日本の1万分の1!最も人がいない国・地域(人口密度ランキング)
人口密度で見た人の少ない地域をランキングでご紹介します。ちなみに日本の人口密度は、336人/km2となっています。
10位.オーストラリア 3.3人/km2
(blazehotel)
人口:2384万人(23,839,595人)
面積:768万㎞2(7,682,300㎞2 )
人口密度:日本の101分の1
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オーストラリアは国土の18%が砂漠であり、50%以上は半乾燥~乾燥地帯でほとんど雨が降りません。水が限られている地域では生活できませんので、上の写真が示すように、まともに住めるのは温帯~熱帯気候である海岸部だけです。
そのため人口の9割近くが海岸から50㎞以内の場所で生活しています。
(quora)
9位.スリナム 3.2人/km2
(Google map)
人口:52万人(520,000人)
面積:16万㎞2(163,820 km2)
人口密度:日本の105分の1
南アメリカの国の中では、最も面積が小さく人口も少ない国です。スリナム南部には広大な熱帯雨林があり、国土の8割近くを占めています。
熱帯雨林のような居住できない空間が多いため、住民の大部分は北部の海岸沿いで生活を送っています。特に海岸沿いにある首都のパラマリボには、全人口の約半分(24万人)が集中しています。
(Australia Visitor)
8位.モーリタニア 3.2人/km2
(Google map)
人口:329万人(3,291,000人)
面積:103万㎞2(1,025,520 km2)
人口密度:日本の105分の1
アフリカ大陸北部の大西洋に面する国です。国土面積は日本の3倍近くありますが、人口は1/30以下です。
人が少ない原因は、国土の90%がサハラ砂漠にあるからです。そのため人口の多くが、南部の海岸地域に集中しています。海岸部に位置する首都のヌアクショットは、人口100万人近くを抱えており、全人口の1/3を占めます。
(wikimedia)
7位.アイスランド 3.1人/km2
(Google map)
人口:32万人(318,452人)
面積:10万㎞2(103,000km2)
人口密度:日本の108分の1
ヨーロッパとグリーンランドに挟まれた場所に浮かぶ島国。火山と温泉が豊富にあることで有名です。国土の10%が氷で覆われており、ヨーロッパ最大の氷河が存在します。
最も空気がきれいな国
(pixbay)
アイスランドでは発電時に、石油・石炭など環境汚染の原因となる化石燃料がほとんど使われていません。電力供給の割合は地熱が60%、水力が25%で、自然エネルギーによる発電率は世界最大です。
アイスランドは年中寒く、10℃を超える日はほとんどありません。そのため、家の中では年中暖房を付けていますが、その電力の85%は地熱発電によってまかなわれています。
6位.ナミビア 2.6人/km2
(googlemap)
人口:217万人(2,171,000人)
面積:82万㎞2(824,292km2)
人口密度:日本の129分の1
アフリカ大陸南部の大西洋岸に位置する国です。ナミビアの由来となった「ナミブ」には現地語で「何もない」という意味があり、その言葉通りこの国は砂漠だらけで不毛な陸地が広がっています。
(earthtripper)
首都はウィントフックで、ナミビアのちょうど中心に位置する人口33万人の都市です。平均海抜が1700mを超える標高の高い地域であるため、1年中平均気温が15~20℃前後でとても過ごしやすい気候となっています。
(wikimedia)
5位.フランス領ギアナ 2.1人/km2
(Google map)
人口:19万人(187,056人)
人口密度:日本の160分の1
フランスの海外県であり、南にブラジル、西はスリナムに挟まれています。内陸部は熱帯雨林であるため、人がほとんど住んでおらず、人口は海岸部に集中しています。
海岸部の都市・カイエンヌは人口12万人以上を抱えており、全人口の50%以上がここに居住しています。
(wikimedia)
ギアナは、フランスから多額の経済的な支援を受けているので、南アメリカで1人あたりのGDPが最も高い地域となっています。フランス本土と比べた場合、1人あたりGDPは半分以下ですが、ブラジルの2倍以上です。
4位.西サハラ 1.9人/km2
(wikimedia)
人口:51万人(513,000人)
面積:27万㎞2(266,000km2)
人口密度:日本の176分の1
