本当にびっくりするほど大きい。世界最大の恐竜
恐竜の大きさを推定することは、それほど簡単なことではない。恐竜は死んでから化石を残すが、完全な骨格が発掘されることはかなりまれだ。そのため、部分的な骨格から、その大きさを予想しなければならない。
今回は、恐竜の化石研究で得られたそのサイズについて、様々な種類ごとに大きさを紹介する。※一部、先史時代の恐竜ではない爬虫類も含んでいる。
1.最も大きい草食恐竜、アルゼンチノサウルス(100トン)
(via Dinosaur)
その存在が確証された恐竜の中で、最も大きいとされている種である。そして「史上最大の動物」でもある。
アルゼンチノサウルスは、尻尾から首までの長さが35m以上あり、体重は100トンを越す。また、背骨の厚みは1.2mにも達する。
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(via wikipedia)
しかし最近になって、アルゼンチンで全長40mを超える、さらに大きい恐竜の骨が発見されたため、今後この記録は塗り替えられるかもしれない。
2.最も大きい肉食恐竜、スピノサウルス(10トン)
(via Live Science)
肉食恐竜で一番大きいのは、ティラノサウルスだと思うかもしれないが、現在ではスピノサウルスの方が大きいと考えられている。
スピノサウルスは、ワニのような口と、胴体にあるトゲ状の突起で、他の恐竜と容易に見分けることができる。そのトゲは、体の熱を逃がし、体温を調節するためにあったのではないかと推定されている。
スピノサウルスの体重は10トンほどで、全長は15~17mになる。これほど大きいにもかかわらず、機敏さを備えていたのだから驚きである。
(via wikipedia)
また最近の研究で、スピノサウルスは水中生活を送っていたのではないかと言われている。彼らは、深い川で多くの時間を過ごし、サメやエイを捕食し、ときどき陸に上がって、他の種も捕食していたとされる。
3.最も大きい猛禽、ユタラプトル(700kg)
(via wikipedia)
鋭いカギ爪と羽毛の生えた翼を持つ恐竜である。全長は6m前後に達する。20cm以上になる後脚の鋭利なかぎ爪は、獲物の喉や首元に突き刺して致命傷を与える役目を担った。
鳥のような翼が生えていたとされているが、その発達具合からみても飛行能力はないと考えられている。
(via wikimedia)
4.ティラノサウルス科最大の恐竜、ティラノサウルス(8トン)
(via wikimedia)
かつて肉食恐竜として史上最大をほこっていた種であるが、スピノサウルス(アフリカ出身)やギガノトサウルス(南アメリカ出身)にその座を明け渡してしまっている。
だが、ティラノサウルスが発見された北アメリカでは、未だに最も大きい肉食恐竜であるとの主張が根強い。その全長は、肉食恐竜最大のスピノサウルスより2~3mほど小さく、11~13mほどと予測されている。
(via Reptile Evolution)
ちなみにティラノサウルス科は数十種類おり、アゴの部分がいづれもティラノサウルスとよく似ている。
5.最も大きな角竜、トリケラトプス(7トン)
(via Wikimedia Commons)
現在のサイのような角を持つ恐竜として知られる「角竜」で、最も大きいのはトリケラトプスだ。その全長はおよそ9mに達する。頭に3本の角を持ち、後頭部にはフリルのような飾りが付いているのが特徴である。
(via wikimedia)
同じ年代に生きていたティラノサウルスに匹敵する人気を誇っていたが、こちらは完全に捕食される側である。
(via swordlord3d)
トリケラトプスは、低木の葉など様々な植物を食べる草食動物だった。その角は防衛のみならず、低木を引き倒すためにも使われていたという。
6.最も大きなカモノハシ恐竜、マグナパウリア(23トン)
(via wikipedia)
アヒルのような長く平たいクチバシを持つ「カモノハシ恐竜」で最も大きいとされるのは、北アメリカで発見されたマグナパウリアである。
全長は15m~16.5m、体重は最大25.4トンにも達すると考えられている。これほど大きいにも関わらず、敵から逃げるときは後ろ足二本だけで走ることもできたと言われている。
(via prehistoric-wildlife)
7.最も大きなダチョウ恐竜、デイノケイルス(6トン)
(via wikipedia)
