動物の奇妙な食生活の雑学・12個
1.アマゾンに住む一部のチョウは、カメの涙を飲む
(via AMALAVIDA.TV)
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アマゾンでは生物にとって必須成分である塩分が不足するため、チョウのほか、ガやハチがカメの涙を飲むことがある。また塩分を取るために、動物の尿や泥の多い川岸の水、服に付着した汗を飲みにくるチョウも観察されている。
2.ダチョウは食べ物をすりつぶして消化するため、約1kgの小石を体に溜め込んでいる
(via shazaadkasmani)
鳥類全般は口内に歯を持たないので、第2の胃である砂肝に食物を送り、そこで食べ物をすりつぶしている。ダチョウの場合には、小石や砂を飲み込み、砂肝中で歯の代わりに使用している。
3.オスのキシダグモは、エサを捕まえて糸で巻き、それをメスにプレゼントする。そしてメスがそのエサを食べている間に交尾を行う
(via Martin Cooper/flickr)
オスは交尾後、メスに食べられてしまうリスクがあるので、プレゼントを与えて夢中になっている間に交尾を済まして逃げる。ときどきオスはメスをだまして偽の贈り物をすることもある。それで交尾がうまくいくこともあるが、交尾途中で気づかれるとメスが行為を終了してしまい失敗となる。
4.オムマトコイタは、盲目になるまでサメの角膜を食べて生きる甲殻類である
(via bbc)
深海に生息するオンデンザメによく寄生している。全長は3cmほどで、ピンクがかった白色をしている。サメの視界は奪われてしまうが、このサメが住む深海はほぼ真っ暗であるため、それほど影響はない。
ある説では、オムマトコイタは生物発光によってサメが食べるエサをおびき寄せるので、共生関係にあると言われているが、実証されていない。
5.オオモズは、獲物の死体をトゲやフェンス等とがった場所に突き刺しておく習性がある
(via Angie Li)
可愛い見た目の鳥だが、冷酷な殺し屋の一面がある。オオモズはネズミなどを捕まえると、木の枝のトゲなどに突き刺し、縄張りの主張やメスへのアピールを行う。もちろんこれらは後の食料になるが、そのまま放置されることもある。
6.カメレオンの舌の長さは体長の最大2倍ほどにもなり、この長い舌を伸ばして獲物を食べる
(via Rod Waddington/flickr)
舌が出るスピードもきわめて早く、時速0km~時速96kmに加速するまで0.01秒しかかからないほどである。
7.エジプトハゲワシは、石を使ってダチョウの卵を割る
(via Gary92029)
サバンナや砂漠に生息するこのハゲワシは、道具を使うことで知られる鳥類である。
クチバシで石を卵に叩きつけても割れない場合には、石を変えたり、上空から落としたりして割る。
8.オオアリクイはアリ塚を破壊し、長さ60cmにもなる舌で1日に最大35,000匹ものアリを食べる
(via wikipedia)
アマゾンの熱帯雨林に生息するオオアリクイは、全長2mに達する巨大な種。舌には粘着質の唾液が付着しており、これを1分に160回出し入れし、アリを捕食している。
9.ドラキュラアリは、幼虫の体に穴を開けて吸血するアリである
(via Wikimedia )
マダガスカルでしか見られないドラキュラアリは、非破壊的な共食いをすることで知られている。このアリは、自らのコロニーにいる幼虫やサナギを噛んで穴を開け、血液(血リンパ)を飲むのだ。
10.ホシバナモグラは世界で最も早く食べる動物
(via wikipedia)
奇妙な鼻を持つこのモグラは、エサを識別してむさぼり食うまで、たった0.227秒しかかからない。人間が赤信号を見てからブレーキをかけるまでの時間が平均0.65秒であることを考えると、いかに早いかが分かる。
この早さは、ヒトデのような22枚の触手のおかげである。この部分は触覚として機能しており、非常に敏感で何かが触れると0.008秒でエサかそうでないかを判断できる。そしてエサだと分かると、ピンセット型の歯で獲物をつかんで食べる。
11.アシナシイモリの一種は、成体になるまで母親の皮ふを食べて育つ
(via Wikimedia)
ミミズのように目も脚もないアシナシイモリの一種(Boulengerula taitana)は、孵化した幼生が母親の厚い皮ふを食べて成長する。これによって母親が悪影響を受けることはない。
12.テッポウウオは、口から吹きだした水で昆虫を狙い撃ちし、落ちてきた昆虫を食す
(via .dailymail)
テッポウウオはきわめて精度の高い射撃の名手である。幼魚の命中率はいまいちだが、学習が進むと、だいたい1発で水面上にいる獲物を仕留めるようになる。この命中率の高さは、視力が非常に優れているためである。
射程距離は最大3mほどになり、口から噴き出した水で昆虫などを水面に落とし捕食する。ただし獲物がかなり近くにいる場合は、水鉄砲を使わずにそのままジャンプして捕らえる。
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コメント一覧
いつもおもしろい記事ありがとう
ただかわいいだけの動物写真じゃなくて
こういう動物知識の記事好きです