最も人を殺している危険な動物たち(ランキングベスト24)

2017年3月23日

9位.カイチュウ 年間2500人

(↓成体のメスのカイチュウ)

(wikimedia)

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カイチュウは、土中にいる一般的な寄生虫であり、最も人の感染者数が多い寄生虫でもあります。その感染者数は、およそ10億人に達します。ただし、数匹程度の感染なら健康上は全く問題がないとされています。

カイチュウは、人の小腸の中に生息しており、摂取した栄養を奪い取って感染者を栄養失調にしたり、毒素を分泌して腹痛や下痢などをもたらします。このようなことが起こるのは、カイチュウが多量に体内に存在する場合だけです。

カイチュウがどんどん小腸内で増えていくと、最悪の場合には腸閉塞が起こり、消化管の壊死などにより死亡するケースがあります。

8位.サソリ 年間3520人

(↓最も危険な毒を持つデスストーカー)

(wikimedia)

1年間にサソリに刺される人の数はおよそ120万人と見積もられており、そのうち3520人が命を落としています。犠牲者の多くは、アフリカやインド、中東、メキシコなどの熱帯や乾燥地域に住む人々です。

特に危険なのがアフリカの砂漠地帯に生息するデスストーカーという中型の黄色いサソリで、極めて毒性が強く、刺されると健康な大人でも命を落とすほどの威力を持っています。

7位.淡水カタツムリ(淡水巻貝) 年間1万人

(wikipedia)

淡水カタツムリ自身が人の命を奪っているわけではなく、この種に寄生している寄生虫がもたらす感染症によって多くの死亡者が出ています。川や湖などに住む本種は、住血吸虫と呼ばれる寄生虫を体内に飼っており、その虫卵を水の中に排出します。

この寄生虫が孵化して、人間の皮ふや口の中から入り込むことで感染し、死に至る可能性もある住血吸虫症が引き起こされます。

その症状は、最初に発熱、下痢、腹痛が現れ、進行すると肝硬変が起こり、腹水などの症状が見られるようになります。また男性では膀胱がん、女性では不妊の原因になることで知られています。

(↓住血吸虫症の患者、腹水の症状が見られる)

(wikimedia)

7位(同位).ツェツェバエ 年間1万人


ツェツェバエは、アフリカに生息する人の血を吸うハエです。本種に噛まれると、アフリカ睡眠病という感染症にかかることがあります。

アフリカ睡眠病は、熱や関節痛・頭痛から始まり、症状が進むと睡眠周期が日常的にずれだし、日中の居眠りや、夜の不眠などの睡眠障害が現れます。

それが続くと、常に意識が混濁している状態になり、最終的には昏睡状態に陥って死に至ります。

この感染症は、80%以上がコンゴ民主共和国で発生しており、アフリカ全体で感染者数は5万~7万人に達すると推測されています。

7位(同位).サシガメ 年間1万人

(Republika)

サシガメ科の昆虫はおよそ6千種いますが、中南米に生息する一部のサシガメは、ヒトの血を吸ってシャーガス病という感染症を引き起こすことで知られています。

シャーガス病は軽い症状の場合、頭痛、リンパ節や患部の腫れだけで済みます。しかし感染者の30~40%の人は、10~30年の期間を経て心肥大になり、心不全を起こして死亡します。

現在の感染者数は700万~800万人と推測されており、その多くがメキシコ、中央アメリカ、南アメリカの人たちです。感染者のほとんどは貧困層で、感染したことさえ気づいていないのが現状です。

4位.犬 年間2万5千人

(TabletsManual)

犬による死亡事故のほとんどは、狂犬病ウイルスを保有する犬に噛まれ、その狂犬病が人に感染することで起きます。狂犬病は、たいてい1~3ヶ月の潜伏期間を経て発症し、次のような症状が現れます。

・暴力的な行動が増える
・水を恐れるようになる
・体の一部にマヒが起こる
・意識喪失が起こる

狂犬病を発症した場合、致死率はほぼ100%で、これまでに助かった人は、たった4人しかいません。

(↓狂犬病の患者、暴れるので手足を縛って拘束する)

(DTiNews)

この感染症は、日本やオーストラリア、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ等では既に根絶されています。しかし未だに世界150ヶ国で蔓延している感染症であり、毎年2万4千~6万人が亡くなっているのです。

3位.ヘビ 年間5万人

(wikipedia)

世界にはおよそ3千種のヘビがいますが、人間にとって危険なのは全体の15%ほどです。ヘビによる咬傷事故は世界中で発生しており、その数は年間120万~550万件で、死亡者数は2万~9万4千人になると見積もられています。

ヘビによる死亡事故が多い地域は、南アジア・東南アジア・アフリカで、その中でもインドは最も死亡者数が多い国であり、年間1万人以上になります。インドではビッグ・フォーと呼ばれる、以下のヘビたちが死亡事故のほとんどを占めています。

(↓左上から時計回りに、ラッセルクサリヘビ、インドコブラ、アマガサヘビ、カーペットバイパー)

(wikimedia)

2位.ヒト 年間47万5千人

(list25)

人類同士の殺し合い、すなわち紛争・テロ・殺人・処刑などにより、平均で年間50万人近くが命を落としています。

1位.蚊 年間100万人

(↓マラリアを起こすハマダラカ)

(Wikimedia)

WHOの調査によれば、蚊に刺されて命を落とす人の数は、100万人近くになるとされています。その死亡原因の多くはマラリアで、その他にもデング熱、黄熱病、フィラリアなども蚊が媒介しています。

マラリアは、ハマダラカが人の血を吸うことで感染し、発症すると高熱や頭痛を引き起こし、ひどい場合には腎不全や意識障害を起こして死亡します。

マラリアは年間2億人近くが感染する

(マラリアの子どもに付きそう母親)

(wsj)

2015年の調査では、世界中で2億1400万人がマラリアに感染し、43万8千人がマラリアで亡くなっています。マラリア感染症の90%はアフリカで起こっており、劣悪な環境に置かれ、予防する知識やお金を持たない貧困層が大半を占めています。

参考元:cnet

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動物

Posted by uti