ものすごい貴重なウンコ・6種(高額値)

生物の排泄物にしかすぎないウンコは、まったく価値のないものだと思われがちだが、中には数百~数千万円を超えるものもある。当記事では、非常に高額なウンコをご紹介していこう。

1.ロイズ銀行糞石 400万円

(via wikipedia)

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今までに出土した人糞の化石として、史上最大とされるのがこれである。その大きさは長さ20cm、太さ5cmにもなる。化石なので、臭うことはない。1972年、イングランドのロイズ銀行ヨーク支店建設中に発見された。

この糞が見つかった場所は、かつてヴァイキングの入植地であった。その年代は866~954年とされ、出土した人糞化石としては世界最古とも言われる。

【ヴァイキングの戦士がした糞かもしれない】

(via wikipedia)

考古学者によれば、排せつ者は結構な便秘だった可能性があるという。数日ぶりのお通じが、これだったかもしれないのだ。

また糞を検査したところ、この排せつ者は肉とパンばかり食べていたことがわかった。野菜を食べないから便秘になっていたのである。さらに糞の中には数百個の卵が産み付けられており、腸内寄生虫に苦しんでいたとされる。

世界最大、世界最古とされるこの人糞は、400万円の価値があると見積もられている。だが売却されることはなく、近くのヴァイキング博物館に展示されている。

2.巨大な糞石? 100万円

(via popsci)

2012年、ワシントン州のトリードで102cmにもなる黄褐色の糞化石が発見され、オークションにかけられた。一体どんな動物が落としていったものなのかは分からなかったが、600万年前以上のものだとされていた。

この巨大な糞は、約100万円で競り落とされることになった。しかし購入後に調査をした専門家らによれば、糞ではない可能性が高いという。その調査によれば、この糞は植物と鉄を含む鉱物で出来ており、消化された物は見つからなかった。

専門家の考えでは、これは主に火山灰だという。火山灰が上に積もった堆積物で圧縮され、歯磨き粉が押し出されるように朽木の節穴を通ってチューブ状になったものが、たまたまクソの形をしているだけだと主張している。

3.芸術家の糞 2500万円

(via wikipedia)

イタリアの芸術家ピエロ・マンゾーニは、1961年に「芸術家の糞」と名が付くアートを創造した。彼は、自分の糞を金属の缶詰に入れて封入し、それに「30グラム、自然保存」とラベルを貼り付け、金30gと同じ価格で売ったのだ。

【ピエロ・マンゾーニ】

(via wikipedia)

全部で90缶が作られたが、飛ぶように売れた。2007年にはミラノのオークションで、1000万円で売却され、2016年には2500万円もの値が付いた。徐々にその価値は上昇しており、数年以内に1億円を超えるのではないかといわれている。

だがピエロが糞を詰めていたときに一緒に働いていた画家のアゴスティーノ・ボナルミによれば、缶の中身は石こうであり、糞ではないと言う。たとえクソであったとしても、それを芸術品と言えば、どんな高価な物でもアートコレクターが買うことを証明するために、こんなことをやっていたと言う。

実際に中身を調べれば、何が入っているかすぐに分かるのだが、開けてしまえば芸術としての価値が失われるため、現在までに開封された缶詰はひとつしかない。その開封された缶詰の中には、さらに小さな缶詰が入っていたが、それは未だに開けられていない。

だから本当に、「芸術家の糞」が入っているかは分からない。

【開封された缶詰の中には、小さな缶詰】

(via beachpackagingdesign)

4.ゾウの糞を使ったコーヒー 一杯5000円

(via amazon)

タイにある黄金の三角地帯では、世界最高級のコーヒーが作られている。このコーヒーはブラック・アイボリーと呼ばれており、ゾウの糞から採集したコーヒー豆である。

コーヒーの実は標高1500mで手摘みされ、それを象使いが20匹のゾウに、他の食べ物と混ぜて与える。ゾウはこれを15~70時間かけて消化し、糞として排出する。

(via lovers.coffee)

コーヒーの果肉は消化されるが、内部の種子(コーヒー豆)はされないので、それを象使いが回収する。だが糞の中にあるコーヒー豆は、ほとんどが割れていて商品にならない。そのため1kgのブラック・アイボリーを作るには、およそ33kgのコーヒーの実をゾウに食べてもらわなければならない。

このコーヒーは世界で最も希少とも言われており、年間の生産量は150kg(2019年)足らずしかない。その希少さから、一杯5000円を超える

肝心の味は、独特の風味を持っており、一般的なコーヒーのように苦味がないのが特徴である。これはゾウの胃の中にある酵素が、コーヒー豆のタンパク質を分解するためである。またゾウに食べさせるサトウキビやバナナ等の味によっても、コーヒーのテイストは変わるという。

5.ジャク鳥のコーヒー 1㎏あたり10万円

(via scmp)

ジャク鳥のコーヒーも、ゾウと同じように糞からつくった高級コーヒー豆だ。南米でしか見られない野生のジャクは、コーヒーの実を食べることが知られており、その糞には未消化のコーヒー豆が混ざっている。この糞自体に、臭いはしないそうだ。

【コーヒーの実を食べるジャク鳥】

(via produto)

これを回収し、洗浄、焙煎してできあがるのが、ジャク鳥のコーヒーである。値段は1㎏あたり10万円になる。この豆の生産者によれば、ジャク鳥は完熟した実しか食べないので、最高の豆が採れるという。

またジャク鳥はコーヒーの実以外にも、アプリコットやトリュフ、ベリー類などを食べることから、コーヒーに独特のナッツ風味が加わるのが特徴的だ。

6.世界一高いコーヒー、ジャコウネコの糞を使ったコピ・ルアク 一杯1万円

(via Tehnoblogija)

動物の糞を使ったコーヒーとして最も有名なのが、コピ・ルアクだろう。このコーヒーは、ジャコウネコというマングースの近縁種の糞から作っている。

コーヒー豆がジャコウネコの腸内をめぐることで、豆の発酵が起こり、独特な風味が生まれるのだ。

(via wikipedia)

世界で最も高価なコーヒーとも言われており、最高級品では一杯1万円近くする。これほど高いものだが、コピ・ルアクは複雑な香味があるため、好き嫌いが別れやすい。決して万人受けするものではない。

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雑学

Posted by uti