この世の神として崇拝される人たち
インドのヒンドゥー教では、神の生まれ変わりとして人間が崇拝されることがある。そのような人たちは、一般人とは明らかに異なった特徴を持ち、何らかの形でヒンドゥー教の神を彷彿とさせる。今回は特徴的な外見のために、神と崇められた人を5人ご紹介しよう。
1.三本腕を持つ女の子の赤ちゃん
(via dailymail)
スポンサーリンク
2018年11月2日、インドのチャッティースガル州で生を受けた赤ん坊は、元気な女の子だった。ただ一つ違うのは、右側の胸に三本目の腕があるということだ。この子はそのために、神としてあがめられている。
(via dailymail)
インド人が信仰するヒンドゥー教には、複数の腕を持っている神々が多い。それゆえ彼女は、超人的な力を示す多腕神の生まれ変わりだと信じられている。彼女の出生が町中の評判になると、彼女の自宅へ拝みにやってくる村人が何人もいたそうだ。
(via wikimedia)
一方で母親のラディカ・サフさんは、娘の健康がとても心配で、病院の検査を受けさせたという。診断にあたった医師のシン氏は、健康には問題無いと述べたものの、彼女が普通の生活を送るためにも、この100万人に1人が持つとされる三本目の腕は手術で除去したほうが良いとすすめた。
2.身長58cm、体重6.8kgの21歳男性
(via dailymail)
写真では子供のような体型をしているが、マンプリート・シンさんは21歳の成人である。彼は原因不明の症状で生後6ヶ月の身長のまま成長が止まってから、神のよみがえりとして信仰され続けている。
(via dailymail)
パンジャーブ州の地元の人々は、毎日彼のもとへ訪れ、祝福を受けている。その祝福を受けた人は誰であれ、願いがかなうという。
(via dailymail)
マンプリートさんの両親によれば、生まれたときは健康な男の子であった。だが生後6ヶ月で、突然成長が止まってしまった。それに加え、3歳で足を動かすことを止めてしまい、現在は歩くこともしゃべることもできない。だが知り合いがやってくると嬉しそうな顔をするという。
(via dailymail)
両親は彼に十分な治療を受けさせるお金が無いため、病気の診断もきちんと出来ていない。何度か訪れた病院では、甲状腺に問題があるかもしれないと言われた。
(via dailymail)
興味深いことに、彼の二人の弟妹はどちらも一般的な身長である。その19歳の妹ジャスプリートさんが、家で彼の世話をしている。家族は治療費が出せるくらい彼が有名になってくれたらと思っている。
3.巨大な頭の少年
(via BARCROFT)
6歳のプランシュくんも、インドのパンジャーブ州に暮らし、そこの村人たちに神の生まれ変わりとして崇拝されている。彼の膨らんだ額と切れ長の目は、富の神様ガネーシャを彷彿とさせる。このことから村人たちは彼を「ガネーシャさま」と呼んでいる。
(via wikipedia)
彼のことが周囲に知れるにつれ、彼の自宅に参拝する人が増えていった。あまりに訪問客が多いため、現在では彼が週に一度モスクヘ向かい、地元の人たちに会っている。
(via BARCROFT)
プランシュくんの父親はメディアの取材に対して「彼は神です。私もまた他の村人と同じように彼を崇拝しています。彼の体全体がガネーシャ様のようなのです」と話した。
(via BARCROFT)
また「彼はすべての人に祝福を与え、与えられた村人は望みが叶うのです。彼は毎日学校に行っていますが、彼が来るといつも花束を持って歓迎されます」と語った。
(via BARCROFT)
一方でプランシュくん本人は「僕はガネーシャに似ていると思う。みんなが僕の本当の名前を知らないほどだ。僕の先生でさえ、学校で僕を崇拝する。この大きな頭と顔を持って生まれて幸せだ」と話した。
4.しっぽを持つ男の子
(via mirror)
クリシュナ・ヤーダヴくんは、長さ30cmのしっぽが生えている。それが猿のしっぽのようなので、ヒンドゥー教の猿神「ハヌマーン」の生まれ変わりだと言われている。村人にとってクリシュナくんは信仰の対象であり、村中から祝福を受けに彼のもとへやってくるそうだ。
(via wikimedia)
彼の家族はこのしっぽを恐れるというよりも、神から授かりものだと感謝している。もししっぽを取ってしまったら、悪いことが起きると思っているので、切除しようとは考えていない。
(via mirror)
「しっぽ」と言われているが、これは二分脊椎症によって形成された突出物と考えられる。二分脊椎症は、妊娠1ヶ月頃に何らかの問題が胎児の発達に生じ、脊椎骨がきちんと作られず、脊髄が飛び出して癒着や損傷を起こす病気である。脚が麻痺したり、尿失禁や学習障害が現れることもある。
(via mirror)
クリシュナくんだけではなく、パンジャーブ州に暮らす13歳のアルシッド・カーンくんもしっぽがある。彼もまたハマヌーンの生まれ変わりとして崇拝されているものの、彼はこのしっぽを切ろうか考えている。
(via mirror)
アルシッドくんは、歩行障害などがあって車椅子に縛られた生活を送っている。医者はしっぽを切除可能であると診断しており、もしこれで治療を進められるなら、彼は切除することも視野に入れている。
(via mirror)
しかし両親は医者の話に疑いを持っており、リスクのある切除手術に反対し、しっぽを残すように彼を説得している。
5. 4つの腕と4つの脚を持つ女の子
(via wikimedia)
インドのビハール州に暮らすラクシュミ・タトマちゃんは、双子の一人として生まれるはずだった。だが母親のお腹の中で、双子はうまく分離されることなく生まれてきてしまった。
(via veryweirdstories)
ラクシュミちゃんの坐骨にくっついているのはもう一人の双子であり、その双子は頭部がほとんどなく胸が未発達なため、四肢だけが飛び出ているように見える。
その姿は4本腕を持つヒンドゥー教の女神ラクシュミーのようであったことから、神の生まれ変わりだと信じられ崇拝されていた。彼女の名前も、その神の名からとったものだ。
(via wikipedia)
2歳の頃には、インド中に彼女の存在が知れ渡ってしまったせいで、両親に「娘を売って奇形ショーへ出演させないか」というサーカス興行者からオファーが持ちかけられることもあったそうだ。
(via wikipedia)
もちろん断ったが、両親は日雇い労働者のため1日60円ほどしか稼げず、その日暮らしが精一杯で、娘に切除手術を受けさせる余裕はなかった。しかしラクシュミちゃんを救うためにスパーシュ病院のシャラン・パティル医師が、無料の手術に名乗りをあげてくれたのだった。
(via Barcroft)
シャラン医師は30人の医師チームを結成し、27時間におよぶ大手術を行った。推定費用は7000万円以上とされている。ラクシュミちゃんの手術は無事成功し、現在彼女は兄と一緒に学校へ通えるほど元気になった。
ディスカッション
コメント一覧
崇拝されても治療費には届かないのか…
神経を疑う崇拝だな
忌み嫌って日陰の生活させるよりはマシに思える
人間が本当に神にみえた画像があった
幸せに暮らせてる子も居てよかった