知っておきたい世界の奇妙で美しい魚13選(カラフル種)
1.モンガラカワハギ
(via realmonstrosities)
スポンサーリンク
生息域:西太平洋、インド洋、カリブ海
とても変わった模様の熱帯魚です。全体は卵型で、お腹の部分は丸くて白い円模様が入り、背びれの部分にはチーターをほうふつとさせる黒と黄色の網目模様が見られます。
口は小さく黄色で、目元には化粧でもしたかのように白線が入ります。口は小さいですが、歯が鋭く、甲殻類をかみちぎれるほどの強さがあります。
攻撃性がかなり強いこともあって、むやみに触ると噛まれてケガをすることもあります。
大きさは最大でも50cmほどで、たいていは30cm前後です。非常にユニークな色合いから、愛好家が多く、高値で取引されています。
2.ネッタイミノカサゴ
(via teninsider)
生息域:インド洋~太平洋の熱帯域、日本では静岡の伊豆半島~小笠原諸島付近
トゲトゲしいうえに、非常に目立つオレンジ、クリーム、茶色のしま模様をしています。全長は20cm前後ですが、人を殺しうるほどの毒を長いヒレの一部に保有しています。
人がミノカサゴに刺されると、激痛とともに吐き気や熱、呼吸困難、けいれん、めまい、頭痛、身体のしびれ、発汗など様々な症状が引き起こされ、この症状が数日間続くこともあります。
成人が刺されても亡くなることはめったにありませんが、子どもの場合は別です。特に免疫力が弱い子やアレルギーを持っている子は、重篤な症状が引き起こし命を落とすことがあります。
ただしミノカサゴは攻撃性が低く、泳いでいる人に向かってくることはありません。刺されやすいのは、ミノカサゴを釣り上げた漁師などです。
3.ナンヨウハギ
(via wikimedia)
生息域:インド洋~太平洋のサンゴ礁、日本では高知県より南
ファインディング・ニモに登場した青い魚「ドリー」のモデルになったことで知られています。大きさは最大30cmほどで、パンケーキのように細長く、真っ青な色合いが特徴です。
いずれの個体にも「6」に見える黒い模様が入り、尾ひれは黄色くなります。毒のある藻類を食べているため、その毒が身体に蓄積されており、人間が食べると食中毒を起こします。
観賞魚として人気が高く、小さい個体が1匹5千~1万円程度で売りにだされていることがあります。
(via wikimedia)
4.フレーム・エンゼル
(via PetSolutions)
生息域:オーストラリアなどの太平洋の熱帯域
木の葉のような形をした熱帯魚、エンゼルフィッシュの仲間です。そのエンゼルフィッシュの中でも特に鮮やかな体色をしています。
いずれもオレンジあるいは赤地に、4~5本の黒いタテ線が入ります。また尻ビレは紫色に輝きます。
大きさは全長10cm前後で、寿命は5~7年ほどとされています。サンゴ礁などに隠れ、藻類や甲殻類、魚卵などを食べています。
5.ニシキゴイ
(via Taginstant)
生息域:人工種であるため、野生にはいない
日本の伝統的な庭園を彩る美しい色彩のコイです。野生のコイは銀色をしていますが、その野生種の中で時々産まれる色の付いた変種を改良して生み出されたのが、ニシキゴイです。
ニシキゴイは様々な品種があり、体色は主に白、黒、黄色、クリームです。その中でも人気の高い品種のひとつが、白い肌に赤い模様が入る「紅白」です。
(via tzpkc)
これに「黒」がプラスされると、最初の写真で示した「大正三色」あるいは「昭和」になります。
(via wikimedia)
ニシキゴイは普通のコイと同様に、かなり丈夫な魚です。小さな水槽でも屋外でも、場所を選ばず飼育することができます。また非常に寿命が長く、平均寿命は20年前後ですが100年以上生きる個体もいます。
実際に、岐阜県白川村で飼われていた花子は226年生きたと言われています。
(via Reddit)
6.ツノダシ
(via wikimedia)
生息域:太平洋からインド洋の熱帯域、日本では本州沿岸部
ツノダシは、ファインディング・ニモの「ギル」のモデルになったことでよく知られています。英語ではムーリッシュ・アイドル(ムーア人のアイドル)と呼ばれ、アフリカのムーア人の間では、古代から幸運をもたらす魚として信じられています。
ツノダシの一番の特徴は、黒と黄色の縦じま模様です。そして背ビレのひとつが異様に長いことも、ユニークな特徴のひとつです。
(via PetGuide)
熱帯魚として人気の種ですが、非常に気難しい性格で餌付けするのも大変なため、他の熱帯魚と比較しても飼育は困難だとされています。
