本当に起こったとは信じられない偶然・8例

実際に起こった嘘のような偶然のできごとをご紹介していこう。

1.文通友だちを探すため、住所と名前を書いた風船を飛ばしたら、同姓同名の人が返信を寄こす

【左:風船を飛ばした女の子、右:返信をした女の子】

(via Dossiers Secrets)

スポンサーリンク


2001年、10歳のローラ・バックストンは、自分の名前と住所が書かれた手紙をヘリウム入りの風船に結んで飛ばした。彼女は文通相手が欲しかったので、この風船を見つけたら返信してほしいと書いていた。

ここで信じられない偶然が起きた。220km先で空から降りてきた風船は、彼女と同じ10歳で、しかも名前まで完全一致のローラ・バックストンによって発見されたのである。

二人の奇跡的な一致はこれだけでなかった。二人とも、3歳になるメスのブラックラブラドールとウサギ、モルモットを飼っていたことが分かったのだ。

2.一生のうち、雷に3回打たれたウォルター・サマーフォード。そして死後、彼の墓石にも雷が落ちる

(via Pexels)

世界では1日に数百回の落雷が発生しているが、一人にこれだけ雷が落ちることはめったにない。アメリカの暴風雨研究所では、生涯で雷に打たれる可能性は1万3千分の1だと発表している。3回なら2兆分の1であり、宝くじの1等が当たる確率1000万分の1よりもずっと低い。

【落雷によって割れた彼の墓石】

(via Fun Facts)

彼が最初に雷に打たれたのは1918年のWWⅠの最中、馬に乗って戦場を駆け回っているときだった。彼は落雷の衝撃で馬から投げ出され、下半身にマヒが残った。

それから6年後、今度は軍隊を引退して釣りを楽しんでいる時だった。彼はそのとき、運悪く木の側で休憩をしていた。木に落ちた雷は、彼の体に強烈な大電流を流した。これによって右半身が、一時的に完全なマヒ状態になった。

2年のリハビリを経て、なんとか歩けるようになった。だが2度目の落雷から再び6年後、景色を見ながら散歩している最中に3度目の落雷が起きた。そしてウォルターは落雷による合併症をわずらい、2年後に亡くなった。

彼はカナダの墓地に埋葬され、やっと安らかな眠りにつけると思われた。だがそれは3度目の落雷からまたもや6年後のことだった。嵐が巻き起こり、地下に眠る彼の元に4度目の落雷が直撃したのである。
  

3.偶然、それとも生まれ変わり?フェラーリが死んだ年に生まれたとエジル

【エンツォ・フェラーリ(左)とメスト・エジル(右)】

(via HappyFacts)

上の写真を見て、二人の顔が瓜二つだとは思わないだろうか。一部界隈では、エジルがフェラーリの生まれ変わりではないかと言われている。この二人は、どちらもスポーツ界でスーパースター的なポジションを占めていた。

エンツォ・フェラーリはその名前からご存知の通り、自動車メーカー・フェラーリの創設者である。自身もレーシングドライバーとして活躍し、F1などモータースポーツ界に強い影響を与えた。一方でメスト・エジルはドイツの現役サッカー選手であり、アーセナルFCに所属する元ドイツ代表だ。

エジルがフェラーリの生まれ変わりだと言われるのは、顔が似ているだけでない。フェラーリが亡くなった約2ヶ月後にエジルが誕生しているからだ。フェラーリは1988年8月14日、90歳で亡くなり、エジルは1988年10月15日に生まれた。

エジルとフェラーリの輪廻転生説は、特に仏教や道教の信者らに支持されている。信者らはフェラーリの魂が彼の体から離れ、この世にエジルとして再び生を受けたと考えている。

4.兄弟が1年違いで全く同じ場所、同じ乗客を乗せた同じタクシードライバーにひかれて亡くなった事故

【左:事故を伝える記事、右:彼らが乗っていたモペッドの一例】

(via skeptics)