北アフリカの大西洋岸にある地域です。領有権が議論の的となっており、モロッコと亡命政府であるサハラ・アラブ民主共和国が争っています。そのため軍事的な境界線が西サハラ内に張り巡らされています。
この境界線は「砂の壁」と呼ばれており、南北2700㎞達する数mの砂で出来た壁が通行をはばんでいます。そしてその周囲には、地雷が埋め込まれています。
(wallofsand)
このように西サハラは領有権の問題が存在し、治安がかなり悪いため人口が極めて少ないのです。それだけでなく、国土の全域がサハラ砂漠の内部にあり、雨がふらず、1年中流れる川が存在しないことも人口の少ない要因となっています。
(wikimedia)
3位.モンゴル 1.7人/km2
(Pixabay)
人口:267万人(2,671,000人)
面積:156万㎞2(1,564,116km2)
人口密度:日本の197分の1
中国とロシアに挟まれた国であり、内陸国としてはカザフスタンに次ぎ世界で2番目に大きいとされます。国土面積は、日本の大きさの約4倍ですが、人口はたった308万人で日本の1/40しかいません。
人口の半分近くが首都に住む
(Ny times)
人口集中が著しい都市として東京があげられていますが、モンゴルの首都・ウランバートルでは東京よりもずっと一極集中が進んでいます。
東京圏では国内人口の27%であるのに対して、ウランバートルでは43%に上っているのです。人口100万人を超える首都で、これほど一極集中が進んでいるのはかなり少ないです。
人口の30%が遊牧民
(Wikimedia)
ウランバートルのように発展した都市がある一方で、人口の30~40%が一定の住居を持たず放浪する生活を送っています。彼らはウシやウマ、ヒツジ、ヤクなどの家畜を飼い、家畜のエサとなる草木が豊富な場所を周っています。
特にウマが多く、300万頭以上で人よりも多いとされます。そのためモンゴルの遊牧民のあいだでは、「ウマを持たないことは、鳥に羽がないのと同じ」と言われるほどです。
2位.フォークランド島(イギリス) 0.26人/km2
(wikimedia)
人口:3,140人
面積:12,173km2(日本の1/30)
人口密度:日本の1292分の1
南太平洋に浮かぶ島で、チリから東に300㎞離れた場所に位置しています。2つの大きな島と776の小さな島があり、人口の7割以上が島の東側にある首都のスタンレーに住んでいます。
(Hein Natural History Photography)
1833年以降、イギリスが実効支配を続けていますが、自治は完全にフォークランド民が行っています。島の防衛や外交時だけ、イギリスが責任を持つようになっています。
ヒツジが島の人口の150倍以上いる
(islandfarminginthefalklandislands)
フォークランド島は羊毛業が盛んで、ヒツジが50万匹以上います。人口の1/10が羊に関わる仕事をしており、高品質な羊毛を世界各地に輸出しています。
ですが、フォークランドにおける一番の収益源は漁業です。漁業はGDPの5~6割を占めており、この地域ではイカが良く獲れます。また人口の1/4が公務員であることも明記しておきます。
1位.グリーンランド(デンマーク)0.026人/km2
(Let’s Travel Somewhere)
(wikimedia)
人口:57,001人
面積:218万㎞2(2,175,600km2)
人口密度:日本の12923分の1
グリーンランドは北極圏に位置する世界最大の島です。デンマークの自治領であり、日本列島が6個収まりきるくらいの陸地があります。これほどの大きいにも関わらず、人口密度は日本の12,000分の1にも満たないのです。
厳しい環境のため人口のほとんどは、より温暖な島の南側に住んでいます。グリーンランド最大の都市であるヌークは、島の南方に位置し、人口の約1/3以上(2万人)が生活しています。その多くは先住民であるイヌイットとデーンです。
(wikimedia)
ヌークは夏の最も熱い時でも、気温が10℃前後にしかなりません。ですが冬はそこまで冷えず、最も寒い時期でも平均最低気温-10℃前後です。
人の住めるところがほとんどない
(wikimedia)
グリーンランドは国土の80%以上が氷でおおわれています。海岸より少し行くと氷床が広がっているため、まともに住めるのは海岸部だけです。
また、氷床の厚さは少なくとも数百m以上あり、その重さで陸地の中心部が300m以上凹んでいることが分かっています。
データは以下を参考にして作成:wikipedia
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