世界の過密すぎる小島(世界最大の人口密度)

東京23区の人口密度は約1.5万人/km2である。それを遥かに超える、きわめて人口密度が高い小島を順に4つご紹介していこう。

1.イレット・ア・ブルーイー(ハイチ) 125,000人/km2

(via face2faceafrica)

人口:500人、面積:0.004km2

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ここはハイチ本島の南側に位置し、面積4000平米に500人が住む「最も人口密度の高い島」とされている。島内にはわらぶき屋根やシートをかぶせた簡易的な家がおよそ90戸あり、居住者のほとんどが漁業関係者である。

(via Longreads)

ハイチ本島から約15kmの距離であり、多くの漁師が本島に家族がいて、そこから離れてこの島で漁業活動を行っている。島の周囲は船の行き来が1日中活発で、島内ではボートの修理や魚網の修繕、魚の処理・加工が行われている。

【赤印がイレット・ア・ブルーイー、その上がハイチ本島(カリブ海)】

(via Google map)

この島は住む場所としてはかなり条件が悪い場所だ。その理由の1つは、公共設備が全くないことである。水道も電気も通っておらず、まともなトイレもない。井戸はあるが、風呂には使えても飲用はできない。またトイレは、簡易的なものが設置されたが、不潔なため多くの人がビーチにそのまま排泄している。

【即席トイレ】

(via Alex MacGregor)

そして2つ目に、ハリケーンなど自然災害がとても多いことである。毎年7月になると、ハリケーンがこの島を通るため、近くの島に避難しなければならない。またハリケーンの被害と地球温暖化の影響により、島の土地の20%が失われているという。

(via weather)

2.ミギンゴ島(ケニア/ウガンダ)65,500人/km2

(via str8talkmagazine)

人口:131人、面積:0.002km2

アフリカ最大のビクトリア湖(琵琶湖250個分)の内にある島。湖から飛び出たカメのコウラのような巨岩に、トタン屋根の民家がぎっしりと建ち並んでいる。

(via AFP News Agency)

先に紹介したハイチの島と同じく、こちらも漁業が盛んで、多くの漁業関係者が暮らしている。この周囲は白スズキという別名がある「ナイルパーチ」がよく捕れる漁場であり、癖がなく食べやすいことから世界中に輸出されている。

【この島周辺でとれるナイルパーチ】

(via TRT World)

島の人口は131人だが、昼間は漁師や仲買人などの経済活動により2000人以上が集まるため、島内には4つの飲み屋、複数の売春宿、食堂、薬局、理髪店などが建てられている。

【島内の薬局】

(via KUTV Kenya)

この島は元々ケニアが領有してきた。しかしケニアとウガンダの国境線近くにあったため、周囲が好漁場であると分かると、ウガンダも領有を主張し始めた。

一時期は双方の軍隊が島に送り込まれ、一触即発の状況になっていた。現在も領有権の問題は解決していないものの、二国間で島の運営を行うことに合意している。

3.マレ島(モルディブ)47,416人/km2

【海抜平均2.4m】

(via wikimedia)

人口:92,555人 面積:1.952km2

モルディブの首都がある島であり、国内に1192個あるサンゴ島のひとつだ(そのうち有人島は280個)。1968年までこの島は城塞都市であった。砦と門で王朝の宮殿が保護されていたが、君主制の廃止によって取り壊された。

【市街地の空撮】

(via wikimedia)

マレ島は高度に都市化した地域であり、国土のほとんどが建物で占められ、田舎がない。国民の1/3近くがここに暮らし、その多くは観光業か漁業に携わっている。

【マレ島の地平線】

(via wikimedia)

特に観光についてはGDPの3割を占めるほどに成長しており、政府の税収入の9割以上が輸入関税と観光関連の税金となっている。

(via wikimedia)

水道水は地下50~60mから黒っぽい塩水を採取し、脱塩処理している。また電気は軽油を用いたディーゼル発電機で発電し、汚水は海に直接垂れ流し、固形廃棄物は近くの島に埋め立てている。

4.イスロテ島(コロンビア)40,417人/km2 

(via colombiaesincreible)

人口:485人、0.012km2

コロンビア本土から約30km沖にある東京ドーム0.25個分の小島である。ここは「世界で最も人口密度の高い島」と言われていた。

(via wikimedia)

しかし2016年11月に、コロンビア本土の大学から支援を受けた人口調査で、島の居住者は485人と決定された。過去の推計では1,247人であり、人口密度は12万人/km2とされていた。

(via Great Big Story)

また調査によって居住者の65%は未成年であり、住居の数は97戸、姓は6つしか無いことも明らかになった。観光客が増えつつあり、島内には宿が建てられ、複数のショップや学校もある。

【島の通り】

(via Great Big Story)

かつては電気の使える時間は限られていたが、日本政府の太陽電池の寄付により、電気が24時間利用可能になった。しかし水道・ガスはなく、水は雨水を貯めて生活用水としている。また居住者は本土に近いこともあって、本土まで仕事しに行っているケースが多い。
参照:wikipedia

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雑学

Posted by uti