ダイオウグソクムシの興味深い事実(生態)
(via Taringa!)
キモいけど何故だか可愛いダイオウグソクムシの豆知識をご紹介していこう。全10種
1.水深2000m以下でも見られる。深い海の底に住む生物
(via NOAA)
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グソクムシの多くが、高圧で水温の低い水深170m~2140mの海底に生息しており、そこはほとんど、あるいは全く光の届かない世界だ。中には水深2500mで見つかった種もいる。
2.ダイオウグソクムシはかなり大きくなる
(via Gwynzer)
(via Gwynzer)
ダイオウという名前だけあって、大きいものでは50㎝以上になり、体重も2㎏近くになる。ただし平均的なサイズは20~40㎝ほどだという。深海にすむ種は体が大きくなりがちで、「深海生物の巨大症」として知られているが、本種もその例の一つである。
大きくなる理由については、深海の高圧や低温に耐えるため、あるいは乏しい食料源に適応するためなど様々な説明がされているが、正確なことは分かっていない。
3.肉食をする
(via lumcon)
「深海の掃除屋」とも呼ばれグソクムシは、深海に落ちてきた大型魚類やクジラ、弱った生き物、微生物などを食べる。また魚網に引っかかると、かかった魚を食い荒らすため、漁師からは嫌われる存在である。
そしてグソクムシは何でも食べる。実際に研究者らがダイオウグソクムシの生態を調査するため、海底にワニの死がいを投入したところ、群がって食べる様子の撮影に成功した(動画↓)
4.何年も食べずに生きられる
(via OpenCage)
大きい体なのに、飢餓に強い。鳥羽水族館で飼育されていた体長29cmの個体「No1」は、2009年1月2日に50gのアジを骨ごと食い尽くしてから、一切魚を食べなくなり、亡くなるまでの5年1ヶ月間絶食状態だった。
飼育員は食べさせるために魚の種類やあげ方を変える工夫をしたそうだが、No1はどうやってもエサを口に運ばなかった。だが一緒に飼われていた他の2匹は、エサを食べていたそうだ。
飼育下での長期絶食は、この水族館の個体に限ったことではなく、カリフォルニア州の太平洋水族館では、1年に2回や4回、多くても7回ぐらいしか食べないという。
5.でも食べるときは、ガツガツ食べる
グソクムシには4対のアゴがあり、獲物を切断し引きちぎるのに役立てている。食事の頻度は少ないものの、たまに食べるときは普段みられないような勢いでガツガツ食べる。あまりに食べ過ぎるので、食事後は動けなくなるほどだ。これはエサの少ない深海で生きていくために、適応した結果なのだ。
6.常に半冬眠状態のようなもの
(via NOAA)
グソクムシは深海に落ちてくるエサに頼った生活を送っているため、できるだけエネルギーの消耗を抑えて、上から降ってくるものを待ちわびる。そのため普段はほとんど動かず、代謝速度を遅くして冬眠に似た状態になる。そしてエサが降ってくれば、再び動き出すのだ。
7.ネコとの共通点がある
(via NOAA)
グソクムシの眼は、4000個の小さな眼から構成された複眼であり、節足動物として最大級である。目が光っているが、これはネコと同じタペタムという構造物が眼球後部にあるためだ。このタペタムがあることで、夜間でも視界がききやすくなる。
8.だが、おそらく眼はほとんど見えていない。そのため触覚を使う
(via Wikimedia )
グソクムシの住む深海は真っ暗であり、視覚から情報を得ることは困難である。飼育員の話によれば、グソクムシの目に懐中電灯を当てても一切反応を示さないことから、おそらく視力はかなり弱いのではないかと推測している。
そのかわり暗闇でエサを探したり、交尾相手を見つけたりするのに、触覚が使われている。グソクムシには大小の触角が2対あり、大きいほうは触覚のような物理的センサー、小さいほうは嗅覚のようにエサをかぎつける化学的センサーとなる。
9.脱皮して大きくなる
エビやカニと同じように、甲殻類であるグソクムシは、脱皮して成長する。若い頃は脱皮回数が多いが、年をとると成長が遅くなるため脱皮の頻度は下がっていく。
10.襲われそうになったら、丸くなる
(via noaa)
親戚関係であるダンゴムシと同じように、丸くなって防御態勢になることが知られている。ただし、完全に丸まることはできないそうだ。また敵から身をまもるため、砂に隠れたり、泳いで逃げることもある。
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あと、美味しいらしい…