信じられない非人道的なゾウへの仕打ち

これらは最近ニュースで取り上げられネット上で拡散された、ゾウに関するあまりにもひどい事件である。

地元の人間が、爆発物を詰めたパイナップルをゾウに与えて殺す

(via Mohan Krishnan)

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インドのケララ州で2020年5月27日、地元の住民がパイナップルに爆竹を混入させ、それを妊娠したゾウに与え殺害する事件を起こした。

ゾウの救助を行っていた緊急対応チームのモハンさんによると、亡くなったのは野生のゾウで、エサを求めて近くの村に迷い込んできたそうだ。

(via Mohan Krishnan)

モハンさんは「このゾウは、周囲の人々を信頼していました」と話す。「口に加えたパイナップルが爆発した時、おそらくこの子は自分のことではなく、もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのことを考えてショックを受けていたと思います」

ゾウは口内と舌に重傷を負っていたが、激痛と空腹の中で村の周囲を歩き回った。だがひどい怪我のため、何も口に入れることはできなかった。

「この子は焼け付くような痛みの中、村の通路を駆け回りましたが、誰一人として怪我させることはありませんでした」「この子は、家のひとつも壊しませんでした。この子は良心に満ちあふれていたのです」とモハンさんは言う。

(via Mohan Krishnan)

やがてゾウは川の中に入っていき、おそらく痛みを和らげるためか、立った状態で鼻と口を水につけた。

その後、モハンさんを含む緊急対応チームが2匹のゾウとともに駆けつけ、怪我を負ったゾウを引き上げようと試みた。モハンさんは「この子には第六感があると思いました。でもこの子は私達に何もさせてくれませんでした」とその無念さを語る。

何も出来ないまま数時間が経過し、怪我を負ったゾウは立ったまま静かに息を引き取った。その後、ゾウの亡骸はトラックに積まれて森の中で火葬された。

(via Mohan Krishnan)

爆薬入りのパイナップルを与えた犯人は特定されていない。しかしこの村ではイノシシを駆除するときにこのような仕掛けをたびたび使っていたことから、地元の住民であることは間違いなさそうだ。

70年の奴隷を経て衰弱死したゾウ

(via metro)

70歳のゾウは、年老いて弱っているにも関わらず、街を数日間練り歩く宗教儀式のパレードに参加させられて死亡した。

亡くなったゾウのティキリは、スリランカで2週間かけて行われる毎年の恒例行事、エサラ・ペラヘラ祭に出ていた。この祭りには、ティキリのほかに60頭のゾウが参加し、地元の人々はゾウからの祝福を受けていた。

(via metro)

しかしティキリの体はひどくやせ細っており、祭りに出られるような状態ではなかった。ひどいことにその事実を隠すかのごとく、ティキリは体全体を覆う衣装を着せられ、数日間に渡って何時間も歩かされ続けた。

【極度の疲労で倒れたティキリ】

(via metro)

祭りが終わった後、ティキリは力なく地面に倒れた。その後飼い主のもとに戻されたが、健康状態は悪化し、まもなく息を引き取った。

消息筋によると、ティキリは生涯を奴隷として過ごしたという。ティキリを救おうとする活動も行われていたが奏功せず、このような最悪の事態になってしまった。

救助団体によれば、祭りが終わって飼い主のところに戻された後も、その脚は縄で縛られ動けないようになっていたという。

(via Panchali Magdalena Panapitiya)

(via Panchali Magdalena Panapitiya)

祭りの代表者は「ティキリは消化器系の病気を患っており、それが体重の増加をさまたげていた」と話している。またティキリの飼い主は、この祭りに参加すると弱った動物が回復するという古くからの言い伝えを信じていた。

そのため飼い主はティキリの病気が回復することを願って、特別にこの祭りに参加させてもらうようお願いしていた。主催者は獣医師にティキリをチェックさせた後、参加を認めたと主張している。

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Posted by uti