性別が突然変わる等。地方限定の奇妙な病気5つ

ある特定の地域に蔓延している不可解な病気をご紹介していこう。

1.突然女の子から男の子に変わる村、ラス・サリーナス

(via maxpixel)

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ドミニカ共和国南西部に位置するラス・サリーナス村は、「女の子が男の子に変わる場所」として知られている。この村で生まれた約90人に1人が、思春期になると突然声変わりが始まり、男性器が成長しだすのである。

【女の子から男の子へ(フェリシタからジョニーに改名)】

(via elpensante)

このような子どもたちはケヴェドースと呼ばれており、現地の言葉で「12歳で男性器」という意味がある。思春期を迎えるまで体は女子であるから、この村では女性として最初に育てられる。思春期後は普通の男性として受け入れられる。

村の人々にとって、これは当たり前のことなので、ケヴェドースについてほとんど気にかけることはないそうだ。

遺伝子異常が原因で起こる

ケヴェドースは女性ではない。実は、生まれた時から男性である。子どもたちは男性しか持たないY染色体を保有しているが、女性器のようなものが付いているため、女性とみなされてしまっている。

【物心ついた時から心は男性のことが多い】

(via bbc)

これは遺伝子異常によるもので、 母親の子宮内で5α-レダクターゼという酵素が生産されないために起こる。この酵素は、男性ホルモンであるテストテロンの代謝に関わっている。

しかし思春期になると、男性ホルモンが大量に分泌されるようになるため、男性化が起きる。ただし成人しても、性器は一般人と比べて小さい。

2.狂気の病、グリージ・シクニス

(via maverickvedam)

ホンジュラスやニカラグアに暮らすミスキート族の間では、1800年頃からグリージ・シクニス(狂気の病)と呼ばれる伝染性の病気が度々流行している。

この病気は15~18歳の少女に発症することが多く、前症状として長期間続く頭痛やめまい、不安、イライラが見られる。そしてあるとき、意識を突然失って倒れ、それからすぐに起き上がり、自らの所属するコミュニティから逃走しはじめる。

(via rtd)

この際、患者は暴力的になり、武器をつかんで目に見えない敵を攻撃したり、自傷行為をしたりする。患者は並外れた力で暴れるため、押さえつけるには4人がかりになるほどだという。発作時に患者の記憶は存在しない。

(via mirror)

半無意識状態の患者は、次の感染者の名前を口に出すことがある。この予言は常に正確とは言えないものの、患者の近くにいる誰かにうつりやすいため、当たることが多い。

原因は分かっていない

伝染性の高い病気だが、患者の血液検査からウイルスや細菌は検出されていない。

ある医者は、心の病気である解離性遁走(とんそう)ではないかと疑っている。この病気にかかると、強いストレスから逃れるために、住み慣れた場所から遠く離れたところへ行って、名前や家族といった重要事項を思い出せなくなる。

(via pixabay)

一方で地元の人たちは、患者が悪魔に取り憑かれたと信じている。実際に現代医療による患者の治療が上手くいった例はなく、呪術医だけしかこの病気を治癒できない。

3.数日から数週間も眠り続けてしまう病気

(via dailymail)

カザフスタンの小さな町カラチでは、原因不明の眠り病が2013年から流行していた。この病気にかかると、常時強い眠気に襲われる。そして一度眠れば、数日に渡ってベッドに横たわったままである。

これ以外にも症状として、頭痛や記憶喪失が起きたり、暴言を吐いたり、異常な性欲に駆られたりする。また患者は顔中にカタツムリが這っているというような幻覚をよく見た。

町の人口の1/3である約160人が、この病気に悩まされていた。

(via dailymail)

原因はウラン鉱山から放出された一酸化炭素

(via dailymail)

長らく病気の原因は不明であったが、古いウラン鉱山から漏れ出た一酸化炭素や炭化水素ガスが原因であると2015年に判明した。

ウランの崩壊により発生したラドンや不活性ガスなどが、地下水によって押し出されて漏出し、これらのガスが町の空気に混ざり、住民を中毒にした。

【住民は引っ越しを余儀なくされた】

(via dailymail)

州政府は、周辺住民の引っ越しを補助金でサポートすることにした。そして原因発覚からまもなく、半分以上の村民が別の場所に移ることになった。

4.小人症の村、ヨウシ

(via The Janitor)

中国・四川省に位置するヨウシという村は、外部からの来訪者を受けて入れていない。そのためこの村に関する情報は少ないが、ここは人口の約40%が小人症だという。その身長は高くて120㎝、最も低い者では63㎝しかない。

(via inexplicablemystery)

この村は最初から、小人症だらけだったわけではない。1900年代ごろの夏頃から突然、5~7歳の発育が止まる不可解な病気が流行しだしたのである。しかも恐ろしいことに、この病気は次の世代にも受け継がれていった。

その原因については様々な説が提唱されているが、90年以上たった現在でも分かっていない。だが地元の人々は黒いカメの呪いだと考えている人が多い。病気が流行する前に、地元民は足の形の変わった黒いカメを見つけ、欲望を抑えきれず、殺して食べてしまった。

(via pixabay)

また他の有力な説として、この地域では土中の水銀濃度が高く、これが小人症の原因になっているのではないかと示唆されている。しかしこの病気との関連は明らかになっていない。

5.太陽を見ると顔を失う。室内に暮らすブラジルの町民

(via dailymail)

ブラジル南部のアララスには、多くの町民が太陽の日差しに当たると皮膚が溶けてしまう珍しい皮膚病にかかっている。町の人口800人に対して、その患者数は600人に及ぶ。

この皮膚病は色素性乾皮症(XP)といい、太陽の紫外線に対して極めて敏感になる遺伝性の疾患である。紫外線対策をしなければ、皮膚の露出部に異常に強い紅斑や水ぶくれが発生し、ひどい火傷のような症状が現れる。

【XP持ちの子ども:日差しをさえぎるため、自転車に専用のフード】

(via dailymail)

この損傷が遺伝子レベルまで固定されると、皮膚がんになる。健常者と比べると、XPの患者は2000倍皮膚がんを発しやすい。そのため、多くの住民が室内で過ごさなければならなず、町はゴーストタウンのようである。

【XP持ち住民の集会。日差しよけに傘を使っている】

(via tucson)

この病気の原因が明らかになるまで、性病であるとか、神からの罰、あるいは町が呪われているとか言われていた。

だが現在では、遺伝性の病気であり、ポルトガル人の移住者がこの病気を持ち込んだことも分かっている。そして町民間の結婚が多かったため、欠陥遺伝子を持つ人が多くなり、発病する人も増えたとされる。

現在のところ、この病気には治療法が存在しない。医者は、太陽の日差しに当たらないよう住民に警告している。

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雑学

Posted by uti