グロテスクなお仕事・12種

2018年10月28日

グロ耐性が無いと勤められない世界各国のお仕事をご紹介します。全12種。

1.ウジ(ハエの幼虫)養殖

(via Public Domain Pictures)

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ウジ養殖は悪臭がひどいことで知られている。それはウジが腐ったものをエサとして育つためである。あまりの臭さのため、1日3回シャワーを浴びる養殖家もいるほどだ。

シンプルな養殖方法として、容器に動物の臓物や期限切れの肉を入れて行うものがある。容器には大型動物がそれらの肉を食べてしまわないよう、金網などで覆っておく。

しばらくするとハエが卵を産み付けに来るので、その卵が孵化してウジが大きくなったら、容器に水を入れ、浮いてきたウジを回収する。

これらのウジは、ブタや魚、アヒルなどのエサとして販売される。

2.ひよこ(ニワトリ)の性別鑑定

(via HotOddity)

日本では、ひよこ鑑定士と呼ばれる人たちがしている仕事である。鑑定士は、生後一日以降のひよこを見て、性別を決定する作業を大規模な孵化場で行っている。

可愛らしいひよこが見れて楽しそうだと思うかもしれないが、実は辛いことが何個かある。ひとつは鑑定方法だ。ひよこのオスメスを決定するのに、鑑定士はひよこの糞をしぼりとって、肛門を広げて見なければならないのだ。肛門に小さなこぶがあればオス、なければメスとなる。

また二つ目に、鶏卵用の孵化場では卵を産めないオスを見つけたら、そのまま殺処分されてしまうことだ。ただし食肉用のひよこは、オス・メスで選別されるものの、すぐに殺されることはない。

3.食肉用の家畜の屠殺(とさつ)

【昔の屠殺方法】

(via wikipedia)

ニワトリやブタ、ウシなどの家畜を、食肉のために殺して解体する仕事である。かつては鈍器で家畜を殴って気絶させた後、ナイフで失血死させる残酷な方法だったが、現在では家畜の苦痛を最小限にするため別の方法に変わった。

それでも家畜をガス室に送り込んだり、頭蓋骨を破壊する家畜銃を撃ったりして一瞬で気絶させた後には、失血死によって殺さなければならない。屠殺場で働くことは、かなりの度胸を必要とする。

4.法医昆虫学による科学捜査

(via sfu.museum)

殺人、自殺などの現場で、死体に群がった昆虫を調査する仕事である。この調査によって、死体に付着したハエの成長具合から遺棄後の推定経過時間が判明したり、その昆虫の生息分布から殺害現場の特定ができたりする。

日本ではこの分野はあまり進んでいないが、アメリカでは裁判の証拠として認められることがあり、重要な科学捜査の一分野になっている。だが虫が付着しているということは、ある程度腐敗して悪臭の放つ死体を取り扱わなければならないということである。

5.糞検査

(via Wikimedia)

家畜の糞を回収し、汚染物質が含まれていないかを検査する仕事。検査官は糞を調べることで、有害物質が植物や動物、それらの消費者に対して悪い影響を及ぼさないようにしているのだ。

6.遊園地の嘔吐物清掃

(via Stackumbrella)

ジェットコースターに乗って気持ち悪くなった経験はないだろうか?そう、この仕事は気分が悪くなって吐いてしまった乗客の嘔吐物を掃除するのだ。

実際にイングランドのソープ遊園地では嘔吐物清掃のスタッフが働いており、そのおかげで遊園地はきれいに保たれている。2008年にスタッフが回収した嘔吐物は150リットルで、619人分に上ったという。

7.消臭剤メーカーの脇嗅ぎテスト

(via mentalfloss)

体臭や汗の臭いを防いだり、取り除いたりするデオドランド商品の有効性をテストするプロの嗅ぎ手がいる。そのような人たちは、運動などで蒸れた被験者の悪臭放つ脇を嗅ぎ、自社の商品に効果があるかを調べて報告しなければならない。

8.糞化石(グアノ)の回収

【海鳥の糞化石】


海鳥の糞が化石になったグアノを回収する仕事であり、南米で行われている。グアノには植物の栄養分であるリンとチッソが豊富に含まれており、植物の肥料としてかつて最も重要視されていた。この採掘をめぐって戦争が起きたこともあるほどだ。

現在はほとんどが取り尽くされてしまったので大規模な採掘は行われていない。小規模ではあるが、現在でも海鳥の他にコウモリの糞化石が洞窟内で回収されている。

9.道路ではねられて死んだ動物の処置

(via Geograph)

海外ではロードキル・リムーバーと呼ばれている仕事で、様々な動物の死体を道路から撤去、処理する。場合によっては死後長時間経過した悪臭がする死体や、車にひかれ臓物が飛び出した死体を取り扱わなければならないことがある。

CNNによるとペンシルバニア州のロードキルリムーバーは、シカ1頭で4500円の報酬が与えられ、年間では1人あたり平均1800頭を処置する。この仕事の平均年収は800万円だという。

10.火葬・土葬までの遺体保存処理(エンバーミング)

(via of Kadena Air Base)

人間は死ぬと、数時間で遺体の表面に変化が現れ始め、数日で腐敗が始まる。遺体の腐敗を防ぎ、外観や衛生状態を保つために行われているのがエンバーミングで、その資格を持つ人はエンバーマーと呼ばれている。

日本ではすぐに火葬されるため、アメリカなどに比べるとエンバーミングが行われることは少ないが、それでも年間3万件以上の遺体が処置されている。日本のエンバーミングでは、次のような方法で行われている。

・遺体を全身消毒、洗浄
・遺体の表情をととのえる(ヒゲをそったりもする)
・腹部に穴を開け、防腐剤を注入、血液を排出する
・切開部を縫合し、テープを貼って目立たなくする
・再度全身・頭髪を洗浄し、遺族が依頼した衣装を着せ、表情を整え、お化粧後、納棺

11.事件現場の清掃(特殊清掃)

(via publicdomainpictures)

殺人や自殺、事故などの変死現場や、孤独死により遺体の発見が遅れ、遺体の腐敗により損傷を受けた室内の原状回復などを行う仕事である。

変死体が見つかった現場で、血液や体液、肉片などを除去したり、死臭の消臭を行ったり、感染症予防の消毒や害虫駆除などが実際の任務となる。

業務の専門性が高いため、高度な知識を身に付けた有資格者でなければ務められない。また凄惨な現場に立ち会う事が多いので、精神力の強さが要求される仕事だろう。

12.人力での下水処理(インド)

(via Los Angeles Times)

インドでは一部の地域で、下水の清掃が人力で行われている。人間や動物の糞、ゴミや動物の死体が詰まった汚水の中に防護服なしで潜り、ゴミを回収して掃除する。

非常に危険な仕事であるにもかかわらず、12時間以上働いて日給は600円ほどだという。浮遊するゴミで皮ふを怪我して、そこから感染症にかかったり、廃棄物による有毒ガスで病気になったりするケースが多い。

この仕事に就いている人の80%が、仕事に関連した事故で60歳前に亡くなっており、2017年だけでも少なく見積もって300人以上が仕事中に亡くなったとされている。

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雑学

Posted by uti