最高の懸賞金をかけられた犯罪者たち6人
これまでに極めて高額な懸賞金をかけられた犯罪者6人をご紹介していこう。
6.エフゲニー・ボガチョフ 3億円
(via newsweek)
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サイバー犯罪における最重要指名手配犯であるボガチョフは、ゲームオーバーゼウス(GOZ)の開発者だ。
この不正プログラムにパソコンが感染した場合、気づかないまま金融機関のネットバンクにアクセスしてしまうと、偽のログイン画面にすりかえられ、IDやパスワードなどの情報を盗み取られる。
(via cbq)
そして盗まれたログイン情報でネットバンクに不正ログインされ、口座にある預金を不正送金される。また感染した端末同士でネットワークを形成し、それらの端末を踏み台にしてネット犯罪を行うことも可能だった。
世界で100万台近くのパソコンがGOZに感染し、そのうち約20%が日本で起きた。被害額は100億円を超えるとされる。FBIは不正プログラムの開発者であるボガチョフの顔写真を公開し、この男の逮捕につながる情報提供に対して3億円の懸賞金をかけている。
5.ホアキン・グスマン 8.8億円
(via wikipedia)
「史上最大の麻薬王」と称されるグスマンは、メキシコ最大の麻薬密売組織シナロア・カルテルの元最高幹部であった。1990~2008年に、この組織がヨーロッパやアメリカに輸入・密売したヘロインやコカイン等の麻薬は200トン以上とされ、その利益は数兆~数十兆円に達していた。
(via Documentary House 2.0)
グスマンは麻薬の密売によって莫大な富を手に入れ、その純資産額は1.4兆円にも及んだ。フォーブス誌は、グスマンを世界で最も影響力のある人物のひとりと認定し、メキシコで2位の影響力を持つ人物としている。
1993年に、グスマンはグアテマラで逮捕され、麻薬密売と殺人の罪で懲役20年の実刑を受けた。だが2001年に、収監先の刑務所で2.5億円の賄賂を78名の看守に配り、脱獄を成功させた。その脱獄を受けて、アメリカとメキシコ当局はグスマンの逮捕につながる情報提供者へ8.8億円の報奨金を出すことにした。
(via wikimedia)
2014年、グスマンはメキシコで再び逮捕された。だが刑が確定する前に、今度はグスマンの独房まで掘られた地下トンネルから2度目の脱獄を成功させた。そのトンネルは地下10m、長さ1.5kmあり、密売仲間が購入した家とつながっていた。トンネル内には、オートバイが放置されており、グスマンはこれでトンネルを急いで脱獄したとされる。
(via CNN)
(via dailymail)
脱獄から数カ月後、グスマンは故郷のシナロア州で、警察との銃撃戦の末に逮捕された。2019年には終身刑が確定し、罰金1.4兆円が課せられることが決定された。
4.アブー・バクル・アル=バグダーディー 10億円
(via wikimedia)
預言者ムハンマドの血を引くと言われるバグダーディーは、イスラム過激派組織IS(イスラム国)の指導者である。2010年に前任の指導者アブー・ウマルが、アメリカ軍とイラク軍の共同作戦により殺害された後、その地位を引き継いだ。
バグダーディーは、2010年にビン・ラディンが殺害されると報復を宣言し、イラクのヒッラで爆弾テロを首謀した。死者24人、負傷者72人を出し、それからまもなく再び自爆テロで70人の命を奪った。
(via AP Archive)
その後、バグダーディーは「今後100の都市でテロを実行する」と声明を発表。それを受けて、アメリカ政府はバグダーディーの逮捕につながる有益な情報に対して10億円の報奨金を支払うと約束した。
バグダーディーは、これまでに何度もロシア・アメリカ軍の空爆により死亡が報道されているが、そのたびにネット上に本人の映像が公表されていることから、現在もどこかに潜伏していると考えられる。
3.ハーフィズ・サイード 10億円
(via bbc)
サイードはイスラム教過激派組織であるラシュカレトイバを設立した人物である。
サイードはその組織のリーダーとして、2008年にムンバイ同時多発テロを引き起こし、少なくとも174人の命を奪い、300人以上を負傷させた容疑で、10億円の懸賞金をかけられている。
(via AFP news agency)
この容疑に対して、サイードはテロへの関与について否定しており、懸賞金をかけたアメリカ当局を非難している。
だがラシュカレトイバが首謀したテロはこれだけではないとされる。2006年に、ムンバイ近郊鉄道を走行する7車両を圧力鍋爆弾により爆破し、209名を死亡させた事件との関連も示唆されているのだ。
(via wikimedia)
2.アイマン・ザワヒリ 25億円
(via wikimedia)
アメリカ同時多発テロを引き起こした過激派テロ組織、アルカイダのリーダーである。2011年にオサマ・ビンラディンが殺害された後、後継者として就任した。
ザワヒリはアルカイダ創設当初からテロ活動に関与し、1997年に日本人10名を含む63名が亡くなったルクソール事件にも関わっていた。同時多発テロ以降は姿をくらまし、以降の行方は現在でも不明である。
(via wikimedia)
ザワヒリの妻と息子は、アフガニスタン紛争で死亡したことから、ザワヒリも死亡の可能性が示唆されていたが、それ以降も40以上のビデオ声明をネット上に発表している。2010年10月、アメリカ連邦捜査局はザワヒリを「最重要テロリスト」として指名し、25億円の懸賞金をかけた。
1.ロシアの航空機爆撃犯 50億円
(via wikimedia)
2015年、ロシア政府は航空機の爆撃によって乗員乗客224名の命を奪った犯人に、50億円の懸賞金をかけた。爆撃された航空機コガリムアビア9268便は、エジプトの国際空港からロシア・サンクトペテルブルクの空港に向かっていた。だが出発から23分後に、航空交通管との連絡が途絶え、その後墜落。
(via wikimedia)
犠牲となった乗客のうちほとんどは、ロシア人であり半分以上が女性だった。そしてその多くが休日を紅海のリゾートで過ごし、ロシアへ帰国する観光客であった。
(via wikipedia)
航空機事故の犠牲者としてはロシア最大、エジプトの国土内でも最大となった。またこのテロが原因で、この航空機を運航していたメトロジェットは運行停止に追い込まれた。おそらく犯人は、エジプトの国際空港でTNT爆弾1kg相当の爆発装置を飛行機内に持ち込んだとされている。
この事件からまもなく、イスラム国の組織がTwitterやビデオを通じて犯行声明を発表した。組織は、航空機を墜落させたと主張している。
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怖い
怖い
体罰 喋ったら環境破壊と言われた