みんなが馬鹿らしいと思った検閲

海外の人たちが疑問に思った検閲をご紹介していこう。アニメが中心となっている。

1.

遊☆戯☆王は、同名の漫画とカードゲームを原作とした日本のアニメ番組だ。アメリカのテレビチャンネル「4Kids」で放送されていた。

しかし、アメリカのテレビで放送する前に、4Kidsは「必要不可欠」な改変を行わなければならなかった。

その代表的な例が、映像から銃器を取り除くことだ。

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主人公が銃を持った2人の男と対峙するシーンは、アメリカ版だとおかしなものになってしまった。銃が指差しに置き換えられており、脅しの要素が完全に消えてしまっているのだ。視聴者の多くが、この後のストーリーに混乱を起こした。

2.

これは日本のTVアニメ、ドラえもんの米国版である。この改変は、全く意味がないと思った。

もとのアニメでは日本の紙幣だが、アメリカ版では米ドル紙幣に置き換えられている。しかも1000円が5ドルになっていて、価値が半減してる。

箸はフォークに置き換えられている。

どうやらアメリカの子供たちには、海外の文化や通貨について学んで欲しくないようだ。

あらゆる怪我を見せたくないようだ。

3.

【左が検閲後】


2019年にイタリアで、ドナルドダックの伯父スクルージ・マクダックのリメイク漫画が、ディズニーから発売された。元の表紙絵は、キャラクターの生みの親カール・バークスが描いている。

リメイク版の表紙は改変され、銃が取り上げられている。だが奇妙なことに、ベルトには弾薬が残ったままだ。

もう一つの例が『ウルフェンシュタイン』だ。このFPSゲームは、第二次世界大戦でナチスが勝利し、世界征服を果たしたディストピアの未来を舞台にしている。このゲームのゴールは、ナチス軍と戦い、彼らの政権に終止符を打つことである。

残念なことに、このゲームはナチズムへ言及のため検閲され、ナチスのシンボルである鉤十字は、ゲームアイコンや三角形に置き換えられた。


ヒトラーのヒゲでさえ検閲されていた。

注意してほしいのは、この規制が行われているのはドイツだけであるということ。ドイツではあらゆるナチスのシンボルが禁止されている。

4.

この漫画のタイトルを見て欲しい。

タイトルが「ヒーロー(HERO)」と「ニンジャ(NINJA)」で異なる。そしてニンジャだけが、過激な作品とみなされPG(保護者同伴)マークが記されている。だがどちらの漫画も暴力的なシーンは見られない。

これは何故かと言うと、ミュータント・タートルズがイギリスで販売されることになったとき、イギリスの検閲当局は「ニンジャ」は「暴力的すぎる言葉」と判断したからだ。

そのためイギリスでは、以下のようにニンジャがヒーローと改題されている。

5.

海外で公開時に検閲されたアニメシーンが多数。その一部をご紹介しよう。

ワンピースでは、タバコが棒付きキャンディと入れ替わった。

ナルトでは刀が丸ごと取り除かれていた。バカバカしく見える。

ナルトの血は、アメリカで公開時に検閲されていた。

アニメのこの形式の検閲が大嫌いだ。天からの白い光が画面の半分を覆っていて、何が何だかわからない(東京グール)

中指立てが拳になっていた(ドラゴンボールZ)

肌の色が黒色から変えられていた(Fate/Grand Order)

6.

イランの音楽ストリーミングサービス「Melovaz」が、アルバムカバーの女性アーティストをすべて削除している。カバーに描かれている男性の姿はそのままであるにも関わらずだ。




おそらくこれは、イランのイスラム法で、体をあらわにすることが禁じられているためだ。

イランの女性は、公共の場で頭や身体を覆う布(ヒジャブ)を身に付けることが義務化されている。この場合にはイスラム教を実践しておらず、国内にいない女性にも適用されていた。

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雑学

Posted by uti