殺人事件となった恐ろしい悪魔払い
悪魔や悪霊を追い払うために行う悪魔払いの儀式が、殺人事件に発展した信じがたい事例をご紹介していこう。全5ケース。
1. 33個のニンニクを詰め込み、女性を死亡させた歌手グエン・ビエト
(via dailymail)
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2018年、ベトナムのシンガーであったグエン・ビエト(40歳)は、悪魔払いのために、被害女性(20歳)の口へニンニクを押しこみ殺害した容疑で逮捕された。
(via dailymail)
グエンと被害女性を含む4名は事件が起きた日、グエンの自宅で深夜のドラッグパーティを開いていた。彼らはそこで覚醒剤のメタンフェタミンを服用し、夜の営みを行っていたとされる。
夜が明けて午前8時頃、グエンは覚醒剤の副作用で幻覚が見え始め、悪魔が彼女に取り憑いているという妄想にとらわれるようになった。悪魔の憑依を確信したグエンは、悪魔払いを行うため、フエンの体を押さえつけ、彼女の口の中にニンニクを無理やり押しこんだ。
(via dailymail)
警察は被害女性の遺体の検死から、気管に33個のニンニクが詰まっていることを確認した。死因は窒息死とされる。
2.餓死したアンネリーゼ・ミシェル
(via wikimedia)
1952年、ドイツ生まれのアンネリーゼは、カトリックの家庭に生まれた。彼女は、1週間に2回ミサにおもむくほどの信心深いカトリック教徒であった。
彼女は持病があり、16歳のときに体がけいれんする側頭葉てんかんと診断されていた。その後すぐに鬱の診断も下り、精神病院で治療を受けていた。
(via Readerdigests News)
彼女が十字架などの聖品に拒否反応を示し、悪魔の声が聞こえるようになったのは、その診断から4年後のことだった。彼女は医学的な治療を受けていたが、症状が改善することはなく、むしろ悪化していった。
アンネリーゼもその家族も、一向に症状が良くならないので、悪魔に取り憑かれたと本気で信じるようになった。娘を助けるため、両親はカトリック教会の司祭に悪魔払いの儀式を懇願した。
(via LA FOLKLORICA)
司祭たちは最初は拒否し、だいぶためらったが、地元の司教の許可が下りたことで、悪魔払いを行うことを決定した。
悪魔払いの儀式は、約1年半に渡って67回行われた。長ければ1回で4時間かかった。だがこの儀式は、彼女の症状はさらに悪化させていった。
(via All That’s Interesting)
彼女は、床に排泄物を垂れ流し、それを食べ、また昆虫を口に入れた。意味不明な言葉をしゃべり、聖物に吠えた。そしてこの儀式が行われていた期間、食べ物をほとんど拒否し、栄養失調と脱水を起こした。彼女が23歳で亡くなる直前には、体重が30kgまで落ちていたという。
(via Anneliese Michel)
後に彼女の死は防止可能だったとして、両親と司祭2人は過失致死傷罪で起訴され、6ヶ月の懲役刑を受けることになった。(後で3年の保護観察に減刑された)
3.監禁と殴る蹴るの暴行を受け、心臓発作を起こす。ジョウン・フォルマー
(via Herald Sun)
ジョウンの態度が急変してから悪魔払いで亡くなるまでの期間は、たった数週間のことであった。彼女の夫であり養豚家のラルフ・ボルマーは、妻が外を千鳥足で歩き、誰かれかまわず大声でののしる姿を何度も目撃していた。
ラルフは、彼女がまるで売春婦のように振る舞い、別人になったようだと語っていた。彼はその原因をはっきりと分かっていた。悪魔に取り憑かれたのだ。
ラルフは最初に、自力で彼女の悪魔を追い払おうとしていた。彼女を一晩中地下室に閉じ込め、ベッドに縛り付けたのである。監禁中にジョウンはずっと叫び続けたが、それでも悪魔は逃げなかった。
(via NT News)
ラルフは次に、町の宗教的指導者たちに相談し、本格的な悪魔払いを行うことにした。だがその方法は行き過ぎたものだった。
彼らは悪魔のエネルギーが宿っているとして、ジョウンの所有物をすべて破壊。悪魔払いの前には、他の悪魔を引きつけないよう、家の外周をラップでぐるぐる巻きにした。
儀式の最中、5人の集団は彼女の頭を何度もはたき、壁に叩きつけた。口から悪魔を吐き出させるため、何度も殴ったり蹴ったりして、彼女の体を跳ね上がらせた。こうして彼女の中にいた悪魔を取り除く儀式は終わった。
