世界最強の動物・6種
様々な要因に基づいて、世界最強とされる動物たちをご紹介していこう。
1.世界一恐れ知らずの動物、ラーテル
(via Crosstalk)
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アフリカに生息するイタチの仲間、ラーテルは「サバンナのサイコパス」と称されることがあり、自分より小さな動物なら何でも殺してしまう。そしてライオンやヒョウなどの大型動物でさえ、ラーテルの巣に入り込めば、容赦なく攻撃を受ける。
(via wikimedia)
ラーテルの体長は60㎝ほどしかないが、食物連鎖の頂点に位置する。ただし小さい体のためライオン等には獲物とみなされ、襲われることはあるが、めったに殺されることはない。なぜならラーテルは厚く柔軟な皮ふの装甲を持つため、鋭いかぎ爪も牙も、貫通させることが困難だからだ。
またラーテルは、猛毒を持つヘビにも耐性がある。致命的な毒を持つキングコブラやパフアダーに何度噛まれても、あまり影響を受けないのだ。一時的にマヒすることはあるが、しばらくすると回復してしまう。
(via Susan McConnell)
さらに奥の手として肛門をひっくり返すことができ、もし襲われそうになったら肛門の強烈な悪臭で外敵を追い払える。
(via BBC Earth Unplugged)
そしてラーテルは防御面はもちろんだが、鋭い牙を備えた強力なアゴがあり、攻撃力も高い。あまりにもアゴ力が強いので、獲物を骨ごと食べられる。カメでさえ、コウラをかみ砕いて殺すことがあるのだ。これら攻守最強な能力が、ラーテルを世界一恐れ知らずな動物にしている。
2.どんな環境でも生きられる。世界一屈強なクマムシ
(via wikimedia)
すんぐりとした8本脚のクマムシ。体長1㎜ぐらいしかない生物で、コケの中や湖など何処にでもいるありふれた存在だが、地球上で最も屈強な動物と言われることがある。
クマムシは凍らせても、茹でても、つぶしても、放射線を当てても、水と食料を何十年奪っても、そして宇宙環境にさらしても死なないことがあるのだ。過去の五大絶滅を生き延び、人類が滅亡した後も生き残るとされている。その屈強さの例をご紹介しよう。
(via BGR)
★クマムシが生き延びる温度
・151℃で数分間
・-20℃で30年間
・-200℃で数日
・-272℃で数分
★圧力
・宇宙の真空(宇宙空間で唯一生き延びる動物)
・大気圧の6000倍の高圧(マリアナ海溝の圧力の6倍)
★乾燥
・乾燥状態で10年間
★放射線
・人間が死亡する千倍の放射線量
★絶食
・30年以上
クマムシは、これらの過酷な環境を「乾眠」に入ることで生き延びる。乾眠は体の水分量を3%以下まで減らし、ほぼ無代謝の休眠状態に入ることだ。一度この状態になるとほぼ無敵であり、しかも水を与えれば乾眠状態から復帰することができるのだ。
3.世界最大の陸生動物、アフリカゾウ
(via pixabay)
アフリカゾウはその巨体で、あらゆる陸生動物を圧倒する。最大で体重は10トン、体高は4.2mになり、厚さ3㎝に達する皮ふは頑丈な装甲となる。その大きな体で容易に樹木を倒し、300㎏の物体を長い鼻で持ち上げる。また牙は2m近くまで伸び、外敵から身を守るのに役立っている。
(via JukinVideo)
発情して凶暴になったオスは特に危険で、挑発せずとも攻撃してくることがある。実際に毎年数百人がアフリカゾウによって殺されていると推測され、その多くが発情中のゾウに踏みつぶされて亡くなった。
4.黒い死神、アフリカスイギュウ
(via pixabay)
ワニやカバと並んで「アフリカで最も危険な動物」と称され、毎年200人以上がツノで突かれたり、踏み潰されたりして殺されているという。体長は最大で3.4m、体高1.7m、体重1トンにも達するがっちりした体格で、外敵にひるむことなく突進してくる。この巨体で人間が突進されれば、ひとたまりもない。
(via Barcroft TV)
その突進速度は最高で時速56kmになり、近くで襲われれば逃げることは困難だ。そしてスイギュウは攻撃を受けるほどに、凶暴性が増す。犠牲者の多くはスイギュウを撃ち殺そうとしたハンターであり、一発で仕留められず返り討ちにあって死んでいる。
(via Barcroft tvs)
襲われた際の死亡率はライオンやヒョウよりも高いとされ、ウガンダでは致死率49.5%となっている。たとえその襲撃から逃れることができたとしても、スイギュウは並外れた記憶力を有しており、これまでに自分を攻撃してきた敵を覚えている。もし次に出会う機会があれば、復讐されることもありえるだろう。
5.史上最強の噛む力。イリエワニ
(via Pixabay)
イリエワニはオーストラリア北部から一部アジア地域に生息し、現生爬虫類最大の種である。その大きさは最大で体長6m、体重は1トン。
イリエワニは海岸近くの水中で獲物を待ち伏せし、近くに獲物がやってきたら襲いかかり、選り好みせず何でもむさぼり食う。餌食となるのは、人間も例外ではない。イリエワニの縄張りに入ってしまった犠牲者が、毎年4~5人ほど亡くなっているからだ。
(via PerthNow)
もし人間が直接襲われれば、助かる見込みは少ない。そのアゴ力は現生動物最強で、ティラノサウルスの咬合力に匹敵し、ウシの頭蓋骨やカメのコウラを容易に破壊してしまうほどだという。そのため、がっちりとアゴでつかまえられると逃げ出せず、そのまま水中で溺死させられてしまう。
(via itmn)
6.最も危険な陸生ホ乳類、カバ
(via wikipedia)
おっとりそうな見た目に反して、攻撃性がきわめて高く、予測し得ない行動をとるため「世界で最も危険な動物」と言われることがある。
しかもアフリカゾウとサイに次いで大きく、体重が最大3トン近くに達する超重量級だ。重いのに、瞬発的には人間よりも早い。時速30kmで走るのだ。
またカバは草食であるが、口内に長さ50㎝にもなる犬歯と切歯がある。これらの歯は餌を食べるのに使われない。完全な戦闘用の武器だ。また皮膚の厚みは6㎝で、防御力もかなり高い。
(via wikipedia)
強靭な歯を持っている上に、アゴの力もワニに次いで強い。噛まれれば、どんな動物でも犬歯に貫かれて助からないだろう。特にカバと一緒の生活圏であるワニは、カバの気分を損ねて殺されることが多いようだ。
ワニだけでなく、人間もカバの怒りを買って何百人も死んでいる。カバによる犠牲者は年間500人と推測されており、これはどんな陸生動物よりも被害が多いとされる。
(via wikipedia)
人間が襲われるのは、カバに自ら近づいてしまったときだ。カバは水中に座っていることが多いため、たとえば川での水浴び、釣り、ボート渡りなどの際に、知らずに近づいて攻撃されてしまう。実際にニジェールでは、カバによってボートが転覆され、13人が溺死する事故が発生した。
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きゃわわだけど、この子達と比べてなんと弱い人間よ。。。