タイムトラベラーがいたとされる証拠
SFやファンタジーの世界でしか見ることのできないタイムトラベルだが、現実にもそれは存在しているという。今回はフェイクであったものも含め、タイムトラベルの証拠とされたケースを7例ご紹介していこう。
1.チャーリー・チャップリンの映画にケータイを持つ女性?
(via dailymail)
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1928年に公開されたチャーリー・チャップリンの映画『サーカス 』に、携帯電話を持つ女性が映り込んでいたと主張する男性があらわれた。
写真は、ハリウッドの映画館へ向かうエキストラを撮影したものだが、その中にコートを着た女性が左手に何かを持ち、それを顔に当てて話しているように見える。
彼女の周りに話す人はおらず、また映像で彼女の仕草を見ると、本当にケータイで話しているように見える。もちろんこの頃は携帯電話など発明されておらず、最初の携帯型通話装置であるトランシーバーが誕生したのは1940年代のことだ。しかもそれの大きさは男性の腕くらいある。
(via dailymail)
もし彼女が本当に携帯電話を持っているとしたら、未来からやってきたタイムトラベラーなのかもしれない。
この不可思議なシーンを見つけたチャップリンのファンであるジョージ・クラークさんは、この映像を100人以上に見せたが、誰からも納得のいく回答はまだ得られていないと語った。
現在も、この女性が一体何をしているのかについて明らかになっていない。ラジオを耳に当てているという意見もあるが、その場合にはどうして彼女がしゃべっているのかについては説明できない。また女性が統合失調症をわずらっているために、このように顔を隠してしゃべっているのだと主張する人もいる。
2.古代ギリシャのノートパソコン?
(via wikipedia)
紀元前100年頃に製作された彫像に、ノートパソコンが彫り込まれているとしたら、タイムトラベラーがいた証明になるかもしれない。この彫像はカリフォルニアのJ・ポール・ゲティ美術館に展示されており、大きさ120cmx94cmで、「侍者を従えた高貴な女性ー荘厳な小神殿にて」というタイトルがついている。
(via Daily Mail)
この主張を唱えた陰謀論者によれば、人々に神託を伝えたピューティアーが、ノートパソコンの発明を予言したものかもしれないという。
だが博物館の館長によると、侍者が持っている物はノートパソコンではなく、宝石箱あるいは浅めの棚、または蝶つがいで開くタイプの鏡である可能性が高いという。また陰謀論者がUSBポートだと主張するノートパソコンのくぼみは、青銅品や大理石などの取り付け部であったかもしれないと語った。
3. アディダスのシューズを履いた1100年前の女性?
(via Daily Mail)
2016年、モンゴル・アルタイ山脈のテュルク墓地で発掘された女性のミイラは、アディダスのシューズを彷彿とさせる現代的な靴を身につけていた。そのシューズは、1100年前に作られたとは思えないほど精巧な作りで、これがアディダス製でなかったとしても、タイムトラベラーの物であるという主張がされている。
(via siberiantimes)
科学者らによる分析では、亡くなった女性は30~40代のモンゴル女性で、死因は頭部外傷によるものであった。もしこの女性がタイムトラベラーだとしたら、先住民に襲撃され殺されたことも考えられるだろう。
(via siberiantimes)
墓地には彼女の所持品が数多く見つかっている。ハンドバッグや4着の衣服、靴、鏡、ナイフなど、いづれもかなり保存状態が良かった。
(via siberiantimes)
(via siberiantimes)
この他にも馬一頭の遺体やヒツジの頭、ヤギの骨も一緒に見つかった。
(via siberiantimes)
ぜいたくな所有品を持っているように思えるが、考古学者によればこの女性は貴族や王族でなく、当時の一般的な女性である。また彼女のバッグに入っていた裁縫道具から、衣服の仕立て屋であったかもしれないという。
4.時代錯誤なファッションのタイムトラベラー?