7.ディスカス種
(via karachi)
生息域:アマゾン川
丸くて鮮やかな色彩をしたディスカスは淡水性の魚で、ペットとしてかなりの人気があります。全長は12~15cmほどで、体色はオレンジ・赤・茶・青などバリエーション豊富です。
(via wikimedia)
(via guedenn)
8.ニシキテグリ
(via AnimalSpot)
生息域:太平洋の熱帯域、日本では琉球諸島
青と金色の美しい熱帯魚で、その大きな腹ビレは海底を歩くためにあります。大きさは5~7cmほどで、だいてい海の底でゴカイや貝などを食べています。
本種の青色は、細胞中にある青い色素によって生み出されたもので、このような魚は世界に2種しかいません。他の青色の魚は、体表の薄い膜が重なりあって反射することで青色に見えているのです。
9.ムラサメモンガラ
(via wikimedia)
生息域:インド洋から太平洋
非常にユニークな色合いと姿形から、ピカソの絵画に例えて、ピカソ・フィッシュと呼ばれることがあります。1番で紹介したモンガラカワハギと仲間で、サンゴ礁がある砂地に生息しています。
大きさは15cmほどで、大きくなると30cm前後になります。本種は常に休むことなく泳ぎ続け、縄張りを守ります。縄張りへ侵入してくるものがいれば、容赦なく攻撃をしかけ、外敵を追い払う攻撃的な性格です。
10.カクレクマノミ
(via Taginstant)
生息域:インドから太平洋の熱帯域、日本では沖縄周辺
オレンジ色の体色に3つの白い縦じまが入った、可愛らしく・美しい熱帯魚です。映画「ファインディング・ニモ」の主人公「ニモ」のモデルでもあります。
大きさはだいたい10cmほどで、イソギンチャクに隠れて生活を送っています。イソギンチャクには触手に毒がありますが、クマノミはこの毒に対して耐性があります。そのおかげで、他の魚が毒を恐れて、彼らのすみかに近づくことはありません。
またイソギンチャクにとっても、クマノミは重要なパートナーです。イソギンチャクに付着した寄生虫を食べ、健康維持に一役買っているのです。
驚くべきことにクマノミは、産まれた時にはオスとメスの区別がありません。どちらの性質も持ち合わせています。繁殖できる頃になると、グループを作ってその中で最も大きい個体がメス、その次に大きい個体がオスとなり子どもを作るのです。
11.タテジマキンチャクダイの幼魚
(via wikimedia)
生息域:インド洋から太平洋
タテジマキンチャクダイは、成体と幼魚では全く模様が異なります。成体は青い体色に黄色の縦じまが入っています。一方で幼体は、濃青色の体色に白いうずまき模様です。
(via wikimedia)
このように幼体と成体で体色が違うのは、キンチャクダイが仲間同士で強い縄張り意識を持つためと考えられています。
キンチャクダイは同じ模様の個体が近くにいると、縄張りから追い出す性質があります。そのため、模様が全く異なる幼体は、成体から攻撃を受けないですむのです。
しかし例え親でも、子どもが成長し親と似た模様になると、縄張りから追い払うようになります。
12.アデヤッコ
(via raredelights)
生息域:インド洋から西部太平洋
アデヤッコの特徴は、マスクのように顔を覆う網目状の青い模様です。
(via wikimedia)
目のあいだや尾びれ、尾の部分は黄色で、その他の部位は青~緑地に白い網目状のネットをかぶせたような模様をしています。
全長約は25cmです。縄張り意識が強く、主にサンゴ礁をすみかとし、周囲の海綿や藻などを食べて生活しています。
13.グッピー
(via Superperikanan)
生息域:世界中の暖かい淡水域
おそらく世界で最も飼育されている熱帯魚です。その美しさのみならず、下水に住めるほど水の汚染に強く、病気にもなりにくく、安価であることから、世界中でペットとして人気があります。
グッピーには様々な品種があり、多くの種が美しい尾びれと背びれを持ちます。
(via wikimedia)
ただし野生種はかなり地味で、体色は褐色でメダカのような姿をしています。上記の品種は、ブリーダーによる品種改良で産まれています。
大きさはメスの方がかなり大きくなり、オスの2倍近くに達します。(オスが1.5~3.5cm、メスは3~6cmほど)ですが、オスの方が彩りは美しくなります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません