トイレットペーパーはなかった。今では考えられない昔の汚すぎる衛生基準・20種
主に中世のヨーロッパにおける衛生基準について、興味深い事実をご紹介します。
1.トイレットペーパーが発明されるまで、尻の拭き方はいろんな方法があった。日本では、籌木(ちゅうぎ)という木製の板をつかって便をこそぎとり、ギリシャでは陶器のかけらが使われた。アメリカでは小枝や枯れ草、小石、貝殻などが使われていた
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2.歯科衛生学の知識がなかったころは、虫歯が歯の中に住むミミズ状のワームによって引き起こされると考える医者が多かった。そのため虫歯の治療は、口の中にロウソクの煙を満たして、実在しない虫を追い出すという意味のない方法がとられていた
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3.体内から血液を取り除く瀉血(しゃけつ)は、中世のヨーロッパで最も一般的な治療法だった。効果がないのにもかかわらず、下痢や発熱、せき、ガン、けいれんなどあらゆる治療で行われていた
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中世ヨーロッパでは、病気は血のよどみによって起こされるものだと考えられていた。血の流れをよくするには、皮ふを一部切開して血を出すのが良いとされた。
血の吸い出しには、ヒルが良く利用されていた。19世紀初期にフランスでは、医療行為のために4000万匹のヒルが輸入されていた。
医学的根拠がなかったため、瀉血という医療行為は徐々に衰退し、現在では多血症など特定の病気を除いて行われていない。
4. 15~18世紀のヨーロッパでは、髪に付着するノミやシラミが流行していたことから、髪の毛を短く切って、かつらをかぶるのが一般的だった
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15世紀以降のヨーロッパでは、清潔さを保つためにかつらをかぶるのが普及し、正装とみなされるまでになった。有名な作曲家の描かれた肖像画が似たような髪型をしているのは、かつらをかぶっているためである。
またカツラ自体の臭い消しに、ラベンダーやオレンジの匂いをつけたでんぷん粉をまぶすことも、よく行われていた。
5. 17世紀の医療ハンドブックには、ニワトリの糞から作った肥料を頭皮にのせると、ハゲや不妊、口臭、胸痛が治ると書かれていた
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6.ブラッドモスというヨーロッパに自生するコケは、皮ふを収縮させ出血を止める効果があったため、タンポン(生理用品)としてかつて使われていた
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7.中世の頃に行われたきわめて残酷な治療として「焼灼(しょうしゃく)」がある。これは切断手術などで大量出血を止めるため、患部に赤くなるまで熱した金属を当てて止血する治療法である。出血は止まるものの、やけどは広範囲に及び、ひどい痛みをともなった
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主に患部の止血・感染症予防のために使われていたが、刑罰として使われることもあった。罪人の手足を切断した後に、出血多量で死なないように、赤く焼けた鉄の棒でさらなる苦痛を与えたのである。
8.古代エジプト人の女性は、ワニの糞を性器に入れ、避妊具として使うことがあった。ワニの糞は、現代の殺精子薬のようにアルカリ性であったため、たしかに避妊の効果があったかもしれない
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紀元前1850年ごろの書物に記載されていた避妊法であり、実際に効果があったかは明らかでない。
9.衛生状態の悪さから、中世の人々は悪臭を放っていた。そのため、良い匂いのする花束を臭い消しに持ち運んでいた
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現在ではこの花束をノーズガイ(nosegays、ブーケ)と呼んでいる。
10.中世には、出したての尿が消毒剤として使われることがあった。なぜなら、膀胱から出たばかりの尿は、無菌であると考えられていたから
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11. ヨーロッパで食器が一般的になる16世紀頃までは、たとえ貴族であっても、食べものは手づかみで食べていた
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一方で日本では9世紀頃から箸が使われており、手食は寿司やおにぎりなどを除いて一般的ではなかった。ヨーロッパにおいては、フォークが一般化する18世紀頃まで手食を行っていたことがわかっている。
12.中世ヨーロッパにおいては、洗濯は1年に1~2回が普通だった。その当時、洗濯水は小便、灰汁(あく)、川の水を混ぜたものが使用されていた
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13.中世ヨーロッパでは、歯医者も医者も床屋もすべて兼任だった。つまり理容師は、髪を切るだけでなく、歯を引っこ抜き、傷の治療まで行っていた
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医者は当時、手術を行わず、研究に没頭するのが普通であり、メスを握って実際に患者の手術に当たるのは理容師だった。先程も紹介したが、血を外に出して治療する瀉血(しゃけつ)は、床屋ではよく行われていた。
14.現在では水銀が毒物であることは知られているが、当時は薬として利用されていた。特に性感染症である梅毒の唯一の治療法だとされた
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15.中世ヨーロッパの砂糖豊富な食べ物が、貴族の間に虫歯をはやらせ、多くの歯を失わせた。貴族らは、その隙っ歯な見た目を良くするために、象牙や磁器の入れ歯を作ったが、本物の歯を求める者が少なくなかった。そのため貧民は、健康な歯を貴族のために売り渡すことを迫られた
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16.中世の男性は、食事中に帽子を取ることは避けなければならなかった。なぜなら、頭に付着しているシラミが料理に落ちてしまうから
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17.古代エジプト人は、死んだネズミを口の中に入れると、歯痛が治ると信じていた。潰してマッシュポテト状にしたネズミを他の材料と混ぜ、湿布として痛い場所に貼ったりした
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18. 1846年に「院内感染予防の父」と呼ばれるセンメルヴェイスが手洗いで感染症の予防が可能だと明らかにするまで、多くの外科手術・医療行為が汚れたままの手で行われていた。それまでに、不潔な手によって多くの人が感染症で死んだ
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19.簡易式の便所としてチャンバーポットは、中世ヨーロッパのトイレとして一般的だった。このトイレの後処理は水で流す必要が一切なく、ただ窓の外から排泄物を投げ捨てるだけである
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20.中世ヨーロッパでは、着替えをすることはめったになかった。イングランド王のジェームズ1世でさえ、着替えは月1回だった。
洗濯が1年に数回だったことからもわかるように、服は毎日同じものを着用するのが当たり前だった。それは当時、最も裕福であったイングランド王でも同じである。
彼は寝るときでさえ寝間着などに着替えることはなく、同じ服を着ていたという。
また、たいていの人は、服は4着持っていればよかった。四季に合わせて、着替えるのだ。
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コメント一覧
たまげたなぁ
めっちゃ博識!
・・・・・・・・・・?