どこでも手に入る健康に良い最高の雑草

非常に栄養に富んだ健康に良いとされる雑草を4種ご紹介していこう。

1.タンポポ

(via geograph)

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タンポポは、どんな野菜よりも健康に良いと言われるくらい栄養が豊富。全ての部位が食用可能で、その葉っぱはビタミンA、C、Kなどを多量に含む。これらはトマトよりも多い。

【タンポポの葉100gあたり(生)に含まれる栄養素:一日の摂取量目安に対する割合】

(via Nutritiondata)

これらに加えて、必須のミネラルであるカルシウムや鉄、マグネシウム、カリウムも含有している。

タンポポの葉は、若い時が一番柔らかく美味である。旬は春頃になるが、夏でも根っこを残して再成長させた株なら柔らかくて食べやすい。

【タンポポの葉っぱをニンニク、アンチョビ、レモン等と油炒めした料理】

(via Laurel F)

葉はスープに入れても良いし、イタリア風にするなら少量のオリーブオイル、塩、にんにく、唐辛子で炒めても良い。また黄色の花は軽く揚げても美味しいそうだ。

【タンポポのフライ】

(via thedailysquad)

2.スベリヒユ

(via theincredibledaddy)

スベリヒユは畑や道端、空き地など日当たりの良いところならどこでも生え、春から夏には一気に増えて、土地を埋め尽くすほど凄まじい繁殖力がある。

(via Andreas Rockstein)

雑草として邪魔者扱いされているが、とても有用な野菜である。食用可能なうえに、栄養価が高い。ビタミン類やミネラルに加え、人の体内で合成できない必須脂肪酸「ω-3脂肪酸」を豊富に含んでいる。

【スベリヒユの葉100gあたり(生)に含まれる栄養素:一日の摂取量目安に対する割合】

(via Nutritiondata)

この他にもビタミンB1、B2、B3、葉酸、リンや銅などの必須栄養素もわずかだが入っている。これだけの栄養素が入って、カロリーは16kcalしかない。カロリー当たりで見ると、最も栄養たっぷりな食材の一つである。

【スベリヒユの生サラダ】

(via Laurel F)

スベリヒユは、古くから東北地方や沖縄で野菜として食されてきた。葉は肉厚で水分が多く、茹でるとぬめりが出る。またリンゴ酸を含むためレモンのような酸味を持ち、えぐみと青臭さが主張してくる。

【スベリヒユの油炒め】

(via Laurel F)

生でも加熱しても食べられるが、苦味をとるなら水にさらしてアク抜きした後に、きちんと茹でたほうが良いだろう。またほうれん草と同じくシュウ酸がたくさん入っているので、茹でたほうがシュウ酸が抜けて尿路結石の予防にもなる。

一般的にはおひたしにして辛子醤油をつけて食べたり、サラダの具材の一つにして食べられている。

3.シロザ(アカザ)

【シロザ(左)とアカザ(右)】

(via wikimedia)

シロザとアカザはホウレン草の仲間で、味も似ていて簡単に育てられるのに、どちらもほうれん草よりもずっと栄養がある。第二次世界大戦中は救荒植物として栽培されていた。道端や荒れ地で見かけることも多く、シロザは白、アカザは赤い粉状の粒に覆われているので見つけやすい。

【シロザの葉100gあたり(生)に含まれる栄養素:一日の摂取量目安に対する割合】

(via Nutritiondata)

見ての通り栄養豊富で、1カップ=200ccに詰めた葉っぱで1日摂取量のビタミンKの10倍、ビタミンAの3倍、ビタミンCの1倍以上がとれ、そしてカルシウムとマグネシウムは必要量の半分を摂取できるという。

(via wikimedia)

シロザは、芽吹いてまもない若葉と茎をゆでて食べる。シュウ酸がかなり多いので生食はしない。またごくまれに、食べてから強い日光にあたると局所的に赤みが出る「アカザ中毒疹」を起こす人がいるので、少量ずつ食べて様子を見たほうが良い。

【シロザとジャガイモ・タマネギのドライカレー】

(via wikimedia)

4.セイヨウオオバコ

(via theincredibledaddy)

セイヨウオオバコも、タンポポのように世界中いたるところで見かける雑草だ。ほとんどの人は見たことがあっても、タンポポのように名前までは知らない。

(via wikipedia)

だがタンポポと同様にたくさん栄養があり、ビタミンAやCのビタミン類、鉄やカルシウムなどのミネラル類を豊富に含んでいる。特にβカロテン(ビタミンA)の量は、ニンジンに匹敵する。

【セイヨウオオバコのフライドチップ】

(via ledameredith)

春ごろの小さな葉っぱが柔らかくて一番食べやすく、その味は土っぽいアスパラガスのようだ。旬の頃なら、生でサラダにして食べられる。だがそれを過ぎると、葉が大きくなって繊維質で固く、苦みも出てくるのでスープなどにして十分煮なければ食べられない。

【セイヨウオオバコの種】

(via wikimedia)

またオオバコの種子も食用になる。1個のサイズがとても小さいので集めるのに苦労するが、かつて小麦粉の代替品やかさ増しに使われることがあった。

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雑学

Posted by uti