恐ろしい。信じられない医者・6人
良くも悪くも、常軌を逸した医師をご紹介していこう。
1.自分の精子で患者を妊娠させていた不妊治療の医師、セシル・ジェイコブソン
(via Little Australia)
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ベビーメイカーと呼ばれた医師セシル・ジェイコブソンは、不妊治療中の女性患者を自分の精子で人工授精し、妊娠させていた。もちろん、それらは無許可だった。彼の子供を妊娠させられた被害者の数は、最大75名に上っている。
セシル医師は、不妊治療の専門家と名乗りクリニックを開業していたにもかかわらず、まともな医療行為は行っていなかった。治療のメインは、患者とおしゃべりして、夫との夜の営みをすすめることだった。
それでも妊娠しない場合には、妊娠検査薬のみが陽性になるホルモンを患者に投与してだました。妊娠したと思い込んだ患者に、超音波撮影をして写真を見せ、胎児が見えると話してぬか喜びさせた。実際に見えていたのは、妊婦の糞や内臓だったとされている。そして3ヶ月後くらいには、胎児が亡くなってしまったと伝え、再び夜の営みをすすめた。
(via eBay)
(via Katelyn Sweigart)
セシル医師は人工授精について、夫が種無しの場合には、夫と身体的特徴の似た匿名のドナーから精子を提供すると説明した。それにも関わらず、彼は自らの精子を患者に人工授精させていたのだ。それに加え、夫の精子を使うよう患者から依頼されても、自分の精子を使うことさえあった。
この事実は、患者の胎児のDNA検査で初めて明るみになった。彼はコンタミ(不純物の混入)が原因だと言い訳したが、それは裁判で通らなかった。彼は医師免許を剥奪され、5年間の懲役刑と罰金刑1300万円を受けた。
2.医療用麻薬で患者を性奴隷化。アントリック・ムラーデン
(via Georgia News)
苦痛除去治療のスペシャリストであった内科医のアントリックは、コカインやモルヒネ、オキシコドン、メタンフェタミンなど医療用麻薬で患者を依存症に陥れた。
アントリックはこれらの麻薬を、痛みを和らげるために患者へ処方するのではなく、患者に性的な接待をさせ、金銭を脅し取るのに用いたのである。
最初にアントリックは、気にいった美人の患者が診察に来ると、その患者には全く必要のない依存性の高い麻薬を処方した。そして患者が麻薬中毒になり抜け出せなくなったところで、自宅に呼び出し麻薬を渡す代わりに肉体関係を迫った。そしてその行為の模様をビデオで撮りためた。
アントリックは数年に渡ってこの行為を繰り返してたとされ、その悪行は被害患者が麻薬取締局に通報するまで発覚することはなかった。
当局によるアントリックの家宅捜索では、隠し持っていた1475もの鎮痛剤が押収されている。また無数の口座にお金を隠し、脱税していたことも明らかになった。アントリックは複数の容疑で逮捕され、10年の懲役刑を受けた。
3.断食こそ万能薬とした医師が40人以上殺害。リンダ・ハザード
(via wikipedia)
1867年にミネソタ州で、8人きょうだいの一人として生まれたリンダ・ハザードは、医師として開業しながらも、医学の学位も医師免許も持っていなかった。
医師としての訓練を全く受けていなかったリンダは、とんでもない医学思想を作り出したために、多くの患者を殺すことになった。彼女の治療原則は、「断食が万病を癒やす」というものだった。
彼女の病院に入院すると、数日~数ヶ月に渡って断食をさせられた。断食の合間に食べられるのは、ごく少量のトマトやアスパラガスのスープだけだったという。
この治療法は、銃撃による負傷、がんや風邪などあらゆる病気や怪我に用いられた。これで病気が治るはずもなく、むしろ悪化させることのほうが多かった。
彼女にかかった患者は最終的に餓死した。死亡した患者の中には、骨と皮だけになり、体重が20kgほどまで減少していたケースもあった。
(via The Unknown History of MISANDRY)
1911年に逮捕されるまで、彼女の治療が原因で亡くなった患者の数は、40名以上と考えられている。彼女は10年の懲役刑となったが、3年で出所した。そしてアメリカからニュージーランドに引っ越し、その後は栄養士や整骨位として活動した。
4.自分で自分を手術したエバン・オニール・カネ
(via Find A Grave)
