致死量で見るヘビの毒の強さランキング40(危険なヘビ画像集)
投与した動物の半数が死亡する用量である「半数致死量」にもとづいて、ヘビの毒の強さをランキング付けしました。半致死量、以下LD50値は、ネズミに対して行われた動物実験で計測されたものであり、必ずしも人間にそれがそのまま当てはまるわけではないことにご注意ください。
また、このランキングは毒の強さのみに焦点を当てたランキングであり、本来毒ヘビの危険性は、毒牙の長さ、攻撃性やびんしょう性なども考慮に入れなければなりません。
LD50値については、こちらのデータベースから調べています。またマウスに対して皮下注射した場合のLD50値を用いています。※一部データが無いものも含まれております
40位.ジュガイト(Dugite)
(出典:Australian Museum)
致死的な毒を持つ毒ヘビの一種であり、血液を凝固させ、肝臓の機能を停止する肝不全などを引き起こす毒を保有している。
またこの種は生息数が少ないため、厳重に保護されており、殺したり傷つけたりすると30万円以下の罰金が科せられる。
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39位.トゲウミヘビ(Spine-bellied sea snake)
(出典:Project Noah)
38位.コブラバイパー(Fea’s viper)
(出典:Reptile)
頭部は淡黄色で、胴部は黒色にオレンジ色の横縞が入る特徴的な体色を示すヘビ。
出血毒を持っているが、非常に希少な種であるため、咬傷事故はほとんど発生していない。また中国では、絶滅の危険性が極めて高い動物に指定されている。
37位.ローランドコッパーヘッド(Lowlands Copperhead)
(出典:Wikimedia )
全長1.5mほどで、身体をマヒさせる即効性の神経毒を持っている。一咬みで、大人1人を殺せる毒があるため、早急な治療を必要とする。これまでに咬傷事故は10件起きており、そのうち1件の死亡例が確認されている。
36位.インドコブラ(Spectacled cobra)
(出典:Beautiful)
未治療での死亡率は20~30%に達するが、適切な治療がなされれば、9%以下である。
35位.アオマダラウミヘビ(Common Yellow lipped Sea Krait)
(出典:wikipedia)
このヘビは、大部分の時間を海の中で過ごしているが、昼間は海岸の岩の割れ目などで休んでいることがあるので、人間との遭遇の機会は多い。毒性は強いが、臆病で攻撃性は低く、口が小さいこともあってほとんど咬まれることはない。
34位.カスピコブラ(Caspian cobra)
(出典:Meetin)
標高3000mまでの岩の多い場所、低木のある場所に生息するコブラの仲間。コブラの中でも毒性は強く、咬傷によって即座にだるさ、眠気、のどや脚のマヒなどが引き起こされる。
迅速な治療が行われなければ、症状は悪化し、呼吸不全で死亡する。実際に咬まれてから50分で死亡したケースも報告されている。また、未治療での死亡率は70~75%に達する。
33位.コモンデスアダー(Death adder)
(出典:Snake)
デスアダーは「死を与えるもの」を意味する。オーストラリアでは、最も危険なヘビとも言われている。
オーストラリアに生息するどんなヘビよりも攻撃速度が早く、咬まれれば死亡率が非常に高い。デスアダーはその神経毒で、身体にマヒを起こさせ、死亡させる。人が咬まれて致死量以上の毒を注入された場合には、6時間以内に死亡する。
32位.サバククロコブラ(Western black desert cobra)
(出典:wikipedia)
全長は平均0.5mほどで、最大個体は1.8mに達する。強い神経毒を持つが、人が咬まれた報告はほとんどない。それはこのヘビが砂漠地帯に生息しているためである。
31位.インドクレイト(Indian krait)
(出典:wikipedia)
30位.ウエスタンブラウンスネーク(Gwardar)
(出典:AROD)
頭が黒色、胴体はオレンジ色のヘビ。その毒は、身体にマヒを起こす神経毒と血液を破壊するヘモトキシンである。咬まれれば死ぬこともあるので、医療施設で診察を受け、血清の投与を受ける必要がある。
29位.スペックルブラウンスネーク(Speckled Brown Snake)
(出典:AROD)
全長80cmほど。その毒は危険であるとされているが、神経毒という以外は、あまり明らかになっていない。
28位.クロガシラウミヘビ(Black banded sea snake)
(出典:wikipedia)
27位.モハベガラガラヘビ (Mohave rattlesnake)
(出典:KXWT)
ガラガラヘビの中で最も危険な種であり、毒性が強い。咬まれると視覚異常や、つかえ感、発話困難がもたらされる。ひどい場合は、呼吸困難になる。
しかしこの種の血清は、生息地のアメリカでは広く普及しており、人が死ぬことは非常に稀である。
26位.タイワンコブラ(Chinese cobra)
(出典:Snake Venom)
一部のタイワンコブラは、2mより近くに接近すると毒をスプレーのように飛ばしてくる。台湾では1904~1938年に593人が咬傷により毒物を注入されており、そのうち87人が死亡、致死率は15%である。
だが今日においては、血清が開発されたこともあって、ほとんど死にいたるケースはない。
25位.オリーブブラウンウミヘビ(Olive brown sea snake)
