みんなの地元の恐ろしい伝承・怪物(海外版)

海外の人達がシェアした古くから伝わる恐ろしい民話や怪物、迷信の話をご紹介していこう。

インドネシアから

・夜、散歩しているときに木の上を見てはいけない。見た人の命を吸い取る処女の幽霊が座っていて、誰かが見上げるのを待っている。

(via creepyclips)

・人が眠っているとき、その魂は肉体から離れていると信じられている。だから、眠っている人の顔に絵を描いたりしてはいけない。自分自身の魂が、自分の体と認識できず、体に戻ってくることができない。

(via wikimedia)

 

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私はスウェーデン出身で、子供の頃に聞かされた怪物の話。

ノッケン(Näcken)

(via wikipedia)

水の中にいる男の精霊で、バイオリンを弾いて子供や女性を魅了し、川や池に入らせて、おぼれさせようとする。

またノッケンは、男性に曲の弾き方を教えるが、その演奏の止め方は教えない。だからノッケンから教えてもらった曲を結婚式で披露すると、周りの人達は踊りだすが、演奏が止められないので、足から血が出て、足が切り株ののようにすり減り、地面に血のシミ以外何も残らなくなるまで、踊り続けることになる。

マラン(Maran)

(via medal)

12月25日(金)生まれの女性。夜、誰かの部屋に忍び込んで寝ている人を殺す。だがマランは強迫性障害を持っているので、窓のところに牛の毛を大量に置いておけば、その数をかぞえることに必死になって襲うことは後回しになる。

しかし、犠牲者が起きる前にマランが牛の毛を数え終わってしまうと、犠牲者は殺されてしまう。

 

グリム兄弟が、19世紀にドイツ各地の民話を収集した。その中に、暗いおとぎ話がたくさんある。その一例が・・

『ハーメルンの笛吹男』

13世紀、ハーメルンの街はネズミが大繁殖し、人々を悩ませていた。ある日、カラフルな服を着た見知らぬ男が現れ、報酬をくれるならネズミを退治してみせると言った。市民は納得し、多額の報酬を約束した。

(via wikipedia)

男が笛を吹くと、町中のネズミが男の曲に魅了されて集まってきた。男は近くの川に歩いてゆき、後ろに付いてきたネズミを残らず溺死させた。しかしネズミ退治が済むと、市民は笛吹き男との約束を破り、報酬を払わなかった。

(via wikipedia)

約束を破られ、怒った笛吹き男は「お前たちの大切なものを代わりにいただこう」と捨て台詞を吐き、いったんハーメルンの街から姿を消したが、しばらくして再び現れた。

(via wikipedia)

笛吹き男は再びフルートを吹き、今度はハーメルンの子供たちを魔法にかけた。約130人の子供たちが笛吹き男の後をついていき、山の下の洞窟に連れて行かれた。そして洞窟は内側から岩でふさがれ、笛吹き男も子供たちも二度と戻ってこなかった。

(via horrorfuel)

 

パラグアイから。

ジェイシー・ジャテレ(Jasy Jatere)

(via villains)

金髪の美しい小人で、森の中を裸で歩き回っている。ジェイシーは金色の棒を持っていて、その棒が魔法の力を秘めている。

ジェイシーは、午後2~4時の間に昼寝しない子供を誘拐する。もしその子供が帰ってくることが出来たとしても、耳が聞こえなかったり、口がきけなくなっていたりする。

ルイソン(Luisón)

(via wikimedia)

オオカミ人間に似ている。火曜と金曜の夜になると、非常に醜く、おぞましい犬のような姿に変身する。ルイソンが連れ去った魂は、あの世に行くことができないと信じられ、恐れられている。家族の中で7番目の子供がルイソンになるという説がある。

ポンベロ(Pombero)

(via foursquare)

一種の妖精で、森や野生動物の守護者。田舎に住んでいて、自分の存在を口笛で知らせる。いたずら好きな性格で、牛を勝手に放したり、卵やハチミツを盗んだり、馬を驚かせて人を落馬させたりする。

ポンベロは独身女性を手で触っただけで妊娠させたり、だまして夜の営みをさせたりする。生まれた赤ちゃんが醜くて毛深かったら、「ポンベロにやられたせいだ」と言われることがある。

 

私はルーマニアの農場で育った。祖母とその姉がすごく信心深い人で、民話や迷信を信じていた。

その迷信の一つが、夏の6月24日のことだ。その日は、森の中から現れた妖精たちが、町中で楽器を演奏するので、素敵な音楽が聞こえても外に出てはいけないという。この音楽は町の人々を誘惑する手段であり、妖精たちは誘惑された人々に危害を与える。

(via romaniajournal)

祖母の姉から、その決まりを守らなかった村人の話を聞いた。その村人は遅くまで仕事をしていて、家に帰りたくなかったらしい。外にいると、民謡が聞こえてきて、その音がだんだん近づいてきたので、干し草の中に隠れた。

すると、弦が切れる音が聞こえてきて、「あら、ギターの弦が切れちゃったわ」という女性の声と、「大丈夫、あそこにいる人が助けてくれるかもしれないわ」という別の声が聞こえてきた。

妖精は、隠れていた村人の足の腱を取って、弦の代わりにしたという。それ以来、その村人は歩くことができなくなった。

 

(via lilu)

私が育ったオクラホマの町では「鹿女」の話が知られている。その起源は様々あるけど、鹿の体の上で殺され、埋められた女性だと言われている。

夜になると人を追いかけたり、バイクに乗っている人に嫌がらせをしたり、あげくには大笑いしながらバイクの後ろに飛び乗ってくるという。町の外れに古い橋があり、その周辺に出没することが知られている。

 

トリニダード・トバゴとカリブ海の島々の民間伝承。

ダッピー(Duppy)

(via cryptidz)

夜になると地上を徘徊するお化け。ダッピーを家に入れないようにするには、家の周囲に塩か米粒をまかなければならない。

なぜかというと、ダッピーは家に入る前に一粒一粒数えなければならないから。数え終わる頃には太陽が昇っているので、ダッピーは霊界に戻らなければならない。
ラ・ディアブレス(La Diablesse)

(via shoggoth)

ラ・ディアブレスは、死体のような顔をしているが、その顔をつばの広い帽子とベールで覆い隠している。また片足が牛のひづめで、白いロングスカートで見えないようにしている。

村の集会に現れたラ・ディアブレスは、その場にいた女性たちには嫌われてしまうが、男性たちを魅了し、そのうちの一人に自分の家に付いて来て欲しいと頼む。

(via tapa)

男はすっかり彼女の魅力に取りつかれて後を追う。彼女は男を森の奥深くに連れて行き、突然姿を消す。帰り道がわからなくなった男は、暗闇の中を歩き回り、最終的に谷か川に落ちて死んでしまう。

ラ・ディアブレスと遭遇しそうになったら、すべての服を脱いでから、裏返しに着ると追い払えるという。

 

(via wikipedia)

アイルランドのバンシーという女妖精は、金切り声やうめき声を上げる。この声を聞いた人は、まもなくその人の家族の誰かが亡くなると言われている。

 

(via wikipedia)

イギリスのエジンバラで知られている鼓手の少年(drummer boy)。

その話によれば、政府が見つけたトンネルは、大人が通るには小さすぎたので、太鼓を持った少年を送り込み、トンネルを歩いて太鼓を叩き続けるように命令した。

彼らは太鼓の音を追いかけていたが、ある時、太鼓の音が止まった。その後、少年は戻らなかった。今でもそのトンネルに立つと、太鼓の音が聞こえることがあるという。

 

(via abc)

あまり知られていないけれど、オーストラリアには「ミンミン・ライト(Min Min light)」という謎の現象が古くから伝えられている。

ミンミンライトは、ぼんやりとした円盤状の光で、オーストラリアの奥地に突然現れる。銃で撃つと一瞬で消えてしまうが、後になって再び現れる。この光を追いかけたり、近づいてしまった人は、生還して戻ってくることが出来ないと言われている。

 

ロシアでは、ババイという怪物が言い伝えられている

(via quora)

親は寝ない子供に「ババイがベッドの下で待っているよ」と怖がらせて、眠りにつかせる。ババイは真夜中に街中を歩きながら、途中で出会った子供たちをバッグに入れていく。また家の近くを歩き、窓際に立って子供たちを監視している。

子供たちが寝ていないと、怖い音を出してその存在を知らせる。また、ベッドの下に隠れていることもあり、子どもがベッドから起きると連れ去ってしまうという。

 

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雑学

Posted by uti