知っておきたい。世界の危険なトカゲとカメ8種
世界中で最も危険とされるトカゲとカメについてご紹介します。
1.アメリカドクトカゲ
(via wikipedia)
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アメリカ・ニューメキシコを流れるヒラ川にたくさんいたことから、ヒラ・モンスターとも呼ばれています。
ヒラモンスターは、アメリカとメキシコにしかいませんが、ペットとしては日本にも輸入されています。
全長は最大で50cmに達し、かなりずんぐりとした体型です。この大きさは、アメリカにいるトカゲでは最大です。この腹部と尻尾には、たんまりと脂肪をためていて、これは冬をこすために使われます。
(via wikipedia/H. van der Ploeg)
ヒラモンスターは強靭なアゴを持っています。かまれると皮ふに歯が食い込み、そこに毒を含んだ唾液を流し込んできます。毒は神経毒であり、体にマヒを起こさせます。
(via youtube)
ただ、咬まれたとしても、ほとんどの場合は軽症で済みます。重症化して死ぬことは、めったにありません。
毒を注入されると、激しい痛みとめまい、吐き気などに襲われますが、ヒラモンスターでの死者は、1939年以降、一度も出ていません。
2.カミツキガメ
(via wikipedia/Mjbaker)
淡水の水場に生息しているカメで、非常に大きく、攻撃的。
元々はアメリカにしかいませんでしたが、1960年頃にペットとして流入した個体が、捨てられて野生化しています。
千葉県北西部の印旛沼(いんばぬま)に定着しているのが確認されており、北海道や東北地域でも目撃例があります。
カミツキガメの大きさは、最大で全長50cm、体重16kgになり、人間のように途中で成長が止まることはなく、死ぬまで成長し続けます。
(via Missouri Department of Conservation)
カメと言われると、のろまな生き物かと思うかもしれませんが、カミツキガメは違います。首を素早く動かし、即座に敵に噛みつくことができます。これほど素早く動けるのは、首が非常に長く、しなやかで柔らかいためです。
↓この動画の1:00を見ると、いかに素早いが分かります。
カミツキガメの噛む力は、かなり強いですが、指を咬まれたとしても切断されてしまうほどの強さはありません。ただ、指をぬうくらいの傷は出来るでしょう。
また、カミツキガメは雑食性で、何でも食べてしまうことから、水生動物に悪影響を与えるとされており、日本では駆除対象の動物になっています。
3.メキシコドクトカゲ
(via reptilefact)
1番で紹介したアメリカドクトカゲの親せきで、姿形もよく似ていますが、こっちの方が大きく、スリムです。また模様も暗めです。
全長は80cmほどですが、100cm以上になる個体も目撃されています。生息地は名前の通り、メキシコです。落葉樹林や、やぶ地に暮らしています。
メキシコドクトカゲが持つ毒はヘモトキシンで、血液中の赤血球を破壊する作用があり、最悪の場合、内臓が機能しなくなることもあります。
しかし、この種の毒は比較的弱く、そこまでいたったケースはめったにありません。現在まで、人がこの種に咬まれて死亡したという事故は報告されていません。
(via university of oxford)
ちなみにメキシコドクトカゲも、日本ではペットとして極少数が輸入されています。
4.グリーンイグアナ
(via Kaskus)
メキシコからブラジルにかけて分布している大型のイグアナです。日本ではペットとして輸入され、捨てられた個体が少数、沖縄地方で定着しています。
大きさは最大で2m、体重6kmに達します。野生では、水面にはりだした樹上でひなたぼっこをしており、危険がせまると、すぐに水の中に入っていきます。
意外とおとなしそうに見えるイグアナですが、凶暴になることもあります。特にオスが繁殖期をむかえると、人に対しても攻撃をしかけてくることが多くなります。
イグアナの歯は、カミソリのように鋭いノコギリ状の歯が80~120本生えています。
(via reptile-parrots)
この歯で噛まれると、縫合が必要になるほどの傷を負うことも珍しくありません。実際にペットとして飼っていて、顔や指、腕、足首などを噛まれて縫合した人が数多くいます。
(via myreptile)
5.ハナブトオオトカゲ
(via iwuvanimals)
パプアニューギニアで発見された世界最大級のトカゲです。全長は2.5m、体重は90kg近くまで達します。
普段は樹上で、木の枝につかまってじっとしており、時々水の中に入って泳ぎます。
このオオトカゲには、牙状の鋭い歯が生えています。これを使って素早い動きで、鳥やネズミの他、ブタ、シカなども捕食します。
(via French Cinema4D)
基本的に性格が神経質で攻撃的、気まぐれであるため、不用意に近づくと襲撃されることがあります。
日本ではペットとして輸入されていますが、人間に危害を与える可能性があるため、飼育には、都道府県自治体の許可が必要になっています。
6.ミズオオトカゲ
(via wikipedia/Carlos Delgado)
インドネシアなどの東南アジアと中国に生息するオオトカゲです。「ミズ」という名前が示すように、水場に好んで生活しています。
この種も他のオオトカゲと同様に、細長い頭と首、長いしっぽとよく発達した脚があります。舌はかなり長く、フォーク状で、ヘビのようです。
(via Reptile Rescue5)
成体は最大全長2.7m、体重25kg前後まで大きくなります。
ミズオオトカゲは肉食性で、大型の昆虫やクモ、別種のトカゲ、小動物、鳥、カメなどを捕食します。見た目はとろそうですが、かなりアクティブで、泳ぎも、木登りも、走るのも速いです。
(via Flickr/Daniel Trim)
ミズオオトカゲは、腐肉を食べることで知られ、動物のみならず、人間の死体をむさぼっていたとの目撃例もあります。
人が咬まれた場合、死ぬことはありませんが、わずかに毒があるため、患部のはれ、吐き気などに見舞われる可能性があります。また、噛まれたことで、感染症にかかるリスクもあります。
それ以外にも、太くて巨大なしっぽでのむち打ち攻撃は、かなりの痛みをともないます。
7.コモドオオトカゲ
(via tripadvisor)
コモドドラゴンとも言い、世界最大のトカゲです。全長は最大3m、体重130kgを超えます。最大9mにもなる穴を掘って、そこを巣穴とし、卵を生み育てます。
(via pencarian)
食性は肉食で、イノシシやシカ、ヤギなどの大型ほ乳類の他、ネコやコウモリなどの小型ほ乳類、ヘビやカメなども食べます。
(via dailymail)
コモドドラゴンは非常に俊敏で、人間を襲って殺すことさえあります。2007年には8歳の少年が、コモドドラゴン(33歳)に胴体を食いちぎられて死亡し、2009年にも31歳の男性が、2匹のコモドドラゴンに体全体をむさぼりくわれ死亡しています。
またコモドドラゴンは、ヘモトキシンという血液中の赤血球を破壊する毒を保有しており、咬まれた場合、内臓の機能不全をもたらすことがあります。。
8.ワニガメ
(via Texas Turtles!)
先ほど紹介したカミツキガメよりも巨大で、コウラの大きさは80cm、体重は100kg以上に達します。
ワニという名前が付いたのは、何でも噛み砕いてしまう非常に強力なアゴと、ワニをほうふつとさせるコウラの模様のためです。
(via Scientific American Blog)
この種は最初、アメリカにしか住んでいませんでしたが、ペットとして世界中に流通したことが理由で、生息域を広げています。日本においても、野生の個体が発見されることが、ごくまれにあります。
噛む力は非常に強く、人間の指など簡単に噛みちぎってしまします。ですが、これまでに噛まれて死亡したケースは、報告されていません。不用意に近付かなければ、まず襲ってくることはありません。
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