だがこの儀式が終わった時、ジョウンはうめき声をあげ、口から泡を吹き出し、首に強い圧力がかかったため甲状軟骨を骨折していた。それが原因で心臓発作を起こし、儀式から4日後に亡くなった。
だが彼らは悪魔払いの成功を確信していた。なぜなら、ジョウンが葬式の日によみがえると信じていたからだ。
ジョウンの復活を多くの人に見てもらいたかったので、彼女の葬式の日にはメディアを招待していた。だが彼女は復活しなかった。夫のラルフは涙を流し、混乱し、腹を立てた。
(via Chinchilla News)
この事件を受けて、警察はジョウンの悪魔払いに関わった4人を殺人罪で逮捕した。彼らは有罪判決を受けたが、最も罪が重い者でも懲役4ヶ月であった。
4.悪魔払いの磔で亡くなったと思いきや。イリナ・コルニチ
(via fanpage)
ルーマニア正教会の修道女イリナ・コルニチが、悪魔払いの後に亡くなった事件は、ルーマニア国内で広く報道され、後にこの事件に基づいた映画が制作されることになった。
イリナは父親の自殺後、きょうだいと共に孤児院に預けられ、19歳で修道士になった。それからまもなく彼女は、その修道院でミサの最中に、突然くすくす笑い始めるようになった。彼女の精神状態は悪化し、精神病院に連れて行かれ、統合失調症と診断された。
(via TrakyaBalkan)
2週間に渡る治療で症状は見られなくなった。だが彼女が治療後に戻った修道院で、そこの司祭だったダニエルは、彼女が単なる精神病ではないと考えていた。悪魔に憑依されたと信じ込み、悪魔払いを決行したのである。それに彼女自身も彼女の兄弟も、司祭の考えに賛同していた。
ダニエル司祭と4人の修道女は儀式のため、イリナに猿ぐつわをはめ、十字架にはりつけにして拘束した。聖油を彼女の額に、聖水を口元に塗り、祈りを唱え続けた。それは5日間続き、その間彼女は一切食べ物を口にしなかった。
司祭によれば、儀式は成功したという。だが、彼女は儀式後に与えられたパンと紅茶を食べてから、意識を失った。救急車が修道女によって呼ばれ、駆けつけた救命士は心拍が弱っていた彼女にアドレナリンを通常の6倍投与したが、病院へたどり着く前に息を引き取った。
司祭のダニエルと彼を手助けした4人の修道女は、殺人罪で起訴された。そしてダニエルは14年、修道女らは5~8年の懲役刑を宣告された。後にダニエルは7年に減刑され、また2/3の刑期を経て仮釈放された。
2005年の検死では、イリナの死因は脱水、および極度の過労、酸素欠乏によるものだとされ、彼女の死は悪魔払いの儀式と直接的に関係があると結論付けられていた。
しかし2014年、彼女の墓を掘り起こして行った検死により、救命士が過剰投与したアドレナリンが死因であると判明したのだ。
ダニエル司祭はこの事実を受けて次のように語った。「私が犯した最大の間違いは、彼女が動かなくなったのを見た時、救急車を呼んでしまったことです。彼女が死んだのは、救急車で駆けつけた救命士が蘇生を試みようと、あまりにも多くのアドレナリンを投与しすぎたことが原因であると私は考えていました。もし私が救急車を呼んでいなかったら、彼女は今頃元気にやっていたでしょう」
5.裸で火の中に投げ込まれ焼死。ビルマ・トルヒージョ
(via Daily Star)
2017年、ニカラグアの女性ビルマ・トルヒージョ(25歳)が、悪魔払いの儀式中に焼死する事件が起きた。儀式の先導者である牧師のジュアン・ロチャと彼の補助をした4人の信者が、殺害の容疑で起訴された。
(via The Muslim Times)
ビルマの夫レイナルドによれば、彼女は死亡する1週間前に悪魔が憑依したため、教会へ連れて行かれたという。連れ去った信者らの話では、彼女はナタで人を襲おうとしたらしい。それが原因で悪魔憑きとみなされた。
牧師ジュアンらは、彼女を暗くて狭い小屋に監禁し、何日間も食糧と水を与えない状態で、彼女に祈りを捧げ続けた。そして儀式が始まってから6日目、儀式中に信者の一人が神の声を聞いた。
それは”悪魔を炎で追い払うことができる”というメッセージだった。神のお告げに基づき、牧師のジュアンは数十人の信者に手伝ってもらい焚き火の準備をし始めた。
(via bbc)
それが終わると、彼らはビルマを裸にして腕と足を縛った後に、激しく燃える炎の中に投げ込んだ。彼女は炎に包まれ全身の80%以上に熱傷を負った。病院へ搬送されたものの、まもなく死亡した。
ディスカッション
コメント一覧
やりきれない
今の時代でもまだ悪魔を信じる土地ってあるみたいですもんね
悪魔祓い怖い。2番目のヤツとか特に。
ゆうめいポケモン