信じられないような偶然が1975年に起きた。バミューダに住むアスキン・ローレンスとネビル・エビンの兄弟が、1年違いの全く同じ条件の事故で命を落としたのだ。

どちらも事故に見舞われたのは17歳で、同じ通りをペダル付きのオートバイ(モペッド)で走っていた時だった。同じ乗客をのせた同じタクシードライバーによって衝突事故が引き起こされ、兄弟は亡くなった。

5.刑務所に着いたら、自分と瓜二つな人が既に収監されていた。しかも名前が同じ

【見分けがつかない:ウィル・ウェストとウィリアム・ウェスト】

(via blackamericaweb)

上の写真は同じ人物のように見えるが、二人は兄弟でもないし、面識もなかった。ウィル・ウェストが、自分と瓜二つの男を知ったのは1903年のことだった。

ウィルは軽罪で有罪判決を受け、レヴンウォース刑務所に着いた。彼はそこで刑務官に”お前は既に殺人の罪で終身刑になっている”と言われたのだ。ウィルはかなり混乱した。ここには一度も来たことがないし、これが初めて犯した罪だったからだ。

それに加え、名前が同じで名字も似ていた。殺人罪となった男はウィリアム・ウェストであった。当時、囚人の識別には顔写真と名前、そして簡易的な身体測定によって行われていたため、このようなケースだと判別が困難だった。

【このケースをきっかけに、新しく指紋による識別が始まった】

(via Wallpaper )

今回のような混乱をなくすため、この刑務所ではこれ以降、指紋による識別が行われるようになった。こうして身体的特徴まで一致していた二人は、指紋によって完璧に識別できるようになった。  

6.癌で死にゆく母親から息子にプレゼントされた指輪。息子は2週間後にその指輪を紛失。それから39年後、指輪は息子の元に戻ってきたが、母親と同じく息子もまた癌で死にかけていた

(via cnn)

息子は癌で死にゆく母親からもらった金の指輪を、ボートをこいでいる時に川の中へ落としてしまった。この指輪は、膵臓がんで亡くなった母親の最後の贈り物だった。

それから約40年が経ち、化石発掘のダイバーが偶然にも、深さ12mの川底でこの指輪を発見した。指輪には、名前のイニシャルと大学名が刻まれていた。彼はその大学の同窓会に連絡し、同じイニシャルの人物を探し当てた。

ダイバーは持ち主のところへ返しに行った。だが持ち主は自宅におらず、癌との闘病で脳外科手術を受け病院に入院していた。

7.フーバーダム建設時に一番最初に亡くなったのが父親、一番最後に亡くなったのがその息子だった。亡くなった日も同じ

【同じ日に亡くなった父親と息子】

(via biksimg)

【フーバーダム】

(via Wikipedia)

フーバーダムはアリゾナ州とネバダ州の州境にあり、1936年に完成した。このダムの規模は非常に大きく、その貯水量は日本全国のダムをあわせてもかなわないほどである。ダム建設には何千人もの作業員が関わり、建設作業中に亡くなった人の数は112人に上った。

ダム建設の最初の犠牲者がジョージ・ティアニーであり、その事故が起きたのは1922年12月20日のことだった。彼の息子、パトリック・ティアニーも父親の仕事にあこがれて、父親と同じフーバーダムの建設に従事した。

だが彼もその仕事中に命を落とした。そして彼は最後の犠牲者となった。その日は1935年12月20日で、父親の命日でもあった。

8.エドガー・アラン・ポーは預言者?本で書かかれた事件が実際に起こる

(via happyfacts)

世界初の推理小説作家であるエドガー・アラン・ポーは、1837年に発表した冒険小説のなかで、偶然にも未来を予言してしまった。

その冒険小説『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』は、捕鯨船で遭難した乗組員4人の物語であった。食料が尽きた船員たちは、生き残るために4人のうち1人を食べざる得なかった。その食人の犠牲となったと船員の名前は、”リチャード・パーカー”だった。

そしてこの本の出版から47年後、この物語に類似する食人事件が起きた。「ミニョネット号事件」と呼ばれており、こちらも漂流船上で4人が生き残り、食料が底をついて一人を食わなければならなくなった。その犠牲者こそ、リチャード・パーカーだった。

スポンサーリンク



雑学

Posted by uti