男女比率と年齢層の国は?(興味深い回答)
アラブ首長国連邦(UAE)とカタールをご紹介していこう。
(via al jazeera)
この二国を取り上げる理由として、第一にアラブ首長国連邦(UAE)の住民は、4人のうちほぼ3人(約75%)が男性であることだ。これは世界ニ位の数値である。
そして世界一位のカタールは、男性の割合が75%を超えている。
(via edsfze)
2017年のUAEの女性人口はわずか27.6%で、25%以下のカタールに次ぐ2番目に低い国だった。一方で、世界の平均は女性が49.8%で、わずかに男性よりも少ない程度だ。
興味深いことに、1960年にはUAEも人口の50%近くが女性であった。しかしそれ以降の減少は世界のどの国よりも大きく、相対的には約45%も女性が減少した。
第ニの理由として、二国とも労働者に対して子供の割合が圧倒的に少ないことである。
UAEは生産年齢人口(15歳~64歳)に占める年少人口(15歳未満の子供)の割合が、17.7%と世界で2番目に低かった。15歳未満の子供177人に対して、15歳から64歳までの大人が1000人もいるのだ。カタールは17.9%で第3位である。一方、先進国は20%半ばで推移している。
(via radissonblu)
第三に、二国とも労働者に対して高齢者の割合が圧倒的に少ないことである。
UAEとカタールは、生産年齢人口(15歳~64歳)に占める老年人口(65歳以上)の割合がそれぞれ1.35%と1.54%で、世界で最も低い国の1、2位である。
これは本質的に、高齢者1人を支える労働者が70人以上もいることを意味する。先進国の多くは20~30%程度で、日本は40%を超えている。日本の場合、高齢者1人を支える労働者は2人程度である。
これらの3要素が組み合わさると、奇妙な年齢層のグラフ(人口ピラミッド)が出来上がる。
(via Populationpyraimid)
(via Populationpyraimid)
ちなみに1950年のUAEは、きれいな富士山型の人口ピラミッドだった。
(via Populationpyraimid)
(via Populationpyraimid)
なぜUAEとカタールは男性が圧倒的に多い?
(via wallpaperflare)
実はどちらの国も、在来のアラブ人からなる住民は全体の13%しかいない。残りの87%は外国籍の住民であり、石油収入によって豊かなUAEとカタールに出稼ぎとしてやってきた貧しい人々である。
外国籍の多くがインドやパキスタン、パングラデシュなどの南アジア系であり、50%を超える。その他に東南アジア系や東アジア系も多い。
そして石油関連の仕事はほとんどが肉体労働であるため、必然的に出稼ぎ労働者は男性が多くなる。また外国人は、単身のみで家族を連れての居住が認められない。
長期在住者でも国籍取得は大変難しく、失業者は強制送還するなど、外国人へは厳格な管理体制がなされている。
参考:quora
ディスカッション
コメント一覧
女性の人権活動家みたいなのが
「男女比で女性が圧倒的に少ない‼︎産み分けされてるんだ‼︎」
って言ってたけどただ単に海外からの出稼ぎ労働者が多いだけなのね
年齢が若いと比率ほぼ一緒だし
こんだけ性別比に差があると生きづらいことも多かろうな