(via knighipsychic)
これは2010年頃からネット上に出回り始めた写真で、1941年にサウスフォーク橋(カナダ)のオープンセレモニーに集まった人たちが写っている。
この写真がデジタル化され、ネット上で閲覧できるようになると、写真にうつる一人の男性のファッションに、時代錯誤な点を見つける人たちが現れた。1940年台に撮影された男性としては、あまりにもそのファッションが現代的すぎるのだ。
(via TTI)
顔の側面を覆うラップアラウンド型のサングラスに、小型のカメラ、そしてロゴ付きのTシャツ。そして写真にうつる他の人たちと比べても、場違いなファッションである。これらのことから、この男性はタイムトラベラーに違いないと主張されてきた。
(via Kidskunst)
1940年代にしては時代錯誤とされたファッションは、当時から存在していたことが判明した。問題の男性が着ていたTシャツは、ナショナルホッケーリーグのチームだったモントリオール・マルーンズのシャツと同モデルだった。
(via snopes)
また、ラップアラウンド型のサングラスは、先進的なファッションだったが、既に1940年には販売されていた。
(via wikipedia)
さらに、この写真が撮影された1941年には、上の写真のようなコダック製の小型カメラを手に入れることができたのだ。
5.マイク・タイソンのボクシングを見に来たタイムトラベラー
(via snopes)
1995年のマイク・タイソンとピーター・マクニーリーによる試合の映像に、タイムトラベラーが映っていると主張する者が現れた。
その主張によれば、当時まだスマホが存在しないのにも関わらず、それを使って試合を観客席から撮影しているというのだ。そのスマホらしきものは、フラッシュまで炊いている。しかも普通のカメラなら、カメラを横にして撮影するはずだが、この場合は縦で撮影している。
確かにカメラ付きケータイが発明されたのは、1995年以降のことである。最初に日本と韓国で2000年に発売され、試合が行われたアメリカでは2002年まで流通していなかった。
(via snopes)
ネット上のフェクトチェックを行っているSnopesが検証したところ、おそらくこの映像に写ったものは、スマホでなく、カシオやロジテック製のデジカメである可能性が高いという。
この映像は解像度が低いため正確な型番はわからないが、1995年に発売された初のコンシューマー向け液晶内蔵デジカメであるカシオのQV-10などがその候補に上げられている。
6.スペインの古い大聖堂に宇宙飛行士?
(via Wikimedia)
人類が初めて宇宙へ旅立ったのは1961年4月のことで、ソ連のユーリイ・ガガーリンが成し遂げた。しかしそれよりもずっと前、1500年代に建設が始まったスペインの新カテドラルに、どうして宇宙飛行士が彫刻されているのだろう。この謎は、瞬く間にネット上で拡散された。
(via wikipedia)
これを見た者の中には、地球外からやってきたタイムトラベラーが、当時の人たちに神として迎えられた結果、このような神聖な場所に彫刻されることになったのだと言う。だがしかし、この情報には大きな誤りがあった。
1500年代に建てられた聖堂であることは間違いない。しかしこの彫刻は1992年に行われた聖堂の復旧作業の際に、アーティストが20世紀の象徴として、宇宙に浮かぶ宇宙飛行士をデザインしたものだと判明している。
7. 2042年の世界にタイムトラベルしたハカン・ノルディビスト
2006年、スウェーデンのハカン氏(36歳)が「未来の自分に会ってきた」という衝撃的な動画を投稿した。それはケータイで撮影された15秒の短い映像で、72歳になる未来の自分と笑顔で抱擁しあい、右腕にある同じタトゥーを二人でカメラに見せあっていた。
彼によれば、仕事から自宅に帰ってきたとき、流し台の下から水が漏れ、床が水浸しになっていた。修理するために工具を用意しシンクの戸棚を開けたところ、まばゆい光がさして、トンネルに変わった。奥へ進んでいくと、そこは未来の世界だった。
彼はそして未来の自分と出会った。最初は信じることができなかった。しかし自分しか知らない幼少の頃の記憶を問いただしたところ、すべて完璧に答えた。それに加え、タトゥーの位置やデザインまで一緒だったので、確信したという。72歳の自分のタトゥーは、少しだけ色あせていたそうだ。
この動画を見た視聴者からは、「強力な証拠となるのに、どうして周りの風景を撮影しなかったのか?」や、「どうやって未来から現在に帰ってきたのか?」などの疑問が挙がったが、いずれの質問にも彼は答えていない。
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5.フラッシュを焚いている、では?
携帯電話を使う女性は当時の補聴器を使っていたと聞いたが
7はスウェーデンの保険会社のcmです。