ペンシルバニア州出身のエバン医師は、自己手術を世界で初めてした人物だとされている。一番最初の自己手術は1919年で、感染症にかかった指を切断することだった。
(via Imgur)
だがエバン医師がメディアから注目を浴びるようになったのは、1921年の60歳のときに行われた局所麻酔による盲腸の自己手術であった。この手術は、患者の視点から手術を体験することを目的のひとつにしていた。
また将来的には全体麻酔ではなく、局所麻酔を手術に使用したいと考えていたため、自分に局所麻酔を投与してこの手術に耐えられるかどうかを調べたかったそうだ。
この盲腸手術は成功し、彼は翌日には退院して自宅へ帰れるほどになった。
そしてまた70歳のときに、彼は局所麻酔によるヘルニアの自己手術に成功している。今回の手術では報道陣が手術室を取り囲みながら、公開で行われた。大動脈を破壊する可能性があったため、盲腸手術よりリスクが高いとされたが、約2時間で手術を成功させた。そして36時間後には、再び手術室で手腕をふるった。
5.患者への毒物注入をひたすら楽しんだ連続殺人犯の医師マイケル・スワンゴ
(via wikipedia)
マイケル・スワンゴは、アメリカの歴史上もっとも多くの犠牲者を出した連続殺人鬼とも言われる。亡くなった患者と同僚の数は60名に達するとされるが、確実な証拠が残っているのは4人だけである。
(via IMDb)
マイケルが行く先々の病院で、謎の死が頻繁に起きていた。彼は患者に、毒物や過剰量の薬物を注入して殺害していたのである。患者だけでは飽き足らず、同僚には飲み物や食べ物にヒ素を混入していた。しかも後に裁判で公開されたノートには、かなり楽しんで犯行に及んでいたことが明らかになっている。
(via wikipedia)
同僚たちは、マイケルが持ってきた物を食べると、体調が悪くなることに気づいていた。ある看護師は、彼が何らかの薬を患者に投与する不審な姿を目撃し、その後患者の容態が急変したので、このことを責任者に伝えていた。しかし、ただの妄想にすぎないとして真剣に取り扱われなかった。
その後マイケルは、患者の殺人容疑と同僚へのヒ素混入容疑で逮捕されたが、殺人容疑は立証できず、刑期は5年の懲役刑のみとなった。そして出所後、再び同じことを繰り返すようになった。
出所後、彼はカウンセラーや検査技師として働き、それらの職場で同僚をヒ素で痛めつけた。その間に看護師と結婚し、現職を辞職して「ダニエル・アダムス」と改名後、捏造した経歴書で新たな医師としてのポストを得た。
マイケルは再び毒物による殺害を楽しんでいたが、求職時の書類捏造が明らかになったため、アメリカ国内の病院でブラックリスト入りし、医師として国内では働けなくなった。
まもなくしてマイケルは、アフリカのジンバブエに逃亡し、そこで再びこれまでと同じ方法で患者を殺害した。マイケルは捜査の手が迫ってきたと感づくと、ジンバブエからザンビアへ、そしてナミビア、最後にサウジアラビアへ逃亡し、そこで再び医療職に就いた。
マイケルは、ついにサウジアラビアのロイヤル病院で逮捕された。アメリカへ強制送還となり、そこで裁判が開かれた。政府に対する詐欺行為、同僚への毒物混入、検死で毒物が確認された3人の遺体に基づく殺人容疑で、終身刑を言い渡されることになった。
6.アメリカ史上最大の医療詐欺を働いたファリド・ファタ
ミシガン州で7つの病院を経営し、がんの名医とも言われたファリド・ファタは、37億円にも達する医療費を不正に得ていた。患者に嘘の診断を行って、全く必要のない治療を行っていたのだ。ファリドがお金をかき集めるために、故意に誤診した患者の数は550人に上った。
多くの患者は全くの健康であるのに、癌であると診断され、抗がん剤治療をさせられた。抗癌剤は副作用が強く、破滅的な悪影響を及ぼすことがある。
ある患者は歯が全て抜け落ち、また別の患者は内臓に異常をきたし、日常生活が普通に送れなくなった。そしてこの化学療法が原因で亡くなった患者もいる。
6年以上に渡って行われた医療詐欺は、ファリドが経営する病院の医師によって明るみになった。ファリドは2013年に逮捕され、懲役45年の判決を受けている。
ディスカッション
コメント一覧
楽しんで殺すとかマジ頭腐ってるんじゃない⁉️断食が治療法とかバカすぎるし脳みそ無いのかな?
自分で自分を手術した偉大な医師を、こいつらと同じリストに載せないで頂きたい。