砂漠で見つかった謎なモノ6つ

これまでに世界中の砂漠で発見されたミステリアスなモノをご紹介していこう。

1.世界最大級の謎の地上絵

【マリー・マン】

(via tripadvisor)

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1998年、ヘリコプターのパイロットがサウスオーストラリア州の砂漠で、偶然にも超巨大な地上絵を発見した。

近隣の町の名前にちなみ、マリー・マンと名付けられたこの地上絵は史上最大級の大きさであり、長さ2.7km、周囲28km、面積は250万平米あった。その輪かく線は深さ20~30cm、幅は35mほどに掘られていた。

【地上絵の線】

(via abc)

マリー・マンは、オーストラリアの先住民アボリジニーが投げ槍を持っている姿を描いた地上絵である。地元との文化的関連が強いにも関わらず、周囲に暮らすアボリジニーらはその存在すら誰も知らなかった。むしろ先住民の多くは、この地上絵に批判的だった。

【GPSが普及していなかったため、製作には高い技術が必要だったと思われる】

(via atlasobscura)

作者の特定につながる情報に対して5千豪ドル(約38万円)の懸賞金がかけられているが、現在にいたるまでこの不可解な地上絵の作者は判明していない。

現在この地上絵がある場所は、先住民らの申立により立ち入り禁止になっている。だが上空を飛行機で通って、この地上絵を観測するのは問題ないとのことだ。

2.アタカマ砂漠の宇宙人

(via The Verge)

チリのアタカマ砂漠で2003年に発掘された骸骨は、非常に奇妙な姿をしていた。全長はたった15cm、肋骨の数は10本で人間よりも2本少なく、頭は押しつぶされたように伸びていた。

(via universityofcalifornia)

陰謀論者は地球外生命体の骸骨だと主張していたが、驚くべきことにDNA検査によって人間の骸骨だと判明した。

これは何らかの障害を持った女性の胎児であり、早期分娩の際に膣の圧力で頭が変形し、死産になったと思われる。その後砂漠に埋葬され、熱と圧力でさらに骨格が圧縮され変形したようである。

3.アタカマ砂漠の幹線道路近くで大量のクジラ化石

(via Paleontological Museum of Caldera)

チリのアタカマ砂漠には南北アメリカ大陸を結ぶパンアメリカンハイウェイが通っているのだが、その周辺で40頭以上のナガスクジラの骨が発見された。これらの他にも、イルカや海生哺乳類の化石が複数見つかった。

(via Be amazing)

発見場所は、海抜40mで海岸から3km近く離れていた。絶滅した海生動物の化石が陸上で発見されるのは奇妙なことではなかったが、これほどまでに大量の化石が見つかった理由は謎のままであった。

有害藻類の大繁殖が原因で大量死

(via NASA)

クジラの化石調査の結果、これらの化石は500万年以上前のものであり、有害藻類が大繁殖してその毒によって大量死したことが明らかになった。そして当時、発見場所には河口が存在しており、海流によってここまで死体が流れてきたと考えられる。

(via MUSEO PALEONTOLOGICO DE CALDERA)

またここに保存されている大量の遺骸は、1回の惨事によるものではなく、同様の災害が数千年のうちに4回起きて集積したものであることも分かった。

4.いまだパイロットは行方不明。70年後に発見されたWWⅡの戦闘機

(via AnotherBoredPerson)

2012年にポーランドの石油会社の従業員が、最も近い町から300km以上離れたサハラ砂漠の真っ只中で、英国空軍のP-40キティホーク戦闘機を発見した。

この機体に搭乗していたパイロットは、1942年にエジプトの空軍基地から機体修理のために別の基地へ向かっている最中だった。だがパイロットは飛行中に方向を見失い、燃料が尽きて墜落した。

(via thevintagenews)

発見から70年が経っていたにも関わらず、機体は大部分が無傷だった。そして機体の近くには、日差しよけに使われたと思われるパラシュートが放置されていた。パイロットは、墜落後もしばらく生きていた可能性が非常に高い。

【パラシュート】

(via BE AMAZED)

【この機体のパイロット、デニス・クッピング (24歳)】

(via express)

彼はしばらくの間、機体のなかで救助を待っていたと思われるが、いくら待っても誰も来ないことに絶望し、最後に生き残る道として砂漠の真っ只中を歩いて助けを求めに行ったのではないかと考えられる。しかし残念ながら、彼のその後の行方については現在も分かっていない。

5.突如現れたガフサ湖

(via charismaticplanet)

ガフサ湖は「神秘的な湖」とも呼ばれ、2014年にチュニジアのガフサで一夜にして突然湧いたことで、地元の人々を驚嘆させた。

40℃を超えるこの砂漠地域では、水浴びの誘惑は得体の知れない湖に対する恐れを圧倒していた。訪れた多くの人たちが、体を涼めるため水浴びをした。

【発見時の最大水深18~20m】

(via theguardian)

突如現れた湖のニュースはまたたく間に広がり、他の地域からも熱波から逃れるためにたくさんの人が泳ぎに訪れた。

湖に発がん性の可能性

(via charismaticplanet)

湖はおそらく地震によって地下水面にあった岩が破断し、地下水が漏出して形成されたと考えられている。またこの湖周辺はリン酸塩の鉱山があり、放射性の発がん性物質が検出されている。そのため地域の公衆衛生に関わる当局では、水泳しないよう警告している。

現在は水の流れがない状態であるため、水がよどんで藻が発生しており、細菌による感染症などが蔓延する可能性も指摘されている。

6.サハラの眼

(via mai)

モーリタニアのサハラ砂漠には、超巨大な眼のような構造が直径50kmに広がっている。古くから流浪の民によってここに大きな凹地があることは知られていた。しかし1960年頃に宇宙飛行士がこの眼を写真に収めるまで、その全容が知られることはなかった。

(via steemit)

サハラの眼は、周囲より100mほど低い凹地の中に標高100mほどの山が何個も重なった構造をしている。発見当初、この構造は隕石の衝突痕によって形成されたと考えられていた。

だが調査の結果、1億年以上前に起きた地下のマグマの動きによるものだと明らかになった。

グーグルマップで見るサハラの眼】

(via google map)

そして眼の内部は異なる岩石層で構成されているため、それぞれの層が異なる速度で侵食されていった。この侵食速度の違いによって、眼の内部構造が出来上がっていったと考えられる。

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雑学

Posted by uti