(出典:Flickr)
全長1mほどのサンゴ礁に生息するウミヘビ。獲物に対しては攻撃的だが、ダイバーや自分より大きな動物に対してはめったに攻撃しない。ただ無闇に刺激を与えすぎると攻撃を仕掛けてくることもある。
24位.エレガントウミヘビ(Elegant sea snake)
(出典:Flickr)
23位.タイドクハキコブラ(Indochinese spitting cobra)
(出典:Tumblr)
白色のスポット状模様が特徴的なコブラ。人間が活動する昼間はたとえ危険が迫ったとしても、臆病で常に逃げ腰だが、夜になると攻撃性は非常に高くなり、危険が迫れば首のフードを広げ、毒を飛ばして、敵を失明させる。
飛ばした毒がきかなければ、直接毒牙を打ち込みにくる。いったん咬むと、力が強くなかなか離すことは出来ない。
22位.タイコブラ(Monocled cobra)
(出典:wikipedia)
タイにおいて、咬傷による死亡率が最も高いヘビである。タイコブラの毒は神経毒で、身体をマヒさせ呼吸困難を引き起こし、死に至らしめる。
その毒は即効性で、咬まれてから60分ほどで亡くなるケースも報告されている。そのため、迅速な治療が施される必要がある。
21位.シンリンコブラ(Forest cobra)
(出典:SAReptiles)
アフリカ最大のコブラで、全長3.1mに達する個体もいる。名前の通り、森の中に好んで生息しており、泳ぎを得意とする。非常に強い神経毒を持っており、咬まれた場合30~120分以内に、呼吸困難などの症状で死亡する可能性がある。
ただし、森の中に住んでおり、人間との接触がほとんどないため、人が咬まれるケースはほとんど報告されていない。
20位.トラフガラガラヘビ(Tiger rattlesnake)
(出典:Inicio)
ガラガラヘビとしては唯一縞模様がある種。毒の保有量は少ないが、毒の強さはガラガラヘビの中では2番目に強い。
その毒は神経毒で、咬傷部の痛みや発汗などをもたらすとされるが、この種に咬まれる事故はほとんど報告されていない。
19位.エラブウミヘビ(Black banded sea krait)
(出典:wikipedia)
コブラの10倍の毒性を持つが、非常におとなしく、口も小さいため、咬まれる可能性はかなり低い。その大人しさから素手で捕まえることもできるほどだ。沖縄では、このヘビを味噌汁にして食す「イラブー汁」があり、非常に馴染み深いヘビである。
18位.フィリピンコブラ(Northern Philippine cobra)
(出典:wikipedia)
フィリピンコブラは毒を飛ばすコブラであり、敵から3m近く離れていても正確に標的を狙いうつことができる。その毒は、神経毒で頭痛やめまい、腹痛、下痢と呼吸困難を引き起こす。
17位.オリーブヘッドウミヘビ(Olive headed sea snake)
(出典:PBase)
16位.ヒロオウミヘビ(Blue lipped sea krait)
(出典:wikipedia)
海に生息する全長0.7~1.2mのウミヘビ。青色の体色と黒の太い縞模様が特徴的である。日本では沖縄で見られる。ヒロオウミヘビの持つ神経毒は非常に強いが、攻撃性は低く、噛まれることはほぼ無い。
15位.ベンガルウミヘビ(Bengal Sea Snake)
(出典:snakebd)
写真は近縁種。絶滅危惧種に指定されている。
14位.カーペットバイパー(Saw scaled viper)
(出典:Britannica)
ヘビによる咬傷事故の多くを占め、死亡者数も多い。それはこの種の性質が荒く、近づいた途端に咬みつくことがあるためだ。インドでの死亡率は36%に達している。
カーペットバイパーは、危険が迫るとウロコ同士をすりあわせてシューシューと音を鳴らすので、これが聞こえた場合はすぐさま逃げた方が良いだろう。
13位.リングミズコブラ (Ringed water cobra)
(出典:Reptile Fact)
全長1.4~2.2m、最大個体では2.7mに達する。水辺に近い森やサバンナに生息しており、水の中でほとんどの時間を費やししている。
毒性は強いが、人との接触もほとんどなく、性格も穏やかなため、咬まれることはめったにない。
12位.タイガースネーク(Mainland tiger snake)
(出典:wikipedia)
タイガースネークは、血液を破壊するヘモトキシン、筋肉を破壊するミオトキシン、神経毒などを持ち合わせている非常に強い毒性のヘビである。
咬まれると即座に患部の激しい痛みと、身体のしびれ、発汗などが見られ、続いて身体のマヒ、呼吸困難におちいる。未治療の場合、死亡率は40~60%に達する。
11位.コンゴミズコブラ(Congo water cobra)
(出典:Animalia)
この種の毒性はあまり研究されていないが、他のコブラと同様に強い毒性がある。咬傷事故がこれまで1件しか報告されていないため、血清が存在していない。そのため、咬まれれば致命的である。
10位.イボウミヘビ(Beaked sea snake)
(出典:Haiku Deck)
強い毒性をもったウミヘビで、海での咬傷事故の約半分がこの種によって起きており、毒を注ぎ込まれれば致死的である。
全てのウミヘビによる死亡者数のおよそ90%を占める。毒は身体のマヒを起こす神経毒と筋肉を破壊するミオトキシンである。
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コメント一覧
怖すぎワロタ
ヴァルチャーウミヘビは?