信じられないツノを持つ人々

きわめてまれだが、人間にも動物のようなツノが生えることがある。これは「皮角」と呼ばれており、一種の腫瘍である。癌に発展するケースは数%とされ、ほとんどが良性のものだ。その成分は、爪や毛と同じ成分のケラチンである。

この症状は日光に長期間、継続的にさらされることが原因で起こりやすくなる。日差しには有害な紫外線が含まれており、これがDNAの損傷を引き起こし、その損傷が蓄積されることで、皮角となりうる。ただしほとんどの場合は、数mm~2cmくらいの大きさでツノのようになることはめったにない。

今回は皮角化などが原因で、ツノを持つことになった人たちをご紹介していこう。※ツノの大きさ順に並べている

1.チャン・ルイファン 長さ6cm

【101歳のときの写真】

(via metro)

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中国東部・林楼に暮らすチャンさんは、100歳のときに左側のおでこにツノが生えてきた。それからたった1年で、写真のとおり長さ6cmに育った。そしてそのツノとマッチするように、右側のおでこにもツノが生えてきた。

医師には「無料で切除してあげる」と言われているが、チャンさんは断っている。その理由は、たくさんの人がチャンさんのことを気にかけてくれるようになったからだ。

(via funnyjunk)

チャンさんは「最初はこれが不快で眠れなかったりした。でも今はこのツノがあるおかげで、私の家に食べ物とお土産を持ってきて、私の写真を撮って良いか聞いてくる人たちがひっきりなしに来るようになった」

(via tt.mop)

また「医者はタダでツノを切ってくれると言ってるが、私は断っている。むしろ、右側のツノにマッチする新しいツノが生えてくるのが楽しみだ」と語った。

2.ファン・ユァンファン 長さ7.6cm

(via nmamtf)

中国南部住みのファンさん(84歳)が言うには、「この変なもの」が出てきたのは2年前で、最初は小さなコブのようだった。しかしそのコブのようなものは角化して成長し続け、7cm近くになってしまった。

(via nmamtf)

ファンさんは「ツノを取ろうとしたり、ヤスリをかけたりしたけど何も変わらなかった。ツノはどんどん大きくなってる。ツノのせいで他の病気になるかどうかは分からないと医者が言ってる。だけどもし切除しても、また生えてくる可能性があると言った。今のところは帽子をかぶって隠しているが、大きくなりすぎたら、帽子から飛び出してしまうだろう」と話している。

3.リャン・シゥジェン 長さ13cm

(via bogor)

中国・四川省のリャンさん(87歳)は、その頭部から伸びる巨大なツノにちなんで「一角獣の女性」と言われている。彼女の息子によると、7~8年前はこのツノがあった場所には、黒いほくろがあった。いつもこのほくろをかゆがっていたが、漢方薬だけで他には何の治療もしていなかったという。

(via mirror)

しかし2年前に、ほくろは小指くらいまで成長。それから急激に大きくなりだしたのは、誤ってツノを折ってしまったことが原因だった。その事故からたった6ヶ月で、小指サイズから13cmまで大きくなった。

(via wowamazing)

今はツノの周囲が痛くて眠れないことがあり、ときどき血が出ることもあるそうだ。医師は、このツノをケラチンで出来た皮膚の腫瘍(皮角)であると診断した。

皮角はほとんどが良性だが、大きくなるほど悪性化しやすい。息子は医師から切除手術は可能だと聞いているが、本人が高齢で手術リスクが高いため、手術を決断出来ずにいる。

4. 69歳匿名女性 長さ17cm

(via truestrangenews)

いまのところ、この69歳匿名の女性は世界で2番目に長いツノを持っている。彼女は治療を受けるまで、20年間このツノを放置していた。しかしある日決心して、ツノを取ってもらうため病院に行った。切除手術は成功し、彼女は二度とツノで悩まされることは無くなったという。

(via rcyza)

5.ディマンシュ夫人 長さ24.8cm

(via odditiesbizzare)

世界一長いツノを持っていた人物は、19世紀のフランス人女性、ディマンシュ夫人(1754~1846年)だった。その頃はまだカメラが発明されていなかったので、現在残っているのは彼女の姿を再現した蝋人形だけだ。

夫人は76歳のときにツノが生え始め、86歳で24.8cmになったという。このツノはフランスの高名な外科医ジョセフ・スベルビエルによって無事切除された。

番外編:本物のヤギのツノを頭蓋骨に埋め込んだアーティスト

【ビフォー&アフター】

(via urbanislandz)

2015年にレゲエ音楽のジャマイカ人アーティスト、ファータイル・ブレイン(Furtyle Brain)は、ヤギのツノを頭蓋骨に埋め込む手術を受けた。その理由は単に注目を浴びたかったからという訳ではなく、「神からのお告げ」だったという。

(via Akam Entertainment)

彼は安くない金額をカナダ人外科医に払って、ヤギのツノを移植した。手術は無事に終わったが、その後の痛みがひどく、たくさんの鎮痛剤を飲まなければならなかったという。

この状態で2年ほど持ちこたえたが、ひどい頭痛が続いていたため、2017年に移植したツノを切除する手術を受けた。現在は、ツノにはもう価値を感じてないようだ。

【ツノ切除後のファータイル・ブレイン】

(via urbanislandz)

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雑学

Posted by uti