あなたを殺すかもしれない有名なサバイバル術の嘘

あなたの知っているサバイバル術は間違っているかもしれない。映画やドラマなどで有名な方法は、実は全く役に立たず、むしろあなたの命をおびやかす可能性もある。

今回は海外サイトで紹介されたサバイバル術の迷信を見ていこう。

1.△ サメに襲われた場合、鼻にパンチする

(via lifelinesblog)

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抜群の動体視力を備えているボクサーなら、サメの動きに対応できるかもしれないが、迫りくるサメにパンチを食らわせるのは至難の技である。

特に水中で襲われた場合、パンチをしてみると全くスピードが出ない。鼻パンチを決める前に、サメに噛まれる方が先になってしまうだろう。

パンチを食らわせるよりも、目やエラなどの柔らかい組織を突いたり、ひっかいたりするほうが効果がある。

実際に、ハワイで2013年にサメに襲われたサーファーは、サメの目を突いて追い払ったと語っている。また、もし逃げる時間があるならば、遮へい物をサメと自分の間にはさむと、サメがあきらめて去っていくことがある。

2.△ サボテンから水分を摂取して喉をうるおす

(via Pixabay)

砂漠で水分が確保できないときには、サボテンを切ってそこから水を摂取すれば良いと言うサバイバル術を聞いたことがあるかもしれない。だがサボテンの多くは、アルカロイドという毒を持っているため、素人が手を出すのは危険である。

生き延びるために食べたはずのサボテンで、おう吐や下痢、一時的なマヒを起こし、それがきっかけで命を取られかねないのだ。ただし例外があり、ウチワサボテンやタマサボテン系の一種は、生で食べても問題ない。

【食用可能なウチワサボテン】

(via Pixabay)

3.△ 自分のおしっこを飲んで水分を摂取する

(via pixabay)

極限環境に追い込まれた人たちが、おしっこを飲んでどうにか生き延びたという話はよく聞くが、サバイバル中に飲尿を何度も繰り返すと、脱水症状を悪化させたり、腎不全が引き起こされることもある。

通常、健康な人の尿は95%が水分であり、とれたての尿は無菌なので、短期間なら喉の渇きを癒やすために飲んでも、たいてい問題が無い。しかし残りの5%には、塩分やカリウムなど3000種以上の成分が含まれている。この中には体に良くない成分もある。

他の水分をとらずに飲尿だけを繰り返すことで、この成分は濃縮していく。特に塩分が濃くなった尿を飲めば、脱水症状が加速されることだろう。また、腎臓はこの濃縮された飲尿をろ過しきれず、腎不全に似たを症状を引き起こす。

どうしても尿を飲みたいなら、尿を日差しで温めたり、火で加熱したりして、その蒸気を集めて飲んだほうが良い。

4.✕ のどが詰まって呼吸困難になり、他の処置ではどうしようもない場合 → 頸部にペンを突き刺して引き抜き、気道確保する

(via tracheostomy)

素人が行う気道切開はあまりにもリスクが高い。医療現場では、外科用メスなどを用いて首の第2~4気管軟骨の間を切開するが、一般人が映画などの知識だけで行った場合、切開場所を誤って患者に後遺症を残したり、最悪の場合死につながってしまうことがある。

実際に2016年、ドイツの研究者が10人の一般人に解剖用死体の気道切開をペンで行ってもらったところ、10人中9人は主要動脈を破壊して失敗し、1人だけしか成功しなかった。

5.✕ ヘビに咬まれたら、患部を口で吸うと毒が体に周りにくくなる

(via Usman Ahmad)

毒は血中へとすぐに入り込むので、口による毒の吸引はほとんど効果がないどころか、咬まれた人だけでなく救助者にも害を及ぼすことがある。

口で毒を吸い出すと、口のバイキンが入りこんで感染症を引き起こしたり、救助者が口から毒を摂取してしまう可能性がある(自分自身でやったとしても)。

それよりも、毒の周りが早くならないよう慌てず、患部を洗浄後に包帯で巻き、心臓より下にした状態で、治療可能な病院へ急いで向かったほうが良い。

6.△ 砂漠で生き残るためには、水をすぐに探す必要がある

(via fotologic)

水の確保は重要であるが、それが一番の優先事項となるかは、時と場合による。昼間の場合、砂漠の気温は最高50℃近くになるため、水を確保することよりも、汗をかきすぎて脱水症状を起こさないように、日陰の休める場所を探した方が良い。

暑さの点から、水探しは日が暮れてからにした方がずっと効率が良い。夜間は一気に温度が低下し、氷点下近くになることもあるため、多汗により脱水症状を引き起こすことはなくなる。

7.✕ 水分補給に雪を食べる

(via flickr)

そのまま食べると、体温が急激に下がり低体温症を引き起こすことがある。それだけでなく、細菌など人体に危険な物が付着している場合があり、他の病気になってしまうかもしれない。

もし食べるとしても真っ白な雪だけを溶かして水にし、沸騰させてからにしたほうが良いだろう。

8.✕ クラゲに刺された場所に、おしっこをかけると痛みが和らぐ

(via Sites at Penn State)

あるアメリカのドラマで実際に行われていた応急処置だが、この方法は2017年に発表された論文でその効果が否定されている。それによれば尿をかけてしまうと、良くなるどころか付着した触手から毒が打ち込まれやすくなり、痛みがひどくなることがあるという。

確かに尿中に含まれる尿素は、触手のねばねばを溶かして除去する役目を果たすが、尿に含まれる尿素濃度では低すぎて効果がほとんどない。

クラゲに刺された場合には、応急処置として一番効果が高いのはお酢である(一部の種を除く)。お酢をかけると、新たな刺胞が打ち込まれにくくなり、痛みがひどくならない。

参考;thisisinsiderteamhacklifeemgn

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