(via wikimedia)
ダチョウ恐竜(オルニトミモサウルス類)は、その名通りダチョウのように陸上で走るのに適した体型を持つ恐竜の一種である。その中で最も巨大とされるのが、デイノケイルスだ。
1965年にモンゴルで全長2.4mにも達する両腕の化石が発見されたが、それ以降は化石の発見がなく、詳細については不明だった。しかし、2014年に胴体の化石が発見されたことで、全長が10mを超え、ダチョウのように優れた走行性を持った巨大な恐竜であることが明らかになった。
(via wikimedia)
鋭いかぎ爪を持っているが、これは肉食のためではなく、樹木の皮をはがして食べたり、肉食恐竜に対する防衛のために使われたと考えられている。
8.最も大きな翼竜、ケツァルコアトルス(70kg)
(via wikipedia)
史上初めて空を飛んだ翼竜類で最も大きいとされるのが、ケツァルコアトルスである。
(via wikipedia)
翼を広げた際の大きさは、全長18mにもなると言われている。小型飛行機並の大きさであるが、体重は100kgにも満たない。これは骨の内部が空洞で、飛ぶために最適な軽量化が行われていたためだ。
この翼竜と同じくらいの体格であるキリンの体重が、1トン近くになることを考えれば、どれだけ軽いかは想像できるだろう。
(via wikipedia)
9.最も大きなワニ、サルコスクス(15トン)
(via DinoAnimals)
サルコスクスは、現生最大のワニであるイリエワニの2倍以上の大きさ、10倍以上の体重を誇る。全長は11~12mとされ、体重は15トンにも達した。
(via wikipedia)
巨体にもかかわらず、その生態は現在のワニとほとんど同じで、水中で獲物を待ち受ける捕食方法をとっていたとされる。不運にも水を飲もうと川岸に近づいた恐竜たちを、水中に引きずり込み、エサとしていたのである。
そして、同時期に生息していた肉食恐竜最大のスピノサウルスも、彼らのえじきになることがあったのだ。
(via deviantart)
10.最も大きなヘビ、ティタノボア(900kg)
(via snake-facts)
およそ6000万年前に実在した史上最大のヘビであるティタノボア。現在のアナコンダやボアコンストリクターの祖先とも考えられている。
全長は最大で15mになると言われており、2番目に大きいとされる全長10mの大蛇ギガントフィスをはるかに超える。その巨大さゆえ、ワニさえも丸呑みにしていたという。
(via snake-facts)
11.最も大きなカメ、アーケロン(2トン)
(via wikimedia)
現在生息する最大のカメは、オサガメであるが、アーケロンはその4倍近くの大きさである。全長は4m、体重は2.2トンにも達した。フォルクスワーゲン・ビートル(800kg)の2倍以上の重さになることを考えるとかなりインパクトがある。
アーケロンは咬合力が強いことがわかっており、これは海の中でイカなどの軟体動物を噛みちぎるためではないかと考えられている。
12.最も大きな魚竜、シャスタサウルス(75トン)
(via Zoolopédia Wiki)
現在発見されている種の中で、史上最大の海に住む爬虫類。イルカのような姿をしており、約2億年前の三畳紀とジュラ紀の海を支配していた。全長は最大で21mに達し、発見された化石によって、体重75トンもの個体の存在が明らかになっている。
(via wikipedia)
13.最も大きな首長竜、エラスモサウルス(3トン)
(via wikipedia)
頭から尾までの全長が14m、頭の長さだけで8m近くになる史上最大の首長竜である。首の骨が76個とかなり多かったため、ほとんど自由に首を動かすことが出来たとされる。
エサとしていたのは海の大きな爬虫類ではなく、イカや小魚であったと推測されている。
14.最も大きな海に住む肉食爬虫類、モササウルス(15トン)
(via wikipedia)
(via wikimedia)
首長竜や魚竜が絶滅した後、およそ6500万年前に誕生した海のは虫類。当時、外敵がいなかったため、海の王者として長らく君臨していた。
全長はおよそ15m、体重は15トンになる。モササウルスのワニのようなアゴは、ティラノサウルスに匹敵する咬合力を持ち、あらゆるエサを食べるのに役立った。
ディスカッション
コメント一覧
イチコメ\\\\٩( ‘ω’ )و ////
化石っていいよね
100トンってやばすぎ
よう