宇宙生物のようなスゴイ見た目の変な鳥たち・9種

2018年10月25日

見た目のインパクトがありすぎて、地球上の生物とは思えない鳥たちをご紹介していこう。全9種。

1.トキイロコンドル

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驚くほどに派手な頭部と首が特徴的な大型のコンドル。体長は80cm、翼を広げると2m近くに達する。


中南米の空を飛び回っているこの鳥は、見た目によらず死肉あさりでエサを確保している。動物の死体を見つけると、そこに降り立って鋭く大きなクチバシで皮ふに切れ目を入れ、ヤスリ状の舌で肉をこすりとる。頭部と首に毛が生えていないのは、死体に頭を突っ込んだ時に血液などで汚れないようにするためである。

2.イワドリ

【ギアナイワドリ(オス)】


【アンデスイワドリ(オス)、ペルーの国鳥】


頭の羽飾りがとても目立つ熱帯の鳥で、上記のいずれもが南米に生息している。この羽飾りが見られるのはオスだけで、メスの体色は地味な茶色である。

これほど派手な飾りは、メスと交尾するためである。イワドリたちは求愛場に集まり、自らの羽飾りを誇示してメスに求愛する。メスがオスを選ぶ基準はこれだけでなく、求愛場でのオスの位置取りなどもあり、様々な要素が関係している。

3.カタカケフウチョウ

【求愛時のオス】


本種のオスは、求愛時に鳥とは思えない不思議な姿に変身することで知られている。ユニークな求愛を行うのは、メスがオスよりも異常に少なく、一夫多妻制であることが原因とされ、熾烈なメスを求める争いがオスの求愛能力を進化させていったようである。

【求愛ダンス】

オスは鳥類の中で、最も手の混んだ求愛を行う。まず念入りに求愛ダンスを行うための踊り場を用意する。具体的には、最適な踊り場を見つけて、そこの泥や枝を取ったりして掃除を行う。

それが終わると大きな鳴き声でメスを呼ぶ。興味を持ったメスがよってくると折りたたんでいた羽毛を広げて姿を変え、リズミカルに踊り出す。こうして頑張っても、メスからOKが出ることはめったになく、メスは交尾に至るまで、オスの求愛を平均で15~20回拒否する。

4.ゴールデンフェザント

【オス】



中国の山地に生息するこの鳥は、オスだけが驚くほどに華々しい羽毛をまとう。メスは地味な茶色であり、獲物から狙われにくいようにカモフラージュされた色合いである。

大きさはオスで91~105cmとなり、2/3が尾である。肩にある黒とオレンジの羽毛は、求愛時にメスを惹きつけるため、顔を覆うように広げられる。

【メスの前で羽毛を広げるオス】

5.サイチョウ

【ドイツの鳥園にいるアカコブサイチョウのつがい】


【オナガサイチョウ】


まるで作り物のような動物だが、上記のサイチョウはいづれも生身である。サイチョウは大きなクチバシに、カスクと呼ばれる上アゴの突起物が特徴的である。

このカスクはたいてい柔らかく、中身はスポンジのようにスカスカになっている。ただしオナガサイチョウだけは、中身が象牙質で非常に価値があり、高値で取引されている。このカスクは、決闘や求愛時のアピール、鳴き声を大きくする共鳴器としての役割が知られている。

6.グンカンドリ

【アメリカグンカンドリ】



グンカンドリは翼開長が最大2.3mとなる巨大な海鳥である。この真っ赤な膨らみは喉袋で、オスだけに見られる。この袋を求愛時に見せつけて、メスにアピールするのだ。通常時はしぼんでいるので、エサをとる時に邪魔になることはない。

7.サンケイ

【オスの求愛時】


台湾固有のキジの仲間で、真っ赤な肉垂に白の冠毛、光沢のある青と緑の羽毛があざやかである。オスは大きさが最大で79cmになるが、メスは小さく55cmで、体色が茶色と白の地味模様となっている。

オスの赤い肉垂は、通常では垂れ下がっているが、写真のように求愛のときには充血して立ち上がる。

8.アンデスコンドル

【オス】


【メス】


飛べる鳥としては、重量と翼開長の点から世界最大の鳥類である。体重はオスで15kg、翼開長は3.3mまで大きくなる。首元には昔のヨーロッパ人たちが首に巻いていたヒダえりのような白い毛が生えている。またオスのみにトサカが見られる。

トキイロコンドルと同様に、本種も死体を主食としている。頭部に毛が無いのは、頭を死体に突っ込む時に起こる衛生上の問題をなくすためである。

9.ベニジュケイ

【オスの求愛時】


中国・インドで見られるキジの仲間。二本のツノと青・オレンジの模様で彩られた肉垂を隠し持っており、求愛時にこれらをメスに披露してアピールを行う。

【通常時】

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動物

Posted by uti